夏の野菜の代表のトマト。栄養価も高く、やわらかくて離乳食には使いやすい食材ですね。夏だけでなく、一年中買いやすいのでいろいろ離乳食に使うことができます。
トマトの薄皮は離乳食では取り除くのが基本なので、下処理や冷凍方法もご紹介します。
赤ちゃんの離乳食でトマトはいつから?
トマトは離乳食初期からOK
赤ちゃんは離乳食初期の生後5,6か月頃からトマトを食べることができます。
プチトマトも同様に離乳食初期からOKです!
トマトの皮は赤ちゃんにとってはかたくて噛み切ることができません。種も消化に悪いので食べさせないようにしましょう。
離乳食では、トマトの皮・種と取って使うのが基本です。
トマトは、5,6か月頃のうちは加熱して与えます。離乳食中期以降は生で食べても大丈夫なので、食べやすい大きさに切って与えてください。
生で食べる分、衛生面には十分に注意して調理してください。
初めはトマトを加熱して裏ごししたものを与えますが、加熱をすると煮詰まって味が濃いことがあります。その場合はお湯を少量入れて薄めてあげると飲み込みやすくなりますよ。
リンゴとの相性が良いのですりおろしたリンゴと合わせてあげると甘みが出て美味しく食べられます。
トマトの栄養は?
トマトは緑黄色野菜でβカロテンを多く含んでいます。βカロテンは体内でビタミンAになり、粘膜や皮膚の健康を維持し免疫力を上げる働きがあります。
トマトといえばリコピンと言われる色素が豊富に含まれています。リコピンには強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果があるのでママも積極的に摂りたい栄養ですね!
他には、疲労回復効果があるクエン酸、便秘の予防や解消に効果的な食物繊維、余分なナトリウムを排出するカリウムなども多く含まれているので、赤ちゃんにもぜひ食べさせてあげて下さいね。
赤ちゃんのトマトアレルギーは?
トマトでもアレルギーが起こる可能性がありますので、初めて赤ちゃんに与えるときには注意をしましょう。
トマトでアレルギーになる原因は2つあると言われています。
・花粉症
・仮性アレルゲン
の2つが考えられます。
花粉症の赤ちゃんはトマトを食べた時に、花粉と同じように体が反応して症状がでます。これは花粉と野菜のタンパク質が似ているからだと言われています。
もう一つは、トマトに含まれている、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリンなどの化学物質がアレルゲンとなり身体にアレルギー症状が引き起こされると言われています。
このアレルゲンは加熱をすると少なくなるので、心配な方は必ず加熱をしてから与えるようにしましょう。
食物アレルギーの主な症状は、
・唇が腫れる
・口がかゆくなる
・喉が痛くなる
・湿疹
・嘔吐、下痢
・目のかゆみ、充血
などが起こると言われています。
初めて与える時には、スプーン1さじにしておき、食後の赤ちゃんの様子を見るようにしてください。
何か変わったことがあれば病院を受診しましょう。
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離乳食のトマトの下ごしらえ!薄皮のむき方・冷凍方法
離乳食のトマトの下ごしらえ・薄皮のむき方
出典:https://iro-tori.com/content/424
赤ちゃんにはトマトの皮と種を取り除いてから調理するようにしましょう。
皮と種さえ取ってしまえば、実はやわらかくて調理しやすいので、少し面倒ですが下ごしらえをしっかりしましょう。
皮は湯むきをして取り除くのがおすすめです。包丁で向くと余分な部分まで切ってしまうのでもったいないですよ。
湯むきはツルっと皮がむけて気持ちいいですよ!この方法なら、プチトマトの皮も簡単にむけます。
湯むき方法
1、トマトのヘタの反対側(とがっている法)に包丁で十文字の切り目をいれます。
皮が切れれば良いので、深く切らなくても大丈夫です。
2、ヘタを包丁でくりぬき、そこにフィークを刺し、沸騰させた湯にトマトを回しながら入れます。
3、皮が裂けてめくれてきたら、湯から引き上げ、冷水につけます。
数秒つけたら取り出し、裂けた皮を手でむきます。
*プチトマトの場合*
切り込みを入れたプチトマトをフォークに刺さずに、穴あきおたまなどに入れてお湯の中に入れましょう。30秒くらいですぐ皮が裂けてくるので、裂けたらすぐにあげて冷水にいれて皮をむいてください。
プチトマトの薄皮のむき方を動画で撮ってみましたので、参考にご覧ください▼
かたさと大きさの目安
- 5,6か月頃・・・なめらかにすりつぶす(加熱する)
- 7,8か月頃・・・粗みじん切りにする
- 9~11カ月頃・・・小さく切る(1センチ角くらい)
- 12~18か月頃・・・食べやすい大きさに切る
トマトの冷凍保存
皮と種をとって下ごしらえしたトマトは冷凍保存するとすぐに使えて便利ですよ。月齢に合った大きさに切ったもの、ペーストにしたものを製氷皿に入れて冷凍します。
1週間ほど保存できますので、1週間を目安に使い切りましょう。
解凍は電子レンジで加熱するか、鍋に入れて他の食材と煮込んでもOKです。
トマトは加熱すると甘みが出て食べやすくなります。トマトソースををつくってフリージングしておくと、煮物のソースとして使うだけでなく他の野菜や肉、魚などにもあえて食べやすくすることもできるのでオススメですよ。
赤ちゃんにおすすめのトマトを使った離乳食レシピ
離乳食初期:トマトと豆腐のとろとろ煮
トマトが苦手でもかつおだしで食べてくれるかも!
材料 (1人分)
トマト20g
豆腐15g
かつおだし汁10ml(小さじ2)
作り方
1、お湯を沸かし、沸騰したら豆腐を10秒ほど煮て取り出し、すりつぶします。
2、トマトの果肉の部分に十字の切り込みを入れ、湯むきの準備をします。
3、沸騰したお鍋にトマトを入れて煮ます。皮がめくれてきたら氷水に取り、皮をむきます。
4、トマトの種を取り除き裏ごしします。
5、豆腐にだし汁を混ぜ、器に盛ります。
6、裏ごししたトマトを豆腐の上に盛ってできあがりです。
離乳食中期:トマトパン粥
洋風のパン粥で離乳食のマンネリ化を防げそう!
材料 (1人前)
パン 15〜20g
トマト 15g
玉ねぎ 15g
ツナ(水煮缶)又は鮭 10g
野菜スープ 1/4カップ
粉チーズ 少々
作り方
1、パンは小さくちぎる。(冷凍のパンであればおろし金でおろす。)
2、トマトは皮をむいて種を取って電子レンジで火を通し、粗く潰す。玉ねぎは柔らかくなるまで茹でてみじん切り。
3、2に野菜スープを混ぜ入れてパンの上へかける。熱湯を回しかけて塩ぬきしたツナをその上にのせる。
4、粉チーズを少し振りかける。最後に軽くチンして出来上がり。
離乳食後期:豚ひき肉と野菜〜トマト味〜
野菜がたっぷり食べられるレシピ!たくさん作って冷凍したいですね。
材料
豚ひき肉 約200g
■ ※お好きな野菜※
玉ねぎ 1/2玉
しいたけ 1個
キャベツ 2枚
ピーマン 1個
トマト 1個
醤油 小さじ1
卵黄 1個分
ケチャップ(1歳からのケチャップ使いました )小さじ3
作り方
1、野菜をみじん切りに。トマトは皮をむいてざく切りに。ピーマンはトースターにアルミを敷き、2分くらい焼くと皮が剥けます
2、フライパンで豚ひき肉を炒めます!テフロン加工なので油はひかず…火が通ったらみじん切りした野菜を入れて炒める。
3、全体に火が通ったら、醤油と卵黄を入れ混ぜ、最後にケチャップを入れます。
4、卵黄を入れているのでパサパサにはならずベチャっとした感じですが、食べる時温めるので大丈夫。味を調えたら出来上がり
子供も一緒に♡トマトの炊き込みご飯
トマト缶を使われていますが、生のトマトでも良いですよ!
材料 (2合分)
お米 2合
しめじ 80g
にんじん 1/2本
ツナ缶 1缶
カットトマト缶 1缶
しょうゆ 小さじ3
コンソメ(顆粒) 小さじ2
砂糖 小さじ1
水 300cc
作り方
1、にんじん、しめじを小さく切る
2、鍋にお湯を沸かして、にんじんを柔らかくなるまで茹でます。柔らかくなったらツナ缶としめじも入れて、さっと茹でます!
3、ざるにあげて、流水で軽く洗います。水気をよく切ってください
4、お米を2合分よく洗って、トマト缶とザルにあげたしめじ・にんじん・ツナ缶を入れます
5、しょうゆ・コンソメ・砂糖・水を入れてよく混ぜあわせます
6、いつも通り炊飯スイッチオン!炊きあがったら混ぜて完成!
まとめ
・トマトは離乳食初期の生後5,6か月頃からOK
・アレルギーになることもあるので、初めての時には注意しましょう
・トマト缶・トマトジュースは無塩のものなら離乳食に使える
・離乳食ではトマトの皮と種を取り除きましょう
栄養豊富で、料理の色どりもよくなるのでいろんな食材と合わせて使ってくださいね。
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