つるつるのど越しが良く、低カロリー食材として人気の春雨。
中華サラダや酢の物が定番料理ですが、春雨は赤ちゃんの離乳食に活用できるのでしょうか。
赤ちゃんの離乳食の時期に合ったおすすめのメニューや注意点などをご紹介いたします。
赤ちゃんの離乳食で春雨はいつから?
そもそも春雨ってどんな食材?
そもそも春雨とはどのような食材なのでしょうか。
春雨とは、緑豆やじゃがいも、さつまいものでんぷんを原料として作られている乾燥食品です。
緑豆やじゃがいもなどのでんぷんを水と混ぜ、細い麺状にして熱湯で茹でたものを乾燥させることで出来上がります。
もともとは中国の食材ですが、日本では春の雨に似ていることから春雨と名づけられました。
主に中国では緑豆、日本ではじゃがいも(馬鈴薯)を原料として作れていることが多いようです。
さつまいものでんぷんで作られた韓国春雨というものもあります。
似たような食材でビーフンというものがありますが、ビーフンはうるち米のでんぷんを原料として作られています。
赤ちゃんの離乳食で春雨はいつから?
つるつるとしていてのど越しがよく、緑豆やじゃがいもなど体に良い食材からできている春雨ですが、赤ちゃんの離乳食ではいつ頃から春雨を食べられるのでしょうか。
春雨を離乳食に使用する場合は、弾力がある食材ですので、離乳食後期の生後9~11ヶ月頃から柔らかく調理して使用していきます。
じゃがいもが原料の春雨の方が茹でるととても柔らかくなる為おすすめです。
また、あまり知られていないようですが、春雨は意外にも栄養豊富な食材です。
炭水化物 ブドウ糖が脳を働かせるためのエネルギーとなります。
カルシウム 骨や歯の形成に大事な栄養素です。
鉄 貧血予防、子供の成長にも欠かせない栄養です。
また、緑豆春雨は食物繊維が豊富で便の調子が良くなる作用があります。
赤ちゃんの離乳食で春雨アレルギーの心配や注意点は?
では、赤ちゃんに春雨を与える際にはどういったことに注意すれば良いでしょうか。
春雨で赤ちゃんのアレルギーに注意!
春雨は緑豆などのデンプンで作られているものもあります。
原材料なる食材にアレルギーがある場合は注意が必要ですので、大豆アレルギーがある赤ちゃんは緑豆春雨を与えるとアレルギー症状がでてしまう可能性があります。
赤ちゃんの食物アレルギーの主な症状は以下のようなものがあります。
- 口の周りが赤くなる
- かゆくなる
- 蕁麻疹、湿疹
- 目のかゆみ、充血
- 嘔吐
- 下痢
など人によって様々です。
念のためにはじめは、少量からチャレンジしていきましょう。
赤ちゃんに応じてかたさ、長さを調節する
春雨は弾力がある食材です。
またそのまま使用すると長いのでまだうまく噛むことができない赤ちゃんはのどに詰まってしまうことがあります。
離乳食の進み具合に適した柔らかさによく茹でて、すり潰す、短く切るなど食べやすくして与えましょう。
目安は、長くても5㎝以内にしておくと良いと思います。(私の経験上…)
それよりも長いと喉に詰まってしまうこともありますので、お子さん様子に合わせてください。
安心なのはやっぱり国産の春雨
緑豆は日本の気候は栽培が難しい為、中国産がほとんどです。
しかし中国食品というと不安なイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
緑豆春雨においても、過去には見た目を良くするため漂白剤を使用していることが判明した商品や有害物質が検出された商品などの情報もあるため、ごく一部ではあるかもしれませんが、心配な方は中国産春雨は避け、国産の馬鈴薯春雨を使用するようにしましょう。
大人が食べるのであれば中国産でも良いかもしれませんが、未熟な赤ちゃんにはできるだけ安全安心な食べ物が良いですね。
赤ちゃんにおすすめの春雨の与え方は?おすすめレシピも紹介!
離乳食の春雨の下ごしらえ方法
離乳食の春雨の下ごしらえの方法は、お湯でもどし、春雨が白く透き通ってくるまで熱湯で柔らかく茹でます。
茹でた後に食べやすい大きさに切って使用します。
馬鈴薯春雨はとても柔らかくなり赤ちゃんは食べやすいため、カミカミがあまり上手ではない離乳食後期の赤ちゃんにもおすすめです。
ある程度の弾力の食感が楽しめるようになる離乳食完了期以降は緑豆春雨にチャレンジしてみて良いでしょう。
少量使用したい場合、水を入れたお皿に春雨を入れ電子レンジで2,3分加熱しても使用できます。
春雨は冷凍保存も可能
尚、冷凍保存も可能ですので柔らかく茹でて細かく切ってからラップに包むなどして冷凍庫に入れておきましょう。
製氷皿で固めてキューブ型にしても使いやすく便利です。
お米を切らしていておかゆが作れないという時など、いざという時に電子レンジでチンすればさっと使用できてとても便利です。
スープにそのままポンと入れて煮込んで使用することもできますね。
離乳食の春雨おすすめの与え方は?
画像引用:http://kosodate.pal-system.co.jp/recipe/recipe_449/
のどごしが良いため、赤ちゃんも食べやすい食材ではありますが、初めて与えるときはとろみのついたスープなどの汁物に入れ、つるんとした食感にするとより食べやすくなります。
離乳食後期になり、そうめんやうどんなど、上手に食べられるようなら春雨にチャレンジしてみましょう。
また、春雨は汁を吸う性質がありますのでかつおだしや魚介のだしなど、風味のよい料理に入れると赤ちゃんも喜ぶメニューになります。
反対に、塩気の強い調味料を入れすぎると味がしみ込みとてもしょっぱく感じてしまいます。
赤ちゃんは味覚が敏感ですので、調味料にたよらず出汁の風味を生かした味付けにすると良いでしょう。
そこで、離乳食の後期と完了期におすすめの春雨を使ったメニューをご紹介いたします。
離乳食後期におすすめの春雨レシピ
春雨のあんかけスープ
■材料
春雨、ニンジン・ニラ・しめじなど家にある野菜、赤ちゃん用コンソメ、水溶き片栗粉
■作り方
- 野菜を食べやすい大きさにカットして柔らかく煮る
- 短くカットした春雨も入れる
- 赤ちゃん用コンソメで味付けをする
- 水溶き片栗粉でとろみをつける
いつもの野菜スープに短く切った春雨を投入するだけで栄養とボリュームアップのスープになります。
鶏のひき肉などタンパク質も加えれば、このメニューだけで充分な一食となります。
ベビー風チャプチェ
■材料
春雨、ひき肉、ニンジン、たまねぎ、白菜、しょうゆ
■作り方
- ひき肉を湯通しして余分な脂を落とす
- 春雨をお湯で戻し柔らかく煮て、細かく切る
- フライパンに油をひかずに野菜、春雨、ひき肉を炒める
- しょうゆを2滴垂らして完成
レシピでは豚ひき肉となっていますが、脂が気になる赤ちゃんには鶏ひき肉でつくってもいいですね。
チャプチェというのは春雨を使った韓国の代表的な家庭料理です。
赤ちゃん用のチャプチェを取り分けた後にしょうゆ、ごま油やすりおろしたにんにく、お砂糖を一緒に煮込めば大人用のおいしいチャプチェの完成です。
離乳食完了期のおすすめ春雨レシピ
ふんわり&節約★肉団子
■材料
春雨、チンゲン菜、豚ひき肉、豆腐、パン粉、中華スープの素、醤油
■作り方
- チンゲン菜をひとくちに切る、春雨をお湯で戻す
- 豆腐をつぶしてパン粉をなじませてしばらく置いておく
- 豚ひき肉をこねる
- こねた豚ひき肉に②を入れてさらにこねる、小さなつくね型に成形する
- ④をフライパンで焼く
- チンゲン菜を加えてさらに焼く
- 水200㏄をフライパンに入れて沸騰したら調味料も入れ、具材が柔らかくなるまで煮込む
- ①の春雨を短く切り、フライパンに入れて煮込んで完成
とろみが欲しい場合は水溶き片栗粉を足します。
こちらも豚ひき肉を使用していますので、脂が気になる場合はフライパンで焼くのではなく、団子状にした豚肉をお湯でさっと茹でて下処理したものを使用すると油分が落ちて脂が気にならなくなります。
中華スープは赤ちゃん用を使用し、醤油も風味付け程度にしましょう。
お豆腐が入ってふわふわな食感が赤ちゃんに気に入ってもらえそうなメニューですね。
チンゲン菜が入って栄養満点メニューです。
おうちのあまり野菜を入れると豪華な一品となります。
みんな大好き♪とろとろかに玉
■材料
春雨、たまご、かにかま、ねぎ、きくらげ、中華スープの素、塩、ごま油
■作り方
- かにかまをほぐし食べやすくする
- 春雨を茹でて食べやすいくらいの長さに切る
- きくらげは柔らかく茹でてからみじん切りにする
- ねぎを小口切りに切る
- たまごをほぐし塩と中華スープの素を少し入れ、具材も入れる
- フライパンに⑤を流し入れて焼く、裏返すときはお皿をフライパンにかぶせてひっくり返す
- 焼けたらお皿に滑らせるように乗せて完成
離乳食完了期になったらつかみ食べメニューをさせてあげましょう。焼いたたまごは切りやすく、つかみ食べにぴったりです。具材もたくさん入ってボリュームもあるおかずになりますので、一口サイズにきってお弁当にもよいですよ。
寒い時期には野菜を煮込んだ熱いあんをかけてもおいしく食べることが出来ますね。
たまごはしっかり中まで火が通るように、蓋をして蒸らして加熱するのがおすすめです。
ふんわりしっとりとした食感にもなり赤ちゃんも食べやすいですよ。
具たくさん 子どももがっつり!極太春巻き
■材料
春雨、春巻きの皮、豚ひき肉、きゃべつ、しいたけ、たけのこの水煮、アスパラガス、
揚げ焼き用油、調味料(醤油、砂糖、鶏がらスープの素、オイスターソース、塩など)、水溶き片栗粉
■作り方
- 春雨とアスパラガスを茹でる
- たけのこの水煮、しいたけ、きゃべつを一口サイズに小さく切る
- ①を細かく切り、②の野菜と合わせる
- 塩で味付けした豚ひき肉をフライパンで炒める
- ③の具材をすべて④にいれて炒める
- 具材が少ししんなりしたら調味料もすべて入れて炒める
- 5分くらい中火で炒めたら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける
- 具材が冷めたら春雨の皮にのせ巻いていく
- 全部負けたらフライパンに油をひき、春巻きを揚げ焼きする
中身の具材は先に火を通しているため、長く揚げ焼きしなくてもまわりの皮がきつね色にこんがり焼けたらキッチンペーパーにあげ、油を吸い取って完成です。
調味料はレシピ通りにすべて入れなくても充分おいしく食べられます。
使用する際はお好みの調味料を入れ、少なめをこころがけましょう。つかみ食べでぱくぱく食べてくれる一品です。
まとめ
春雨は乾燥食品であるため常温で長期保存できるのも人気の理由ですね。
最近は防災用の貯蓄として乾燥食品が注目されていますので、春雨やビーフン、乾麺など赤ちゃんが食べられる常温品をおうちに置いておくといざという時にも安心です。
普段からおうちにいくつかストックしておくと、おかゆがなくなってしまったときにもさっと取り出して調理することができますよ。
ぜひご家庭で春雨レシピをチャレンジしてみてくださいね!
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