もやしは安くて食卓でもよく使われる食材の一つだと思います。
シャキシャキとしていて美味しいですが、しっかり加熱をするとやわらかくなるので離乳食にも活躍しそうですね。
赤ちゃんの離乳食にはいつ頃から使えるのか、下ごしらえの方法や与え方など初めてなら分からないことも多いと思います。
今回は、離乳食のもやしについてまとめましたので、初めてもやしを赤ちゃんに与える前に読んで確認してください!
赤ちゃんの離乳食でもやしはいつから?
離乳食でもやしは離乳食中期頃から
赤ちゃんは、離乳食中期の後半の生後8か月頃からもやしを食べることができます。
もやしはいくら茹でても繊維が残ってしまうので、歯茎でつぶせるようになってくる8ヶ月頃から与えるのが良いでしょう。
初期の頃でも食べることはできますが、茹でてペーストにするのもなかなか大変です・・・。
無理に食べさせなくても、他にも食べられる野菜はたくさんあるので、もやしは離乳食中期以降にしましょう。(心配な方は離乳食後期からでOKですよ)
必ずしっかり加熱してやわらかくしてから、食べやすい大きさに切って調理します。
そのままだと食べづらいかもしれないので、片栗粉でとろみをつけたり、スープの具にしたり、おかゆに混ぜたり食べやすいように工夫してください。
離乳食のもやしの形状や大きさの目安
離乳食にもやしを取り入れる時には、赤ちゃんの成長に応じて形状や大きさを調節してあげてください。
離乳食のもやしの形状や大きさの目安
※全てしっかり茹でて加熱をしてください
- 8ヶ月頃 :細かく刻む(5mmくらい)
- 9〜11ヶ月頃 :小さく切る(1㎝くらい)
- 12~18ヶ月頃:食べやすい大きさに切る(2、3㎝)
もやしの栄養は?
もやしは90%以上が水分で、他の野菜に比べると栄養は少なめです。
しかし、もやしにも栄養はありますよ!もやしに含まれる栄養は主に4つあります。
- ビタミンC・・・免疫力を高めてくれるので風邪予防に効果的です
- 食物繊維・・・便秘を解消してくれる働きがあります
- カリウム・・・免疫機能、疲労回復効果があります。血液循環を調整する働きも
- アスパラギン酸・・・疲労回復効果があります
もやしにもいろんな種類がありますが、大体の栄養は変わりませんが、太くて長いものの方が若干栄養価は高いようです。
初めての時には赤ちゃんのもやしのアレルギーに注意
もやしはアレルギーになりやすい食材には含まれていません。
しかし、稀にアレルギー反応が起こることもあるようです。
もやしの原料は緑豆や大豆などの豆類です。もやしに反応したということは、原料の豆にアレルギーがあることが考えられます。
アレルギーの症状としては、『口腔アレルギー症候群』で口や喉がかゆい、口の周りや口の中が腫れるなどの症状が出ることがあります。
ひどい場合は、腹痛・蕁麻疹・下痢・嘔吐・目の充血・鼻水など口以外に症状が出る場合もあります。
初めて与える時は、少量だけにして様子を見てあげてください。
離乳食のもやしの下ごしらえや調理法、冷凍方法は?
離乳食でもやしのヒゲや豆はどうする?
スーパーで売られているもやしは生のまま食べると、細菌がついていので大変危険です!
大腸菌やサルモネラ菌など食中毒の原因になる細菌も増えやすいので、調理の前にはしっかり水洗いをして、加熱をしてください。
また、もやしのヒゲや豆も、赤ちゃんには食べづらいので、取り除いてあげる方が良いでしょう。
赤ちゃんが食べる量はそんなに多くないので、手間がかかりますが下処理してあげてください。
もやしのヒゲや豆は、茹でる前に切る方が取り除きやすいです。茹でてから、月齢にあった大きさに切ってあげてください。
離乳食のもやしの冷凍方法は?
もやしの賞味期限は意外と短いことをご存知でしょうか?
冷蔵庫に2、3日ほど置いておくと水分が出て茶色くなっていたり、変な匂いがしていたり・・・。そんなものを赤ちゃんに食べさせることはできませんよね。
もやしは冷凍すると長持ちするので、食べきれない時や、たくさん下ごしらえした時は冷凍してください。
生のもやしを冷凍する場合
生のまま冷凍するともやしの繊維が壊れて、解凍した時に中の水分が出てきてベチャっとなりまずくなってしまいます。(離乳食に使うのならベチャっとなっていても良いですが)
もし、生のまま冷凍する時は、そのまま冷凍せず、一度水洗いして水気を切ってからラップや袋に入れて冷凍してください。
茹でたもやしを冷凍する場合
もやしを冷凍する時は茹でてからすることをおすすめします。茹でてからしっかり水気を切ってラップに包んだり、袋に入れて冷凍してください。
冷凍する前に、赤ちゃんの月齢にあった大きさに切って小分けに冷凍すると、次の調理の時に便利ですね。
もやしを使った離乳食レシピ【中期・後期・完了期】
もやしを使った月齢別の離乳食レシピをご紹介します。参考につくってみてください。
離乳食中期:鮭と野菜煮
野菜をたっぷり摂ることができます。鮭のかわりにツナやささみ肉でも良さそうですね。
材料
★キャベツ 適量
★にんじん 適量
★もやし 適量
★えのき 適量
ほうれん草 適量
鮭(サーモンの刺身でもOK) 適量
水溶きコーンスターチ(又は片栗粉) 適量
作り方
1、★の材料を大きめに切り、たっぷりの水で柔らかくなるまで煮る。(煮汁は後で使います)
触れる程度に冷めたら細かく刻む。
2、ほうれん草は別茹でしておきます。柔らかくなるまで茹でたら水にさらしアクを抜き、細かく刻む。
3、鮭も別茹でします。シッカリ火を通したらほぐしてキッチンペーパーなどで水分と油分をよく吸い取っておく(臭みも取れます)
4、茹でて刻んだ材料を別鍋に全部入れ、ひたひたぐらいに野菜の煮汁を入れる。野菜の匂いが苦手な赤ちゃんには水でもOKです。
5、水溶きコーンスターチ(片栗粉)も入れて混ぜ、火にかける。白濁してるのが透明になるように火を入れる。量は見ながら調整。
離乳食中期:じゃこと小松菜ともやしのおかゆ
野菜をお粥に混ぜ込んでいるので食べやすいと思いますよ!
材 料(1、2人分)
じゃこ 大さじ1
小松菜 1本
もやし 10本
ごはん 50g
お湯 50cc
作り方
1、小松菜、もやしを5ミリ幅に切る
2、鍋に材料をすべて入れ沸騰してから3分ほど弱火で煮る
冷めるまでそのままふやかす
離乳食後期:にんじんともやしのおやき
にんじんともやしがたっぷり入っています。手づかみ食べにもおすすめですよ。
材 料(4食分人分)
にんじん 1/2本
もやし 1/2袋
片栗粉 大さじ2
水 大さじ2
作り方
1、にんじんともやしをみじん切りにし、耐熱容器に入れます。
2、1に水を入れラップをかけて、電子レンジで3分加熱します。
3、2に片栗粉を入れてよく混ぜ合わせます。
4、フライパンを熱し、3を丸め潰して焼いていきます。
5、両面に焼き色がついたら出来上がり!
離乳食後期:豚ミンチと野菜の炒めもの
豚肉とニラともやしは相性が良いですね。大人の料理で味付けをする前に取っておけば簡単に作れそうです。
材料
豚ミンチ 好きなだけ
モヤシ 好きなだけ
ニラ 好きなだけ
胡麻油 少量
塩コショウ 少量
薄口醤油 少量
作り方
1、モヤシとニラを小さく切る。
2、フライパンを火にかけ、少量の胡麻油を入れミンチを炒める。
3、ミンチに火が通ったらモヤシとニラを入れて少量の塩コショウに、少量の薄口醤油を入れ味付け。
4、味見をして足りないものを足してください。モヤシが少ししなっとなったら出来上がり。
離乳食完了期:野菜たっぷり天津飯
野菜がたっぷり食べられるレシピです。たくさん作って冷凍すれば便利ですよ。
材料
たまご 1個(1~2食分)
鶏挽き肉 適量
サラダ油 適量
お好きな野菜 適量
☆水 300㏄
☆醤油 中さじ1強
☆砂糖(オリゴ糖) 中さじ1
☆やさしいお酢 小さじ1
☆鶏ガラスープのもと 小さじ1
△片栗粉 大さじ1
△水 50cc
作り方
1、卵を、スクランブルエッグにしておきます。
2、※コーン抜きの野菜だけでこれくらいの量です。私は、ほうれん草もあれば入れてます♪野菜の量は、好みでどうぞ。
3、軽く油をひき、野菜を炒めしんなりしたら肉を入れて炒めます。※私は、玉ねぎを先に炒めて、甘味をだします。
4、野菜・挽き肉を炒め終わったら、☆を入れて軽く煮込みます。
5、△を入れて、味を確認してください。味が濃ければ、水とき片栗粉を増やして下さい。
離乳食完了期:鶏ともやしのナムル
味付けしてあるので野菜をしっかり食べてくれそうですよ!大人も一緒に食べれそうなレシピです。
材料 (大人1人+子供1人)
鶏もも肉 1/4枚
もやし 1/3袋
人参 2cmくらい
きゅうり 2cmくらい
わかめ(乾燥) ひとつまみ
無添加鶏ガラスープの素 小さじ1/2
塩 小さじ1/3
ごま油 適量
作り方
1、人参は輪切りに薄くスライスしてから細かい千切りにしてレンジでチンして柔らかくしておく
2、きゅうりも人参と同じきり方をしておく
3、わかめは水でもどして子供向けの一口大に刻んでおく
4、もやしは洗って軽く茹でるかレンジで加熱して、こちらも子供向けに1-2cmくらいになるように刻む
5、ボールにかるく水気を絞ったもやし、にんじん、きゅうり、ワカメと調味料をいれて和える(もやしとかが暖かいうちが◎)
6、鶏もも肉は皮を剥ぎ子供向けの一口大に切る。剥いだ皮は大人の一口大に。
7、油を引かずに熱したフライパンに鶏皮をいれて焼き、油がじわじわと出だしたら身も加えて焼く
8、火が通り皮がパリパリになったら取り出し、キッチンペーパーで油をしっかり吸い取る
9、先に和えたもやし達に加えて和えて10-15分ほどなじませる
まとめ
- もやしは離乳食中期の生後8か月頃から与えましょう
- 口腔アレルギーになることもあるので、初めては慎重に!
- 赤ちゃんが食べにくい時には、ヒゲや豆は取り除いて調理しましょう。
もやしは食卓で登場することもあると思いますので、そういった時には離乳食にも取り入れて食べさせてあげると良いと思いますよ。
食感が美味しい食べ物ですが、離乳食の間はくたっとなるまでしっかりと加熱をしてから与えて下さい。
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