たらの旬は11月~2月頃で、冬のものは身がしまっていて鍋料理やムニエルやなどにすると美味しい魚ですよね。
白身魚なので、赤ちゃんにも食べやすく離乳食にも使いやすい魚ですが、アレルギーは大丈夫なのでしょうか?また、甘塩鱈がスーパーなどによく売っていますが離乳食には使えるの?
今回は、離乳食のたらについて役立つ情報をまとめました。
赤ちゃんの離乳食でたらはいつから?
赤ちゃんの離乳食でたらはいつから?
赤ちゃんは、離乳食初期の生後5,6ヶ月頃からたらを食べることができます。
まずは、お粥や野菜のペーストに慣れるのが先なので、離乳食開始から1ヶ月経った生後6ヶ月頃から白身魚を食べさせるようにしましょう。
アレルギーが心配な場合は離乳食中期以降に食べさせるようにしましょう。
白身魚の中でも、たらは加熱をしても身がふっくらしていて食べやすいのでオススメです。
病院食にも良く使われるようで、低脂肪で臭みも少なく、消化にも良いので離乳食にぴったりの魚ですよ。
たらを離乳食に使う時には必ずしっかりと火を通して、つぶしてペーストにしたり、食べやすい大きさにしてから与えます。そのままでは食べづらい時には、水分を加えて加熱して片栗粉でとろみをつけて与えると良いと思います。
たらの栄養は?
たらには良質なたんぱく質がたっぷり含まれています。たんぱく質は健康な臓器や筋肉を作るうえで欠かせない栄養です。
真鱈は病院食にもよく使われているようで、大事なたんぱく質をしっかり摂れる食材です!
たらにはビタミンA、ビタミンDも多く含まれており、ビタミンAは、喉や鼻の粘膜を守り、風邪をひきにくくしてくれます。ビタミンDは、体内でカルシウム、リンの吸収を助ける働きがあり、歯や骨を丈夫にしてくれます。
新鮮なたらには、うまみ成分のイノシン酸やグルタミン酸が豊富なので、淡泊ながら美味しい魚ですよ!
たらで赤ちゃんのアレルギーの心配は?
たらは比較的アレルギーになりにくい食材ですが、アレルギー反応が出ることがあるので、初めて食べる時には魚介類のアレルギーに注意が必要です。
これは魚の筋肉に含まれる「パルブアルブミン」という成分がアレルギーを引き起こすからで、鮭、マグロ、かれい、鯛などの魚に多くふくまれています。
アレルギーの症状としては、『口腔アレルギー症候群』といって、食べた後に口や口のまわりが赤くなったり腫れたりします。他にも、湿疹、目のかゆみや充血、鼻水、下痢、嘔吐、喉の腫れ
などの症状が出たりするようです。
食後にいつもと違う様子があればアレルギーの可能性があるので、赤ちゃんの様子をしっかりみてあげて、心配な場合にはすぐに病院に行くようにしてください。
初めて食べる時には、アレルギー反応によって重篤な症状が起こらないように少量与えるようにしましょう。
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離乳食のたらの下ごしらえ、保存方法は?
離乳食に向いている鱈は?
離乳食で鱈を使うときには、鮮度の良いものを購入することが大切です。
1番良いのはお刺身の切り身ですが、スーパーではなかなか手に入らないので、切り身を買うと良いです。皮が取ってあるものなら、皮を取る手間がはぶけますよ。
新鮮な鱈は、
・切り口に張りがある(切り口の角がしっかり立っている)
・白身に透明感があるもの
・身の色が白っぽいものよりほんのりピンク色のもの
逆に、白身がにごっているもの、汁が出てしまっているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
鱈にも何種類かあり、種類によっては離乳食に向いていないものもあるので購入する時には『真鱈』を買うようにしましょう。
塩味がつけられている「甘塩たら」もスーパーで良く見かけますが、茹でて塩抜きしても塩分が多少残ってしまいますので、離乳食完了期までは与えない方が良いでしょう。
塩分が多いものは赤ちゃんの体に負担をかけますし、素材の味のものを食べなくなってしまう恐れもあります。やはり赤ちゃんの離乳食には生の塩気のないものが1番ですよ!
また、鱈には何種類かあるので、離乳食には向かない種類を載せていますので、こちらは購入しないように気をつけてください!
離乳食には避けたい種類の鱈
・スケトウダラ:かまぼこの原料としてよく使われる魚で、干物として販売されていることも多いです。塩分が高いので離乳食では避けましょう。
・コマイ:小型の鱈で、干物などで販売が多いです。こちらも塩分が多いので離乳食には向きません。
・銀鱈:味が鱈に似ていますが、深海魚で種類は違います。脂が多いので離乳食では与えない方が良いです。
離乳食の鱈の下ごしらえは?
鱈の離乳食の下ごしらえ
1、鍋にお湯を沸騰させる
2、鱈の切り身をお湯の中に入れて茹でる
3、しっかりと火が通れば、あげて水気を切る
4、赤ちゃんが食べやすいように、すりつぶすか小さく切る
※骨や皮は丁寧に取り除きましょう
電子レンジで加熱する方法
お湯を沸かすのが面倒、という方は電子レンジでも加熱ができますよ!
電子レンジで加熱する方法
1、耐熱容器に鱈と水を少量(大さじ1程)入れる
2、ラップをして500wで30秒ほど加熱
3、しっかり火が通っていればOK
(身が厚いものは火が通りにくいので、時間を足して加熱してください)
離乳食のたらの調理のポイント
下ごしらえのポイント
・臭みが気になるときには、茹でる前にさっと水で洗ってキッチンペーパーで水気を吸い取ってから茹でると少しは臭みがとれます。
・長く茹でると栄養が流れてしまったり、身がパサパサして食べにくくなってしまうので気をつけてください。片栗粉をつけてから茹でるとパサパサし過ぎるのを防げますよ。
鱈の調理法としては、茹でた後に身をすりつぶしてお粥や汁物に混ぜると食べやすくなります。そのままでは少しパサついて食べづらいので、とろみをつけると食べやすいですよ!
歯茎でしっかりカミカミできるようになっていれば、大きくほぐした身を他の食材と和えたり、そのままでも食べることができるようになってきます。
鱈の保存方法、冷凍保存はできる?
生の鱈は、買って来たら当日に調理して食べるのが1番です。冷蔵庫のチルド室なで保存しても翌日には食べるようにしましょう。
生の魚は傷みやすく、刺身から出てきた汁によって傷んでしまい美味しくなくなってしまいます。もしすぐに食べない場合には、キッチンペーパーで包んでからラップをしてチルド室で保存するのが良いでしょう。
鱈の冷凍保存方法
生の鱈は冷凍できますが、冷凍すると味が落ちてしまい身もパサパサになってしまいます。1番は生のまま調理して食べることですが、やむをえない場合は傷んでしまう前に冷凍してください。
冷凍方法・・・鱈の切り身の水分をキッチンペーパーで取ってから、しっかりとラップで包む(ぴったりと)その後に、冷凍保存用の袋に入れ、冷凍します。
2週間ほど保存できますよ。
離乳食用に下ごしらえした鱈は冷凍することができます。煮汁などがあれば一緒に冷凍すると解凍したあとにパサパサすることを防げますよ。
ペースト状にしたものや、細かくほぐしてから製氷皿などにいれて1回分ずつ冷凍するのがオススメです。
解凍は電子レンジでしっかり熱を通すようにするか、鍋で温めるようにしましょう。1週間を目安に食べきりましょう。
たらを使った離乳食レシピ
たらを離乳食に取り入れたい時に参考に作ってみてください。
初期:鱈とトマトの洋風お粥
材料
鱈 切身半分
トマト 4分の1くらい
10倍粥 適量
作り方
1、鱈とトマトを煮る。
2、鱈をとりだしてすりつぶす。
3、トマトをとりだしてこす。
4、鱈とトマト、お粥を混ぜ合わせる。
中期:鱈と豆腐のだし煮
材料
絹ごし豆腐 小さじ1~お好み
鱈 小さじ1~お好み
にんじん 小さじ1
片栗粉 ひとつまみ
だし(今回は粉末のBF) お好みで
作り方
1、耐熱皿に豆腐を入れ、片栗粉ひとつまみパラっとしたらまぜまぜ
2、冷凍キューブにしておいたにんじんとたらとだしをのせてレンジで1分
3、まぜるとちょうどいいとろみになっています!
後期:タラのポテトバーグ
材料 (2人分(今回は25gが7個できました))
ジャガイモ 2個
タラ 40g
粉チーズ 大さじ1
小麦粉 大さじ1
バター 8g
青のり 少々
作り方
1、タラは下茹でして細かくほぐす。
2、じゃが芋は八等分して、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジ500wで3分チンする。
3、チンしたジャガイモをマッシュする。そこへ、タラと粉チーズ、青のり、小麦粉を入れてよく混ぜる。
4、食べやすい大きさに整形して、バターを熱したフライパンで焼き色がつくまで焼いて完成!!
完了期:タラのバター焼き
材料
タラ 20g
バター 2g
作り方
1、フライパンにクッキングシートを敷いてタラとバターをのせ熱します
2、片面やいたらひっくり返してフタをして弱火でじっくり焼きます。
まとめ
- 赤ちゃんは離乳食初期の後半の生後6か月頃から鱈を食べられる。アレルギーが心配なら離乳食中期からにしましょう。
- 初めて食べる時にはアレルギーに注意!
- 甘塩たらは離乳食には避けましょう。離乳食には生の真鱈を買いましょう
- 離乳食には新鮮で骨がない刺身の切り身がオススメ。皮のない切り身も◎
- 傷みやすいのでその日のうちに調理が◎下ごしらえした鱈は冷凍できる。
離乳食のタンパク源としてオススメの魚なので、ぜひ食べさせてあげてくださいね。
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