にんじんは緑黄色野菜でビタミンなどの栄養もあり、使いやすい野菜のひとつですね。食卓で使用する頻度も多く、離乳食の彩りもよくなりますのでぜひ使ってください!
にんじんの離乳食の下ごしらえや調理法などについてまとめました。
赤ちゃんの離乳食でにんじんはいつから?
にんじんは離乳食初期から
赤ちゃんは離乳食初期の生後5,6か月頃からにんじんを食べることができます。
にんじんはクセがなく、茹でるとやわらかくなるため離乳食に向いている野菜の一つです。一年通して手に入りやすく、彩りも良いので離乳食のレシピにもよく登場します。
赤ちゃんも食べやすい野菜なので、おかゆに慣れたら与えてみてください!野菜デビューにもピッタリの野菜ですよ。
離乳食初期のころは柔らかく茹でたものをペーストにして与えてください。しっかり加熱することで甘みがでて食べやすいと思います。
にんじんをしっかり柔らかく煮るのは意外と時間がかかりまるので、あらかじめ下ごしらえをして冷凍保存しておくと、離乳食を作る負担を減らすことができます。時間に余裕があるときにまとめて茹でておくことがおすすめです。
にんじんの栄養素
にんじんは「緑黄色野菜の王様」とよばれることがあるほどβ‐カロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変わり皮膚や粘膜を正常に保ち、鼻や喉の粘膜を強くするので免疫力を高める働きがあります。
風邪のような細菌感染予防にも効果があるといわれています。
食物繊維が豊富なので、便秘の解消や予防に効果がありますよ。また、余分なナトリウムを排出してくれるカリウムも多く含まれていますよ。
他にも、鉄分、カルシウムなども含んでおり赤ちゃんに欠かせない栄養がたくさんですよ!
初めて与える時はにんじんのアレルギーに注意!
赤ちゃんはにんじんでアレルギーが起こることが少ないですが、アレルギーになったことがある赤ちゃんもいるそうです。初めて与える時にはアレルギー症状が出る可能性があるので注意してください。
主な症状としては、
・口の周りが赤くなる、かぶれる
・唇が腫れる
・嘔吐、下痢、
・発疹
・目のかゆみ、充血
・鼻水
などがあります。
初めて食べさせる時にはスプーン1さじにしておき、食後の赤ちゃんの様子をみるようにしましょう。少量にしておくことで、アレルギー症状が出ても重篤化することを防げます。いつもとかわったことがあれば病院を受診する方が安心ですね。
下痢や未消化は大丈夫?
赤ちゃんの離乳食でにんじんを使ったときに、下痢になったり、消化されずにうんちににんじんが出てきてしまうことがあります。
赤ちゃんの消化器官は未熟で大人のようにうまく消化することができません。にんじんには繊維が多いので消化できずにそのままうんちに出てきてしまうことはよくあることです。
特に心配する必要はありませんが、その大きさのにんじんはまだ消化できないということですので、もう少し細かく刻むか、さらにしっかり煮込んだり茹でて柔らかくする必要があります。
月齢が大きくなるにつれて消化器官も発達してきますので、少しずつ大きさを調節していくと良いでしょう。
にんじんは食物繊維が多いので、たくさん食べ過ぎると下痢になってしまう可能性があります。適量食べるのは便秘の解消にも効果があると言われていますが、なんでも食べ過ぎはよくありませんね。
すりおろしたりペースト状にすると意外とたくさん与えているので量は常識の範囲内で!
離乳食のにんじんの下ごしらえ・調理法【基本的なペーストの作り方】
おいしいにんじんの選び方
離乳食に使用するにんじんは、新鮮でおいしいものを選びたいですよね。
おいしいにんじんを選ぶポイントをまとめました。
- 葉を切り落とした茎の部分が小さいもの
- 表面がなめらかでヒビや割れがないもの
- 果肉のオレンジ色が濃いもの
こういったにんじんを選んでくださいね。
離乳食のにんじんの下ごしらえ【ペーストの作り方】
にんじんの皮の近くにおいしさや栄養がたっぷり含まれているので、皮はうすくむきましょう。
鍋を使ってやわらかく茹でるのは意外と時間がかかります。レンジを活用すると火をずっと見なくても良いですし、茹でるのに比べてビタミンの損失も少なくすることができますよ。
状況に応じて、使いわけてみてください。
鍋で水から茹でる場合
1、薄く皮をむいてから、薄い半月切りやいちょう切りにする
2、鍋に水を入れてやわらかく茹でる
3、茹で上がったらフィークの背などを押し付けるだけでも、粗くつぶせます。
また、生のまますりおろして、おろし煮などに調理することもできます。
レンジで茹でる場合
1、耐熱容器に、にんじんと水を少し入れてラップをかける
2、レンジで1分半~加熱します。
3、にんじんを細く(または薄めに)同じ大きさに切っておくと、火がまんべんなく早く通りつぶすのも簡単です。
月齢によってつぶす粗さや切る大きさを変えて調理してください。多めに作って製氷皿にいれて冷凍保存すると、そのつど解凍して使えるのでオススメですよ!
にんじんの下ごしらえや基本的なにんじんペーストの作り方の動画を作りましたので参考にしてください▼
たくさん作りたい時には、ミキサーやブレンダーでつぶすと早く作れますよ。
離乳食のにんじんのかたさと大きさの目安
赤ちゃんの成長に合わせてにんじんの形状や大きさを調節してあげてください。
5、6カ月頃・・・すりつぶして、湯でのばす
7,8か月頃・・・やわらかく茹でてみじん切り
9~11カ月頃・・・やわらかくゆでて小さく切る
12~18カ月頃・・・やわらかくゆでて角切りにする
離乳食のにんじんの冷凍方法
にんじんを加熱してやわらかくしておくと、離乳食の準備の時間が短縮できます!多めに茹でて下ごしらえして冷凍しておくと便利なのでおすすめです。
茹でて小さく刻んだものやペースト状にしてものを製氷皿などに小分けにして冷凍します。1週間ほど冷凍保存できるので、それまでに離乳食に使ってください。
解凍は電子レンジか、凍ったまま鍋に入れてほかの食材と加熱すると良いですよ。
必ずしっかりと加熱してください。
にんじんを使った離乳食レシピ【初期・中期・後期・完了期】
にんじんを使っていろんな離乳食が作れますよ。参考に作ってみてください。
離乳食初期:りんごとにんじんマッシュ
にんじんとリンゴは相性が良いですよ。甘みがあって食べやすい離乳食です。
材料 (1回分)
りんご (細かく切って)大1
にんじん 1cm
湯または水 少量
作り方
1、りんごと人参は、細かく切って、湯を入れ、ラップをして、レンジでチンする。
(柔らかくなるまで)
2、すり鉢で、ふんわりにする。出来上がり!
離乳食中期:にんじんのポタージュ
いろんな野菜が入っていて栄養満点のポタージュスープです。
材料 (1人分)
にんじん 20g
玉ねぎ 15g
ブロッコリー(お好みで)少々
絹ごし豆腐 10g
昆布だし 300ml
作り方
1、にんじん、玉ねぎは皮をむき、1cmの厚さに切り、昆布でとっただしで煮る。
2、<1>がやわらかくなったら豆腐を加えて、さらに煮る。
3、<2>と煮汁10mlを一緒にブレンダーにかけ、とろとろの状態にする。
4、お好みで、湯がいてみじん切りにしたブロッコリーをのせる。
離乳食後期:にんじんと豆腐のおやき
手づかみ食べにぴったりのレシピです。にんじんがたっぷり入っていて栄養満点!
材料 (ミニサイズ15個分)
にんじん 30g
絹豆腐 50g
小麦粉 大さじ2
水 大さじ2
作り方
1、お豆腐をぐるぐるかき混ぜてペースト状にする。水切り不要♪先に混ぜることでダマになるのを防ぎます。にんじんはすりおろす。
2、ボウルに(1)と残りの材料を加えてなめらかになるまで混ぜる。
3、テフロン加工のフライパンにスプーンですくって落とし、弱火で約3分焼く。
4、ひっくり返して、反対側も約3分焼く。できあがり♪
離乳食完了期:人参卵焼き
手づかみ食べもしやすいです。にんじんがたっぷり入っていますよ。
材料
たまご 一個
鰹節 ひとつまみ
にんじん 4分の1本
水 大さじ1
油 適当
作り方
1、にんじんはすりおろしておく。
2、たまごをわって、鰹節、水、すりおろしたにんじんをいれてまぜまぜ。
3、油を熱してたまごをまきまきしてやく
まとめ
- 赤ちゃんは離乳食初期の生後5,6か月ころからにんじんを食べられる。野菜デビューにも◎
- アレルギーになることもあるので、初めてのときには少量にしましょう
- 食べ過ぎは下痢になることも!未消化でも問題はないが調理法を見直して!
- 多めに下ごしらえして冷凍するのが便利
にんじんは離乳食に使いやすく赤ちゃんも好きな子が多いのでオススメですよ!
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