エリンギはきのこの中でも味にクセがなく食べやすい種類です。きのこが苦手な方でもエリンギは好きという方もいるようですね。
エリンギの魅力はあの歯ごたえですが、赤ちゃんの離乳食には使うことはできるのでしょうか?
アレルギーについても心配があるかもしれませんので、下ごしらえやレシピなどと合わせてご紹介したいと思います。
赤ちゃんがエリンギを食べられるのはいつから?アレルギーの心配は?
赤ちゃんの離乳食 エリンギはいつから食べられる?
赤ちゃんは、離乳食後期の生後9ヶ月頃からエリンギを食べることができます。
エリンギなどのきのこは歯ごたえがあり、いくら煮込んでもクタクタにならず、すりつぶすのが難しいです。特にエリンギは歯ごたえがあるので離乳食後期までは与えない方が良いでしょう。
食べられるか心配な場合は離乳食完了期に入る1歳頃からにすると良いと思います。
エリンギを食べさせる時に注意すること
エリンギを食べさせるときには、食べ慣れるまでは「かさ」の部分のみ食べさせる方が良いです。
軸の部分は弾力があり、歯が生え揃わないとなかなか噛めないので赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ食べられそうか試していってください。
はじめはできるだけ細かく切って食べさせてあげてくださいね。
「かさ」の部分だけでも飲み込みづらい場合は、片栗粉などでとろみをつけたり、お粥に混ぜたりして食べると良いですよ。
食物繊維が多く、噛み切らずに飲み込んでしまうことが多く、消化不良でそのまま便の中に出てきてしまう可能性があるので食べ過ぎには注意しましょう。
エリンギの栄養は?赤ちゃんの便秘の解消に!
エリンギには食物繊維がたっぷり含まれています。きのこ類の中でもトップクラスの含有量で、不溶性食物繊維が多いので、便秘の解消に効果的です。
また、エリンギにはナイアシンが多く含まれ、血行を良くして皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがありますよ。
エリンギにもきのこ類や酵母に多く含まれる多糖類の一種のβグルカンという成分が含まれており、免疫力を高め、風邪の予防やガンを抑制する働きがあります。
便秘が気になる赤ちゃんにはぜひ食べさせてあげましょう!
赤ちゃんの離乳食 エリンギアレルギーの心配は?
エリンギは比較的アレルギーになることは少ないですが、稀にアレルギーがでることもあるようです。
初めて食べさせる時には油断せずに慎重に与えましょう。
症状としては、『口腔アレルギー症候群』といって、食べた後に口の周りや舌や唇が腫れたりします。じんましん、鼻水、目のかゆみなど花粉症に似た症状も出る場合があるそうです。
食べさせた後にいつもと違う様子があればアレルギーの可能性もあるので、心配は場合は病院を受診した方が安心ですよ。
重篤化しないように、初めて与える時にはスプーン1杯ほどの少量にしておきましょう。
離乳食のエリンギの調理法、冷凍保存方法
エリンギの選び方
おいしいエリンギの選び方は、
- 軸が太く、白くてしっかりしているもの
- かさの部分は色が薄い茶色のもの
- かさのふちが内側に巻き込んでいるもの
がオススメです!
外側に開いているものは育ちすぎていたり、古い可能性があり、水分が出ているものも避けましょう。
離乳食のエリンギの下ごしらえ
離乳食のエリンギの下ごしらえ
1、石づき(根のところ)を包丁などで切り取ります
2、エリンギを水でさっと洗います
3、かさと軸の部分を細かく切ります
4、出汁や汁と一緒に茹でます
※茹でてから細かく切っても良いです
※大人の料理では基本的にきのこは洗いませんが、赤ちゃんが食べるものなので、汚れを洗い流した方が良いですよ。
【離乳食のエリンギの調理のポイント】
・飲み込みづらい時には、片栗粉などでとろみをつけたり、お粥など柔らかいものと混ぜたりする。
・食べ慣れるまではできるだけ細かく刻んで与えましょう。
エリンギの保存方法、冷凍方法は?
エリンギは水分が付いていると傷みやすいので、新聞やキッチンペーパーに包んでから袋に入れて野菜室で保存しましょう。5日~1週間ほど保存できますよ。
切ってしまっているものは、さらに賞味期限が短くなってしまい3~4日ほどですので、できるだけ早く使うようにしましょう。
エリンギは、生のままでも、加熱してからでも冷凍保存することができます。
【エリンギの冷凍方法】
生のまま冷凍する場合
石づきを取り除き、適当な大きさにカットしてそのまま冷凍保存用の袋に入れて冷凍してください。冷凍する前に洗わないことと、できるだけ重ならないように袋にいれるのがポイントですよ。解凍は、自然解凍か、凍ったまま料理に入れても大丈夫です。1ヶ月ほど保存できますよ!
加熱してから冷凍する場合
離乳食用に茹でて小さく刻んでから冷凍することができますよ。まとめて冷凍すると忙しい時にすぐに使えて便利ですよ!
茹でて刻んだものは、製氷皿などに入れて1回分ずつ冷凍します。
その時に茹で汁も一緒に冷凍することがオススメです。解凍する時は、電子レンジでチンしても良いですし、汁物などにそのまま入れて加熱してください。こちらは1週間ほどで使いきるようにしましょう。
エリンギを使った離乳食レシピ
離乳食にエリンギを取り入れたい時に参考に作ってみてください。
離乳食後期:たっぷりきのこ丼
作り方も簡単で、きのこやだしのうまみがたっぷりつまった丼ぶりですね!
材料
しめじ 1/4
エリンギ 1/4
えのき 1/4
舞茸 1/4
だし汁 適量
しょうゆ 少々
砂糖 少々
作り方
1、具材を細かく切って、砂糖、しょうゆを鍋に入れ、だし汁で煮詰めます。
2、 後は、ご飯の上に乗せて完成です。
離乳食後期:鶏ミンチの炊き込みご飯
材料 (100g 10個ぐらい)
米 2合
水 4合分
鳥ミンチ 50g
にんじん 半分
エリンギ 一つ
いんげん 5本
かつお節 小袋一つ分
(醤油大さじ1)
作り方
1、かつお節以外の材料を全部小さめに頑張って切っておく。
2、お米を洗って、水を入れておく。お子さんによって水分量変えてあげてください☆
3、[2]にミンチを入れて少し混ぜて、野菜とかつお節も入れ混ぜる。ここで大さじ1くらいの醤油を少し入れてあげてもオッケイ♪
4、そのまま炊飯スタート♪
炊けたら具を混ぜてくださいね☆
離乳食完了期:鶏肉と野菜のケチャップ煮
たくさん作って冷凍しておくと、いろんな料理に使えそうですよ。
材料
鶏肉 120g
キャベツ 100g
人参 70g(2/3本)
ピーマン 130g(3個)
玉ねぎ 100g
エリンギ 50g
じゃがいも 100g(小1個)
ベビーフードの野菜スープだし 小さじ1
水 大さじ3
1歳からのケチャップソース 小さじ2
片栗粉〈鶏肉用) 大さじ1
オリーブオイル 適量
作り方
1、鶏肉は、皮を剥ぎ、脂を取り除き、小さくカットし、片栗粉をまぶしておく。
2、キャベツは芯を取り除き、人参、ピーマン、玉ねぎ、じゃがいもを、それぞれカットする。
3、エリンギは、根元を切り落とし、小さくカットする。
4、鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉、全ての野菜を入れて炒める。
5、油が、まわったら水(大さじ3)を加え、蒸し煮にする。
6、野菜が柔らかくなってきたら、ベビーフードだし、トマトケチャップを加え、少し煮て出来上がり!
離乳食完了期:野菜とエリンギの煮物
材 料(2〜3回人分)
人参 半分
ブロッコリー 1/4株
エリンギ 1本
塩 少々
作り方
1、人参、ブロッコリーを食べやすいサイズにカットします。
2、エリンギを荒い微塵切りにします。
きのこ類は1歳児の息子にはまだ噛むのが難しいみたいなので。
3、鍋に1、2、分量外のヒタヒタになる位の水を入れ、中火にかけ、沸騰したら、弱火で煮込みます。
4、人参が柔らかくなったら塩で味付けし、出来上がり。
まとめ
- ・エリンギは離乳食後期の生後9か月頃からOK
- ・歯ごたえがあるので、はじめは「かさ」の部分のみ与えましょう。
(慣れてきたら少しずつ軸の部分も食べられる) - ・初めて食べる時にはアレルギーに注意
- ・エリンギは生のままでも冷凍保存ができる
歯ごたえがあって食べづらいようなら、他にも離乳食につかいやすいキノコ類があるので、離乳食期はエリンギをあえて与えなくても良いと思います。
取り分け調理のときなどでエリンギを使うことがあれば食べさせてみてもよいと思いますよ。
関連記事
離乳食でしいたけはいつから?アレルギーは?与え方や冷凍方法、レシピも紹介!
離乳食でしめじはいつから?アレルギーの心配は?冷凍方法やレシピをご紹介!