山芋はすりおろすとトロトロになり、お好み焼きにいれたり、ご飯にかけたり食べ方はいろいろあり美味しい食材ですね。
しかし、生のものを食べると口や触ったところがかゆくなったという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
そんな食材を赤ちゃんに与えても良いのでしょうか?
気になるアレルギーや調理の方法など離乳食作りに役立つ情報をまとめました。山芋を始めてみる前に読んで確認してくださいね。
赤ちゃんの離乳食で山芋はいつから?生で与えていいのはいつ?
赤ちゃんの離乳食で山芋はいつから?
赤ちゃんは、離乳食後期の11ヶ月以降から山芋を食べることができます。
だいたいの赤ちゃんは離乳食後期から食べられる食材ですが、山芋はアレルギーが出やすいということから、離乳食後期でも生後9か月頃など早い時期には控えた方が良いでしょう。
心配な方は1歳になってから与え始めると消化器官も発達し、アレルギーのリスクも少なくなっていきます。
山芋は生で「とろろ」として食べることができる食材ですが、赤ちゃんには必ず加熱して食べさせましょう。
離乳食に使うときには、すりおろしたものを汁に入れてとろみをつけたり、皮をむいてからやらかくなるまで茹で、そのあとにつぶしたり刻んだりして食べさせてあげましょう。
食物繊維やデンプンを多く含んでおり、おなかに優しいので赤ちゃんの離乳食にも良い食材です。
赤ちゃんに生の山芋を与えるのは3歳からが目安
生の山芋を触ったり食べたりするとかゆみがでることがありますが、これは、「シュウ酸カルシウム」と呼ばれる成分でかゆみの正体です。
皮をむいたり、とろろにしてりすると組織が壊れて皮膚を刺激するのでかゆくなります。
大人は山芋を調理したり、食べたりしたことがあるのでわかると思いますが、生のとろろを食べて口の周りがかゆくなった経験のある方もいるのではないでしょうか?
加熱したものはかゆみがでることはほとんどありませんので赤ちゃんもかゆがりません。
赤ちゃんに食べさせる時には必ず加熱をしたものを食べさせてあげましょう。
生の山芋を食べられるようになるのは3歳頃が良いでしょう。
自分1人でもしっかりと食事がとれるようになってからにしないとうまく食べられず、生の山芋が口の周りにベタベタついてしまうと肌の弱い小さな子供はすぐにかぶれてしまうからです。
山芋の栄養は?
山芋はいろんな種類があり、主にスーパーなどで購入できる山芋としては、「長いも」「大和芋」「自然薯」などがあります。
山芋には、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、カルシウムなど様々な栄養が含まれており、滋養強壮に効果があることから「山のうなぎ」と呼ばれています。
特に注目したいのが、「アミラーゼ」「コリン」という成分です。
アミラーゼ
アミラーゼはデンプンやグリコーゲンを分解し、糖にする働きを持った消化酵素です。胃腸薬などにも入っている成分です。
コリン
コリンは脳内の記憶形成を助ける働きがあります。毎日たくさんのことを見て覚えて成長している赤ちゃんに良い成分ですね!
赤ちゃんは山芋でアレルギーになる?食べさせる注意点は?
赤ちゃんは山芋でアレルギーになることも
赤ちゃんは山芋でアレルギーがでることがあります。
山芋はアレルギー物質を含む食品の「特定原材料に準ずる20品目」に含まれます。
山芋には「アセチルコリン」という成分が含まれており、これは人体にアレルギー反応をおこす化学物質の一つです。
症状は、
- かぶれ
- 肌の赤み
- 嘔吐
- 下痢
- 湿疹
- じんましん
などがあります。
喉が腫れあがると呼吸困難になることもあるので注意が必要です。
特に、子どもに多くみられるようなので、乳幼児や子どもに与える時には注意が必要です。
山芋は加工食品、練り物、お好み焼きなどにも入っていることがあるので、成分表をチェックしてアレルギーがある時には絶対に食べないようにしてください。
初めて与える時には、スプーン1杯ほどの少量にして、食べた後の様子を見るようにしましょう。
もしも赤ちゃんが山芋を食べてかぶれてしまったら?
山芋を食べて口の周りがかぶれてしまった!という時には、かゆみやかぶれを抑える方法があります。
準備するものは2つだけです。
- お酢
- 少し熱めのお湯
お酢に水を少しだけ入れて薄めます(濃いめがおすすめです)それを患部にそっとぬり、熱めのお湯で洗い流すことを繰り返してください。
これはかぶれた時だけでなく、調理のときにも有効です!
時々、手に酢水につけながら山芋を調理するとかゆくならないようなので、かぶれやす人にはオススメですよ。
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離乳食の山芋の調理法や与え方は?
山芋は、皮をむいた中の白い部分のみを使います。
アクがあるので、アク抜きをする場合は、皮をむいて適当な大きさに切ってから酢水にさらすとアク抜きができますよ。
離乳食に山芋を使う時には様々な使い方ができます!
とろみ付けに
初めて食べる時には、すりおろしたものをスープにしたり、うどんの汁に入れたりすると良いでしょう。程よいとろみがついて食べやすくなります!
つなぎに使う
他には、とろろにしたものをお好み焼き、つくね、ハンバーグのつなぎにつかうとふっくらしておいしいです。生のまま小さく刻んで料理に入れても良いでしょう。
煮たり茹でたり
先に茹でると、ホクホクとして違う触感になるので、ポテトサラダにしたり、コロッケもどきのようなものもおいしく作れると思います。
山芋を使った離乳食は冷凍保存もできる
山芋は切っていないものであれば、そのまま新聞紙に包んで冷蔵庫で保存できます。冬場は常温でもOKです。1か月ほど保存できますよ。
スーパーなどで売られているものはカットされているものが多いと思いますが、その場合は切り口から水分が蒸発して傷んでしまうので、しっかりラップをして保存袋にいれて冷蔵庫で保存しましょう。
こちらは1週間程度で使い切りましょう。
山芋は冷凍することができます。たくさんすりおろして使い切れない時などにはオススメです。
冷凍保存方法
山芋をすりおろして冷凍保存用の袋に薄く平らになるように入れます。
薄くしたまま冷凍すると、使う時にポキポキと折って、使えるので便利ですよ。製氷皿に入れて冷凍してもよいですよ。
また、すりおろさずに1回分ずつ皮付きのまま冷凍してもOKです。
適当な大きさに切ってラップをして冷凍しましょう。解凍しきらないうちにすりおろすとかゆみがでないのでオススメです。
山芋を使った離乳食レシピ【後期・完了期】
どのような調理ができるか知りたいという場合に参考にして作ってみてください。
離乳食後期:魚と山芋のトロトロ焼き
材料
魚 10g(1パック)
山芋 30g
絹豆腐 15g
とろけるチーズ 10g
かつおぶし、ねぎ 各少々
作り方
1、魚は解凍し軽くほぐしておきます。
豆腐は軽く水切りしておきます。ねぎは細かく刻み、山芋は皮を剥きすりおろします。
2、魚、豆腐、山芋を合わせ、よくまぜたら耐熱容器にを入れて、上にチーズを乗せてオーブントースターで8分程度加熱します。
3、仕上げにかつおぶし、ねぎをかければ出来上がり♪
離乳食後期:やわらかつくね
材料
鶏ミンチ 100g
山芋(すりおろす) 2~3センチ
卵 1/2個
お好きな野菜(みじん切り) だいたいで・・
パン粉(調節用) 適量
作り方
1、パン粉以外の材料をまぜ合わせる。
硬さの目安はスプーンですくってみてボッタリしてたらいいです。
2、スプーンですくってみてシャバシャバだったらパン粉でを少しずつ加えて、逆に硬かったら牛乳か卵の残りを加える。
3、あとは薄く油を引いて、スプーンで適量をおとして弱火で焼くか、スープで茹でるかして出来上がり
離乳食後期:魚と長芋のあんかけ
材料
魚 10g
長芋 40g
青さのり 少々
だし汁 50cc
作り方
1、魚は解凍しサッとほぐす。
2、長芋は皮を剥きすりおろす。
3、小鍋にだし汁、長芋、魚を入れ煮込む。
4、器に盛り付け、最後に青さのりをふればできあがり。
離乳食後期:野菜と山芋の離乳食うどん
材料 (2食分)
★人参 1/3本
★大根 厚み5cmほどの輪切り
★ネギ 1/4本
★しめじ 適量
山芋 適量
うどん 1/2袋
だし 適量
めんつゆ 適量
作り方
1、沸騰したお湯にダシパックなどを入れ
ダシをとります
2、★の材料はみじんぎり
山芋はすっておきます
3、ダシをとった鍋の中にみじんぎりにした材料を入れ、少し歯ごたえが残るくらいに煮ます
4、みじんぎりにしたうどんを入れて柔らかくなるまで煮ます
5、めんつゆ適量を投入し、味をみてください
離乳食なので薄めに作って調節してください
6、味が整ったら山芋のすりおろしを入れて完成!
離乳食完了期:山芋のソテー
材料(1食分)
長芋 8mm程度の輪切り1つ分
油 ごく少量
醤油 少々
作り方
1、輪切りにした長芋は食べやすい大きさに短冊切りにし、水にさらしておく。
2、1の長芋の水をしっかり切り、熱したフライパンに油をしいたら中火で焦げないように炒める。
3、醤油を回し入れ、味が均一になるようにしっかり混ぜながら炒める。※食感が残る程度
4、香り付けに鰹節をふりかけても美味しいですよ!
離乳食完了期:ふわふわお好み焼き
材料(3食分)
長芋 90g(約6cm)
キャベツ 80g
小麦粉 大さじ5
卵 1/3個
水 大さじ3
ひきわり納豆 1パック(45g)
青のり 適量
かつお節 適量
作り方
1、キャベツを細かくカットする。
2、キャベツ、長芋以外の材料を全てボウルに入れ、よく混ぜる。
3、すりおろした長芋を加え、よく混ぜる。
4、キャベツを加え混ぜる。キャベツを最後に加えるのは、
キャベツが入ると混ぜにくいので。
5、油を熱したフライパンで、中火で焼いて出来上がり!
※蓋をして、じっくり焼いてね!
魚と長芋のグラタン
材料
魚 10g
ほうれん草 10g
しめじ 15g
長芋 20g
マヨネーズ 小さじ1/2
とろけるチーズ 小さじ1
作り方
1、魚は解凍加熱しほぐす。
2、ほうれん草、しめじは食べやすく切り、耐熱容器に少量の水をいれラップをしレンジで加熱しておく。
3、長芋は皮をむいておろし、マヨネーズと合わせソースを作る。
4、グラタン皿にほうれん草、しめじ、魚、ソース、チーズの順に乗せオーブントースターで焼き色がるくまで焼く。
離乳食完了期:長芋としらすのチーズ焼き
材料 (約4人分(底直径6cmの型8個分))
長芋 約200g
卵 1個
しらす 約40g
塩 ひとつまみ~小さじ1/2
シュレッドチーズ 適量
作り方
1、長芋をすりおろす。(面倒な方はブレンダーで撹拌したら楽です!)
2、チーズ以外の材料を全てボウルに入れ、よく混ぜる。
3、型に入れたあと、シュレッドチーズをのせる。チーズたっぷりめがおいしいです!
4、オーブントースターでチーズに焦げ目がつくまで焼く。もちろんオーブンでも可。
まとめ
- 山芋は離乳食後期(11ヶ月~)食べられる
- アレルギーやかゆみが起きやすいので注意する
- 赤ちゃんには必ず加熱して!生の山芋は2,3歳になってから
- 山芋は冷凍保存もOK
いろんな調理法が楽しめる食材なので、赤ちゃんと一緒に大人もおいしくいただいてくださいね。アレルギーやかゆみには気をつけるようにしてください。
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