納豆は苦手な方も多いと思いますが、栄養たっぷりで赤ちゃんにも与えることができる食材です。
独特の香りがありますが、納豆が好きという赤ちゃんもいますので、親が嫌いだから食べさせないでいるとせっかく栄養がある食材なのにもったいないですよ。
これを機に苦手な方も赤ちゃんと一緒に食べてみてはいかがですか?
今回は、離乳食に納豆を与える時期や量の目安、加熱が必要なのか、冷凍はできるのかなど離乳食の納豆についてまとめました。
赤ちゃんの離乳食で納豆はいつから?
納豆は離乳食中期から
赤ちゃんは、離乳食中期の生後7、8ヶ月頃から納豆を食べることができます。
離乳食初期の後半ではたんぱく質の食材として、豆腐や白身魚を食べると思いますので、そちらに慣れてから納豆を食べさせてあげると良いでしょう。
そのままでは粘りがあって食べづらい赤ちゃんもいますので、お湯をかけたり、洗ったりして納豆の粘りを取り除くと独特の匂いや粘りが少なくなって食べやすくなりますよ。
離乳食で納豆をそのまま与えて良いの?
離乳食では、どの種類の納豆でも良いですが粒の大きいまま食べるとそのまま飲み込んでしまう恐れがあります。豆粒のまま食べさせると喉につまってしまう可能性もあるので1歳までは刻んで与えるようにしてください。
ひきわり納豆など初めから細かく刻まれているものであれば喉に詰まる心配もありませんのでそのまま食べさせても良いでしょう。
粘りが気になるときにはサッと水洗いして粘りをとると食べやすくなりますよ。
加熱については後で詳しくまとめていますので、そちらを参考にしてください。
納豆の栄養は?
納豆はたんぱく質がたっぷり含まれているので、赤ちゃんの離乳食にもおすすめの食材の一つです。
たんぱく質は、筋肉や髪、皮膚を健康に保つ効果があります。健康な体を作るためには必要な栄養ですよ。
他にも、赤ちゃんの成長に欠かせないカルシウムやマグネシウム、カリウム、食物繊維、ビタミン類も含まれています。
納豆は発酵食品なので、乳酸菌がたくさん含まれています。納豆を食べると腸内環境が良くなり、便秘の解消や免疫力がアップしたりと良い効果が期待できるので、赤ちゃんにも食べさせてあげたい食品ですね。(加熱すると乳酸菌はなくなるので注意が必要です)
赤ちゃんは納豆でアレルギーになる?口が赤くなったらどうする?
初めて食べる時はアレルギーに注意
納豆の原材になっているものは大豆です。
大豆は「アレルギーが出やすい27品目」に含まれています。
赤ちゃんは大豆アレルギーになりやすいので、初めて納豆を与える時にはアレルギー症状に注意が必要です。
大豆アレルギーになる原因は、大豆に含まれている「大豆たんぱく質」がアレルギー物質が原因と言われています。
大豆の中には、大豆たんぱく質の他にもアレルギーを引き起こす可能性のある成分が16種類も入っているそうです。
赤ちゃんは消化器官が大人に比べて未熟で、体に入ってきたたんぱく質を上手に分解できなかったり、体が外敵が体内に侵入してきたと勘違いして様々なアレルギー症状を引き起こしているのです。
大きくなるにつれて大豆アレルギーが治るお子さんもいるようなので、初めて食べさせて何か症状が出たとしても大きくなったら食べられるようになるかもしれませんよ。
初めて食べさせる時には、重症にならないように少量の小さじ1/2から与えて赤ちゃんの様子を見てください。
口の周りが赤くなったり、蕁麻疹が出たり、下痢や嘔吐などがあればすぐに病院を受診してください。
病院に行けるように、初めて与えるときは平日の午前中に与えるようにしましょう。
納豆を食べて口の周りが赤くなったりかぶれたら?
納豆の特徴でもあるネバネバが原因で口の周りが赤くなったり、かゆくなってしまう場合があります。
あのネバネバの正体は、『ポリガンマグルタミン酸』と呼ばれる成分です。
赤ちゃんに限らず大人でもかゆくなってしまうことがあるようです。
初めて納豆を食べさせて口が赤くなったり、かゆみでかぶれてしまった場合はアレルギーではなく、ネバネバによる可能性もあります。
口の周りを濡らしたガーゼなどで拭いてあげ、様子を見てあげましょう。
他にもアレルギーのような症状がある場合は食物アレルギーを疑った方が良いかもしれません。
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赤ちゃんの離乳食の納豆の量の目安は?
離乳食期別 納豆の量の目安
納豆を与える量がどれくらいか分からない方もいらっしゃるかもしれませんので、大体の目安量を知っておくと離乳食を作る時に分かりやすいですよ。
上の図を参考にしていただくと1回の食事のタンパク質の量が分かると思います。納豆であれば『豆腐』の量を参考にして頂ければよいと思います。
市販の納豆は1パックだいたい40~50gです。
タンパク源を全て納豆から取ろうとすると量が多くなってしまうので、少な目くらいが丁度良いと思います。
納豆を与える目安量
- 離乳食中期 (7~8ヶ月頃):パック1/4くらい
- 離乳食後期 (9~11ヶ月頃):パック1/3くらい
- 離乳食完了期(1歳~1歳半頃):パック1/2くらい
納豆が好きだからと言っても、何でも食べ過ぎは良くありません。だいたいの量を目安にして常識の範囲内で食べさせてあげてくだいね。
納豆の大きさの目安は?
普通の粒のままの納豆はいつから食べさせて良いかというと、生後1歳頃からならそのままでも大丈夫だと言われています。
1歳頃になると歯も生えてきていますし、歯茎でもしっかりと噛めるようになっているのでしっかりつぶして食べることができます。
だいたいの粒の大きさの目安をまとめましたので調理の参考に!
7、8ヶ月頃 : すり鉢で粗くすりつぶす
9〜11ヶ月頃: 包丁で粗いみじん切りにする(ひきわり納豆)
1歳〜1歳半頃: 丸のままでOK
離乳食の納豆は加熱が必要?そのまま食べさせても良い?
離乳食の本などのレシピを見ると加熱しているものがほとんどで、「絶対に加熱が必要なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、納豆は必ず加熱が必要な食材ではありません。
大きくなるとそのまま食べることがほとんどですし、加熱をすると納豆の体に良い菌が死んでしまうと言われています。
しかし、納豆を加熱をするメリットもあります。
離乳食で納豆を加熱するメリット
赤ちゃんに与える納豆を加熱した方が良いといわれる理由には2つあります。
- 納豆の匂いや粘りが少なくなる
- 殺菌効果がある
余分な粘りがあると食べにくい赤ちゃんもいるので、納豆を茶こしやザルなどに入れ、熱湯を回しかけてから調理すると粘りや匂いが緩和されます。また、熱湯をかけることで殺菌もすることができます。
匂いや粘りが大丈夫な赤ちゃんは、そのままおかゆなどに混ぜて食べさせても問題はないと思いますよ。
初めて食べさせる時には加熱しましょう
初めて納豆を食べさせるときに、そのまま与えるよりも加熱して与えた方が良いと言われています。
納豆は生の食材ではありませんが、食べ物は加熱した方がアレルギーの原因になるアレルゲンが少なくなると言われています。
念のために加熱してあげる方がママも安心して食べさせられると思いますよ。
使いかけの納豆はすぐに冷凍!冷凍方法は?
納豆は美味しい時期は短めです。必ず賞味期限を守って使ってください。
容器から出して冷凍もできるので、すぐに使わないときは冷凍するようにすると良いですね!
納豆はそのまま冷凍することができます。傷む前に美味しいうちに冷凍する方が良いでしょう。
一度冷凍すると粘りが抑えられるようなので、後で粘りをとる手間もはぶけます。
- そのまま冷凍する場合は、パックから出してラップで包んでください
- 粘りを取って、刻んだ納豆は製氷皿などに入れて小分けに入れておくと調理の時にすぐに使えます
- 解凍は電子レンジでOK
納豆はご飯にかけるだけでなく、離乳食ならオムレツにしたり、野菜と和えたりもできますので、いろんな食材と合わせてみてください。
手づかみ食べができるようになったら、お焼きやお好み焼きなどに入れるのもおすすめですよ。
納豆を与えるときには基本的に付属のタレは離乳食では使わない方が良いです。
タレを使うと味が濃くなるので、納豆本来の味を知ることができないからです。添加物も入っているものが多いですので、離乳食が進み味付けをする場合もだしやしょうゆ、塩などで味付けをする方が良いですよ。
赤ちゃんにおすすめの納豆を使った離乳食レシピ
離乳食中期☆納豆そうめん♪
材料 (作りやすい分量)
そうめん 1束で約5回分
だし 50cc
納豆 1パックの1/5位
青のり 少々
キャベツ、白菜 適量
しいたけ 適量
作り方
1、豆は水で洗って粘りをとっておく
2、細かく砕いたそうめんを、時間より少し長めに茹でる
3、だしとそうめんをからめる
4、野菜としいたけを柔らかく茹でてそうめんに乗せて、納豆と青のりをかけてできあがり♪
離乳食中期*小松菜トマトの納豆粥
材料 (1食分)
7倍粥 70g
小松菜 5g
トマト 10g
キャベツ 10g
ひきわり納豆 10g
かつお昆布だし 大さじ1
作り方
1、小松菜とキャベツは葉先を柔らかく茹でて縦横に細かく刻む
2、マトは湯むきして種を取り、食べやすい大きさに刻む
3、小鍋に1、2とひきわり納豆、かつお昆布だしを入れ温める
4、温まったらお粥に混ぜて完成!
離乳食後期~☆納豆とツナのじゃが芋お焼き
材料 (2人分(500円玉大8個))
じゃが芋(中) 1個(皮を剥いて80gでした)
人参 20g
雪菜(青菜であれば何でもOK)15g
ツナ 1/2缶
ひきわり納豆 1/2P
粉チーズ 小さじ1
小麦粉 小さじ2
だし汁 小さじ2
サラダ油 少量
作り方
1、雪菜と人参はみじん切りにする。
※今回は雪菜を使用。青菜であれば小松菜や、ほうれん草等でもOKです。
2、雪菜と人参は電子レンジ500wで1分30秒チンする。
3、じゃが芋は皮を剥いて8等分に切り、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジ500Wで2分チンする。
4、ボウルにチンしたじゃが芋をいれて、マッシュする。そこへ粉チーズをいれて混ぜる。
5、④にチンした雪菜と人参、ひきわり納豆とツナ、だし汁入れて混ぜたら、小麦粉を入れて混ぜる。
6、⑤をお好みの形に成型し、フライパンに少量の油をひいて焼き色がつくまで焼く。
7、ひっくり返して、両面に焼き色がついたら完成!!
離乳食後期〜取分け*納豆しらすチャーハン
材料 (大人1人+子ども1人分)
ご飯 軽く2膳
卵 1個
納豆 1パック
しらす 大さじ3
納豆のたれ 1袋
塩こしょう 少々
ゴマ油 大さじ1
作り方
1、しらすにお湯をまわしかけ、塩抜きをする。
卵をときほぐす。
2、熱したフライパンにゴマ油を入れる。
中火にして卵を入れ、薄焼きのように全体に広げる。
3、半熟の卵の上に、ほぐしたご飯、納豆、しらすを加える。
納豆についてるたれを回しかける。
(後期は無しでもOK)
4、底からかえし、卵を切りながら、全体を混ぜて炒める。
卵にしっかり火を通す。
5、離乳食用に、子ども茶碗1杯分取り分ける。
残りのチャーハンに塩こしょう、お好みでだし醤油(分量外)を加えて味をととのえる。
大人用チャーハンの出来上がり♪
離乳食後期完了期じゃがいもと納豆のおやき
材料 (5センチ大×15個くらい)
じゃがいも 100g〜150g
ひきわり納豆 1パック
青海苔(あれば)少々
片栗粉 大さじ1
作り方
1、じゃがいもは柔らかくなるまで茹でるかレンジでチンして潰す
2、納豆はお湯で茹でるか、お湯をかけ、粘りを取ってさます
3、全ての材料を混ぜる(私はほんの少しだけ塩をいれました)
4、使い捨て手袋などを使って丸め、薄く油をひいて弱火で焼く
5、たくさん作って冷凍して、おやつやおかずに♪
簡単離乳食!栄養満点!納豆小松菜和え
材料
小松菜(葉のみ) 1束
納豆(タレは使いません) 1/2パック
※鰹節(細かくしたもの) お好みで
※すりごま お好みで
作り方
1、小松菜の葉部分のみを切り、柔らかくなるまで茹でる。すぐに冷水にとりよく絞る。
2、成長に合わせて細かく刻む(すりつぶす)
3、グツグツの鍋で15秒ほど納豆を茹でたら冷水でサッとすすぎ、よく水気を切る
4、納豆をお好みの形状に潰す
5、②と④と(鰹節、ごま)、全てを混ぜ合わせる
まとめ
・納豆は離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から食べられる。
・初めて食べる時にはアレルギーに注意!
・加熱は必ず必要ではないが、匂いや粘りが抑えられる
・食べ過ぎは何でもよくないので、だいたいの食べさせる量の目安を知っておきましょう。
栄養のある食べ物なので、いろんな調理の仕方で食べさせてあげてくださいね!
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