小豆は赤飯やあんこに使われている豆として知られています。小豆の赤色は日本のお祝いごとに欠かせないですよね。
小豆をそのまま食材として料理に使うことはあまりないかもしれませんが、赤ちゃんにはいつから与えてよいのでしょうか?
赤ちゃんに小豆を与える時の注意点などもまとめましたよ。
赤ちゃんの離乳食で小豆はいつから?
赤ちゃんの離乳食に小豆はいつから?
赤ちゃんは、離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から小豆を食べることができます。
ただし、皮は飲み込みずらく、喉に引っかかってしまうので取り除いてください。
皮は消化もされにくいので、奥歯が生えてしっかり噛めるようになってから与える方が良いでしょう。
赤ちゃんに小豆を与える時には、塩や砂糖を使用せずにお湯でやわらかく煮た『水煮』を使用するようにしてください。
小豆を買ってきて煮るのは面倒!という方もいるかもしれませんので、簡単そうな水煮の方法をいくつか載せておきますので参考に!
薄皮は裏ごして取り除いて、お粥に混ぜたり、じゃがいもなどに混ぜてお焼などにしてもよいと思いますよ。
【あずきは冷凍保存OK!】
たくさん茹でて食べ切れない場合は冷凍保存がおすすめです!
冷凍保存用の袋に入れて平らにして保存してください。
赤ちゃん用に薄皮を取り除いたものは、小分けに容器に入れたり、製氷皿に入れて冷凍します。
解凍は電子レンジか、鍋に入れて加熱してください。
1週間を目安に食べ切るようにしてください!
こちらに詳しい小豆の冷凍保存方法があります↓
小豆の栄養は?
小豆は一粒がとても小さいですが、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含む健康食材なんですよ!
小豆の主な成分はタンパク質!全体の約22%含まれているので、体を作るのに欠かせない栄養素です。
小豆の食物繊維も多く、溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれていますので、便秘の予防や腸をきれいにする効果がありますよ。
他には、ビタミンB1、ビタミンB2、亜鉛、鉄分、カリウム、カルシウムなども多く含まれています!
それぞれ以下のような働きがありますよ。
ビタミンB1:糖の代謝を促し、エネルギーを作ります。不足するとイライラしやすくなります。
ビタミンB2:皮膚や粘膜を丈夫にしたり、脂質・糖質の消化吸収をよくします。
亜鉛 :細胞を作ったり、皮膚や骨格の発育のためには欠かせないミネラルです。
鉄分 :赤血球のヘモグロビンの成分となり、酸素を身体の隅々まで運びます。
カリウム :余分な塩分や水分を排出してむくみの予防効果的。
カルシウム :骨や歯などを丈夫にします。
赤ちゃんの不足しがちな栄養素をたくさん含んでいるので、赤ちゃんにも嬉しいですね!
赤ちゃんの小豆のアレルギーは?
赤ちゃんは小豆でアレルギーになることは少ないと言われています。
しかし、同じ豆類である「大豆」や「ピーナッツ」などはアレルギーになりやすい食品としてよくご存じだと思います。
小豆に関してはアレルギーの事例があまりないので、なりにくいと言われていますが、アレルギー症状が出る可能性が0ではありませんので、初めて与える時には慎重に与える方が良いでしょう。
アレルギー症状としてはよく起こるのは、
・口の周りが赤くなる
・口の周りのかゆみ
・嘔吐
・下痢、腹痛
・じんましん、発疹
などがあります。
症状は人によって様々なので、重症な場合には全身に症状が出ることもあります。
初めて与える時には、重症化を避けるためにも与える量を少量にしておく方が良いでしょう。
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赤ちゃんに小豆の水煮缶は食べさせて良い?
画像引用:http://www.jgnn.net/ls/2012/11/post-6211.html
茹でるのが面倒で、小豆の水煮缶を使用しようと思っている方もいるかもしれませんね。
メーカーによっては、食塩や砂糖水で煮ているものもあるので、赤ちゃんに与えるものはできるだけ下味がついていない方が良いでしょう。
一度お湯で茹でると塩分も少なくなると思いますので、一度味見をして塩分を確認してから赤ちゃんに与えるようにしてください。
買う時には、できるだけ食塩や砂糖が入っていないものを買うとそのまま使用できると思いますので、パッケージの成分表示を見てから購入するようにしてくださいね。
赤ちゃんは小豆を使った赤飯をいつから食べられる?
お祝いごとに欠かせない『赤飯』ですが、赤ちゃんはいつから食べても良いのでしょうか?
初節句の料理などで作られる方もいるかもしれませんが、離乳食完了までは与えない方が良いと言われています。
その理由は、もち米が使われているからです!
もち米は普通のお米と違い弾力があり良く噛んでも赤ちゃんには飲み込みにくいので、喉につまりやすくなってしまいます。
お餅は3歳までは与えない方がよいと言われていますが、もち米を使った赤飯も歯がしっかり生え揃うまでは控えていた方が良いでしょう。
大人用の赤飯を少量お粥に混ぜてあげると食べられるかもしれませんが、赤ちゃんが喉をつまらせないようにしっかり見てあげてくださいね。
もち米を使わずに、普通のお米を使って作るのであれば、心配なく赤ちゃんもたべることが出来ますよ。
月齢にあった固さまでお湯と煮て「小豆粥」として食べさせてあげてください。
赤ちゃんは小豆を使ったあんこはいつから食べられる?
ご存知の通り、「あんこ」はたっぷり砂糖を入れて作られています。
離乳食期の赤ちゃんには味が濃すぎるので、赤ちゃんには食べさせない方が良いですよ。
小さい頃から甘いものを食べていると、甘いものが大好きになってしまって味の薄いものを食べなくなってしまったり、味覚がしっかり発達しない恐れもあります。
家庭で作るあんこであれば味が調節できるので、1歳頃からであれば甘みが少ないあんこを少量食べられると思います。
市販のあんこは最低でも2歳までは与えない方が良いと思いますよ。
甘いものは「遅ければ遅い方が良い」と言われる方もいますので、欲しがるからとあまり早くから与えない方が良いと思います。
甘いものは3歳まで必要ない?!甘いものが与える影響は?
早い時期に甘いものに慣れると良くないと言いますが、どういった理由があるのか以下にまとめました。
・味覚が乱れて好き嫌いがはじまる
・肥満や生活習慣病になりやすい
・甘いもので食欲が満たされて食事をたべないので栄養が偏る
・低血糖症につながる可能性がある
【低血糖症とは】
ぼーっとしたり、落ち着きがなくイライラしたし、怒りっぽくなるなどの症状が出て、6ヶ月〜5歳頃の子どもに多く見られます。
甘いものを摂りすぎると低血糖になりやすい体質になります。
また、子どもは3歳までに食べてきたものによって味覚が決まると言われています。
特に赤ちゃんの離乳食期は味覚形成の大切な時期で赤ちゃんの舌はとても敏感になっています。
なので、薄味でも素材の味を味わって美味しく食べてくれるのです。
砂糖の甘さは3歳までは必要なく、果物などの自然な甘さで十分といわれています。
この時期に味の濃いものや、甘いものに慣れてしまうのは将来の生活習慣病につながる恐れがありますよ。
ですから、砂糖を使った甘いものを食べさせるのは3歳以降にする方が良いと言われています。
まとめ
- 小豆は離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から食べられる!薄皮は取り除きましょう。
- アレルギーにはなりにくいが、初めて与える時は少量を慎重に。
- 赤飯はもち米が使われているので、歯がしっかり生え揃うまでは控える方が良い(小豆粥を作ってあげましょう)
- あんこは赤ちゃんには甘すぎるので、最低でも2歳までは控えましょう
小豆はママにも赤ちゃんにも嬉しい栄養がたっぷりふくまれていますよ!日々の料理に取り入れて、離乳食にも使って食べさせてあげてくださいね。
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