おからは豆腐を作るときにできるしぼりかすですが、栄養価がとても高い食材です。食物繊維が豊富で大人にとっても嬉しいですね。
一見パサパサしていて離乳食に使えなさそうに思いますが、赤ちゃんだって食べることができますよ。
おからの調理法や冷凍方法など離乳食に役立つ情報をまとめました。
離乳食作りの参考にしてみてくだいね!
赤ちゃんの離乳食でおからはいつから?アレルギーは?
おからの栄養は?赤ちゃんに嬉しい栄養たっぷり!
おからの原料は大豆で、豆腐や豆乳よりもたんぱく質や食物繊維などを多く含んでいるのでとても栄養が豊富です。
たんぱく質は、体の臓器や髪、皮膚など体作りに欠かせない栄養素です。
食物繊維は、便秘の予防や改善に効果がありますよ。
他に注目するのが、レシチン、サポニンという成分です。
レシチン:大豆に含まれる不飽和脂肪酸で、血中のコレステロールを溶かし、記憶力を高める働きがあります。
サポニン:大豆の苦味やえぐみの元となる成分ですが、コレステロールの除去、免疫力を高め、肥満の予防効果もあります。
他にも、余分なナトリウムを排出するカリウム、骨や歯を丈夫にするカルシウムなども含まれていますよ。
離乳食でおからは生後9か月頃からOK
赤ちゃんはおからを離乳食後期の生後9〜11ヶ月から与えることができます。
7、8ヶ月頃の中期から食べられると言われる方もいますが、食物繊維が多く、ボソボソしていて飲み込みづらいので、後期からの方が良いと思います。おからは食物繊維が多いので、食べ過ぎてしまうと便秘になったり、便がかたくなってしまうことがあるので、赤ちゃんの便の様子を見ながら与えて行ってくださいね。
ボソボソして食べづらいようなら、はじめはおかゆに混ぜたりしながら与えてみてください。手づかみ食べができるようになってきたら、ナゲットやハンバーグ、パンケーキなどに混ぜて与えるのもオススメですよ。
足りない栄養を補うのに上手に活用してください。
おからは大豆アレルギーに注意!
おからの原料は大豆です。大豆アレルギーの心配があるようなら食べさせないようにしてください。
大豆アレルギーの原因となるのは、大豆に含まれているタンパク質です。
体が大豆タンパク質を外敵だとみなし、退治しようと攻撃することで様々な症状となって体に現れるのです。
症状としては、
・蕁麻疹
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・咳、喘息
・呼吸困難
・アナフィラキシーショック(短時間で重篤な症状が出て命の危険も)
などがあります。
初めて食べるときは、必ず病院が開いている平日の午前中に少量だけ与えて様子を見てください。
離乳食でおからを与えるときに注意することは?
おからに含まれている食物繊維は、100g中に水溶性食物繊維0,4g、不溶性食物繊維11gで、不溶性の食物繊維が圧倒的に多いのです。不溶性食物繊維は水分にとけにくく、とり過ぎてしまうと便がかたくなって、大腸を通りにくくしてしまいます。過剰に食べ過ぎてしまうと便秘を引き起こしてしまう可能性があります。
赤ちゃんは一度にたくさん食べることができないので、食べ過ぎてしまうということはないと思いますが、便秘に良さそうと、おからばかり食べることがないようにしてください。食物繊維をとるときは、水溶性と不溶性のものをバランスよく摂れるようにしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食 おからの調理法・冷凍方法は?
おからの離乳食調理法は?
おからは大豆を作るときにでたしぼりかすなので、水分が少なくそのままではパサパサして赤ちゃんはうまく飲み込むことができません。
必ず水分を加えてから煮たり、調理したりしてください。基本的には、パッケージの袋にかいている分量の水分で煮ると良いです。味付けはだしと少量の塩やしょうゆなどで薄味に抑えておきましょう。
おからは煮るだけではなく、パンケーキやハンバーグに入れたりもできるので、栄養が偏っている時など入れてみても良いかもしれないですね。
おからは冷凍保存方法
スーパーで売られているおからって意外とたくさんの量が入っていて、一度では使い切れないこともあると思います。
冷蔵の場合のおからの賞味期限は2〜3日くらいで、早く使い切ってしまわないと傷んで食べられなくなってしまいますよね。そんな時は冷凍保存する頃をオススメします。
豆腐はそのまま冷凍すると、食感が変わって冷凍に向かない食材ですが、おからはそのような心配がないので冷凍した方が長く使うことができます。
調理して残った分は、すぐに冷凍するようにしてください。
また、生のままでも、調理してからでも冷凍することが可能です。
【おからの冷凍保存方法】
生のおからの場合
使う分ずつラップに包み、そのあと冷凍保存用の袋に入れて冷凍してください。たくさんラップに包んで平らにしてから、菜箸などで筋をつけておくのも良いでしょう。使うときにポキっと折って使えるので便利ですよ。1週間〜10日くらいで使い切ってくださいね。
画像引用:dietmagazine
乾煎りしたおからの場合
おからを乾煎りすると、おからの水分が抜けて長持ちする上に味が変わりにくくなります。
乾煎りすると保存期間も長くなり、冷凍で1ヶ月ほど保存することができます!
乾煎りの方法は、フッ素加工などくっつかないフランパンで、おからを中火で15〜20分くらい水分を飛ばしながらサラサラになるまで煎ります。焦げないように注意してくださいね。その後、しっかり冷ましてから冷凍保存用の袋に入れて冷凍してください。
少し面倒ですが、保存期間が延びるのでやってみても良いかもしれないですね。
調理したおからの場合
調理したものは、次に使うときにすぐに使えるように小分けに冷凍することがオススメです。
シリコンカップや、製氷皿などに入れて冷凍するか、ラップに包み薄く平らにして、菜箸で筋をつけて冷凍すると良いと思います。
解凍はそのまま煮汁の中に入れたり、電子レンジで温めて解凍して使ってください。
調理したものは1週間を目安に食べ切るようにしてくださいね。
赤ちゃんにおすすめのおからを使ったレシピご紹介!
離乳食後期~完了期まで食べられそうなおから離乳食レシピを厳選!
ぜひ作ってみてください。
おからナゲット
■材料(12~15個)
鳥挽き肉 100g
生おから 100g
お好みの野菜 玉ねぎ、人参など 大さじ1
小麦粉 大さじ1
塩コショウ 少々
■ バッター液
小麦粉 大さじ1
水 大さじ1
■作り方
1、鳥挽き肉、小麦粉、塩コショウを粘りがでるまでねる。
2、みじん切りにした野菜、おからを入れ混ぜ、丸める。
3、小麦粉、水を混ぜてバッター液を作り、ナゲットに絡める
4、かりっとなるまで焼く。
おからとバナナのパンケーキ
■材料 小さめ8~10枚分くらい)
☆小麦粉(薄力粉) 100g
☆ベーキングパウダー 小さじ1
☆砂糖 大さじ1
卵 1個
調乳したミルク(もしくは牛乳) 150cc
おから 100g
バナナ 1本
レモン汁 小さじ1
サラダ油 適量
■作り方
1、☆の粉類をあわせて振るっておく。バナナはフォークなどでつぶし、レモン汁を振りかけておく。
2、ボウルに1の粉類とおからを混ぜ、溶いた卵とミルクを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。バナナも加える。
3、熱したフライパンにサラダ油を引き、一度火からおろし、生地を流しいれる。中~弱火で2~3分焼く
4、表面が乾いてきたらひっくり返して蓋をして弱火で焼き目がつくまで2~3分焼いて出来上がり。
おからと鶏ひき肉のハンバーグ
■材料
鶏挽肉 200g
おから 150g
片栗粉 30g
玉ねぎ 1/2個
人参 1/4本
塩 小さじ1/2
■作り方
1、玉ねぎ、人参を5mm角程にザクザク切り、圧力鍋に入れる。かぶるくらいの水と、塩を入れて火にかける。
2、自然に冷まし圧が抜けたらザルにあける。
3、ボールにひき肉、おから、片栗粉、2の野菜を入れて捏ねる。
4、食べやすく成型し(厚みは2センチ以内)薄く油をしいたフライパンで両面焼く。
まとめ
・おからは離乳食後期の生後9~11ヶ月頃からOK
・初めて食べる時は大豆アレルギーに注意する
・不溶性の食物繊維が多いので、食べ過ぎに注意する
・残ったおからは冷凍することがオススメ
栄養たっぷりな食材なので、ぜひ離乳食に使ってください。
低カロリー・高タンパクでイソフラボンも豊富なので、ママにも一緒に食べると良いですね!
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