冬瓜(とうがん)は「冬」という字がついていますが、実は6~9月が旬の夏野菜。
煮るとやわらかくなるので、離乳食に適した食材なんですよ!
食べ慣れていない方は赤ちゃんにどうやって与えたらいいのか分からない方も多いかと思います。
下ごしらえ方法や冷凍方法など、赤ちゃんの離乳食づくりに役立つ情報をまとめましたよ。
赤ちゃんの離乳食で冬瓜はいつから?
赤ちゃんの離乳食に冬瓜はいつから?
赤ちゃんは離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から冬瓜を食べることができます。
冬瓜はしっかり茹でると柔らかくなり、潰すのも簡単で赤ちゃんでも食べやすい野菜の一つです。
煮た大根のような感じになります。
大きめに煮たものをカミカミ食べる練習にも良さそうですよ!
多少アクがあるので、下茹でしてから出汁などで煮込むのが一般的な食べ方です。
冬瓜は淡泊でそのままでは味があまり感じられないと思いますので、出汁で煮て与えるのがおすすめですよ。
だいたいの大きさの目安をまとめましたので参考に!
【冬瓜の大きさの目安】
7~8ヶ月頃 :フォークなどでつぶすか、小さく刻む(2,3mm)
9~11ヶ月頃:5mm角くらい、粗くつぶす
1歳~1歳半頃:1~2cm角くらい
冬瓜の栄養は?赤ちゃんにもおすすめ?
冬瓜は、成分の90%以上が水分で低エネルギーの野菜です。
ダイエット中の方には嬉しいですね!
栄養は少なめですが、カリウム、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれていますよ。
カリウム:体内の余分なナトリウムの排出を促す効果があり、体内の塩分バランスを維持してくれる
ビタミンB1:皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。脳神経系の正常な働きにも関係しています。
ビタミンB2:主に皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミンで、糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。
ビタミンC:コラーゲンをつくるのに不可欠です。皮ふや粘膜を強くして風邪などの病気への抵抗力を強めます。
他には、量は多くないですが不溶性と水溶性の食物繊維がバランスよく含まれていますので、便秘の予防にも効果があると言われていますよ!
赤ちゃんの離乳食で冬瓜のアレルギーや気をつけることは?
赤ちゃんは冬瓜アレルギーになりにくい
赤ちゃんは冬瓜を食べてもアレルギーになりにくいといわれています。
成分の90%以上が水分で、アレルゲンとなる成分もあまりないようですね。
「アレルギーになりやすい食品」にも含まれていないので、初めての時にもそれほど慎重にならずに与えられそうです。
しかし、食べ物である以上はアレルギーになる可能性は0ではありませんので、初めて与える時には小さじ1の少量にしておく方が安心だと思います。
食物アレルギーのよくある症状は、
- 口周りや口の中などが赤く腫れる
- かゆくなる
- じんましん、発疹
- 下痢、嘔吐
- 鼻水
- 目の痒み、充血
などの症状が出る場合もあります。
何かあれば念のために病院で診てもらう方が良いでしょう。
冬瓜はウリ科の植物です。
同じウリ科の野菜でアレルギーが出たことがある場合には、冬瓜でもアレルギーが出る可能性があるので注意してください。
(その他のウリ科の野菜)
・かぼちゃ
・きゅうり
・スイカ
・メロン
冬瓜の食べ過ぎは赤ちゃんの体を冷やす
冬瓜などの夏野菜はカラダを冷やす働きがあります。
適量であれば夏の火照った体を冷やしてくれるのでよいのですが、食べ過ぎはやはり良くありません。
冷え性の人は食べ過ぎないほうが良いといわれていますんで、体の小さい赤ちゃんにも与え過ぎない方が良いでしょう。
カリウムをたくさん含んでいるので、利尿作用があります。
尿がたくさん出て水分不足にならないように、水分補給はしっかり行うようにしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食 冬瓜の下ごしらえ&冷凍保存は?
離乳食の冬瓜の下ごしらえ・調理方法
冬瓜は多少の野菜臭さとアクあるので、必ず下茹でしてください。
下ごしらえが少し面倒ですが、おいしく食べるためには大切な作業ですよ!
【冬瓜の下ごしらえ方法】
1、冬瓜を半分か1/4程度に切って、種とワタを取り除きます
2、包丁やピーラーで皮をむきます
3、3~4センチ角に切って水を張ったお鍋で茹でます
4、お箸などはスッと通ればOK!
ポイントは、水から茹でることです!
赤ちゃんの離乳食用ですので塩などは不要です。
柔らかく下茹でしたものは、月齢に合った大きさに切ってから出汁で煮ます。
赤ちゃんには主に煮物やスープの具材として使うのがおすすめですよ。
画像引用:http://geinou-ura.com/archives/2745
冬瓜だけでは淡泊な味なので、鶏ひき肉と煮てとろみを付けると旨味が出て美味しくいただけますよ。
他には、豚肉、油揚げ、厚揚げなどもおすすめです。
味噌との相性も良いので、味付けをするときに味噌を使っても良いでしょう。
おいしい冬瓜の選び方
離乳食に使うのであれば、美味しい栄養のある冬瓜を選びたいですよね。
選び方のポイントをまとめました。
丸のままの場合
表面に傷のないもので、緑色が鮮やかで濃いもの
持った時にずっしり重いもの
カットされている場合
瓜は切り口がみずみずしくて真っ白なもの
種の周りまでしっかりと実が詰まっているもの
離乳食の冬瓜の冷凍保存方法は?
冬瓜は、丸ごとのものだと冷暗所で2~3ヶ月の保存が可能ですが、カットされているものは日持ちしません。
日ほどで切り口の色が変色してきていたんでしまいますので、切り口にラップをして冷蔵庫で保存します。
切ってしまったものは、傷んでしまう前に冷凍してしまう方が良いでしょう。
冬瓜は生のままでも下茹でしてからでも冷凍することが出来ますよ。
画像引用:gooblog
赤ちゃんの離乳食用には、まとめて下ごしらえをしてから冷凍保存しておくほうが調理の手間が省けて時短になりますよ。
【冬瓜の冷凍方法】
生のまま冷凍する場合
冬瓜の種とワタを取り除いて一口大に切り、皮を剥いた後、金属トレーにのせて急速冷凍します。
凍ったら冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存しましょう。
使用する場合は、半解凍で汁の実や煮物にするとよいでしょう。
1ヶ月ほど保存できますよ。
下茹でしたものを冷凍する場合
下ごしらえをしたものは、冷凍保存用の袋に入れて冷凍するか、赤ちゃんの月齢に合わせてつぶしたり、小さく切ったものを製氷皿や小分けの保存容器などに1回分ずつ入れて冷凍します。
コチラは1週間を目安に食べ切る方が用でしょう。
赤ちゃんにおすすめの冬瓜離乳食レシピ
離乳食中期 冬瓜のあんかけ
■材料 (4食分)
冬瓜 100g
鶏挽肉 50g
鰹昆布ダシ(又はBF昆布ダシ粉末)かぶるぐらい
片栗粉 適量
■作り方
1、出汁で冬瓜が柔らかくなるまで煮る
2、冬瓜が柔らかくなったら鶏挽肉を入れてアクをとる
3、火が通ったら片栗粉を入れてトロミをつけ完成(粉末のダシの場合は片栗粉の前に加えて下さい)
離乳食後期 ささみと冬瓜の煮物
■材料
ささみ 1本
冬瓜 1/8個
ブロッコリー 小房2個
出汁 200cc
醤油 少々
片栗粉 小さじ2
水 小さじ2
■作り方
1、ささみは包丁で薄くなるよう開き、熱湯で茹でる。粗熱を取り包丁の背でこそげ細かくする。この状態で冷凍しておくと便利です。
2、ブロッコリーの小房に小さじ1/2の水をかけ、ラップをしてレンジで2分温める。
3、冬瓜は皮と綿を取り除き、一口大に切る。沸騰した湯で5分ほど茹でる。この状態で粗熱を取れば冷凍保存できます。
4、冬瓜、ブロッコリーを5mm角に刻み、ささみとともに出汁に投入。弱火でコトコトと火をとおす。5、冬瓜が十分柔らかくなったら、醤油数滴で香りをつける。火を止めてから水溶き片栗粉を回し入れかき混ぜてからひと煮立ちさせる。
離乳食完了期 冬瓜と油揚げの煮物
■材料
冬瓜 中1個
油揚げ 2枚
和風だしの素 小さじ1
水 50cc
醤油 大さじ1
みりん 50cc
料理酒 50cc
油 少々
■作り方
1、「下ごしらえ」
冬瓜は皮をむいて種を取り食べやすい大きさにカット。油揚げも食べやすい大きさにカットする。
2、鍋に油を少々入れて、冬瓜を軽くいためたら、油揚げ他の材料を全部入れて弱火で煮る。
3、10分~15分煮込んで水分が出て味がしみこんだらできあがり。
まとめ
・冬瓜は離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から食べられる
・アレルギーにはなりにくい食品。初めての時には念のために少量与えましょう
・臭みとアクをとるために下茹でをしましょう。
・カットされたものは傷みやすいので、冷凍保存がおすすめ
煮るとトロっとやわらかくて赤ちゃんにもおすすめですよ!
消化にも良いので旬の美味しいものを食べさせてあげてくださいね。
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