緑黄色野菜のひとつであるの「いんげん」は栄養が豊富で、和食を中心に様々な料理に使われます。
味にクセが少なく食べやすいので赤ちゃんでも食べやすそうですが、いつから離乳食で与えることができるのでしょうか?
基本的な下ごしらえ方法や、赤ちゃんへの与え方など離乳食作りに役立つ情報をまとめました。
離乳食でいんげんはいつから?
赤ちゃんの離乳食でいんげんはいつから?
赤ちゃんは、離乳食初期の生後5,6カ月頃からいんげんを食べることができます。
いんげんには筋があるので、必ず取り除きます。筋があると、大人でも食べた時に食べづらく感じてしまうほどです。
やわらかく茹でて、小さく刻んでからペーストにしてあげると離乳食初期からでも食べられますよ。中の豆も食べられますが、初めて食べる時はアレルギーに注意して少量にしておきましょう。
味にもクセが少ないのでお粥に慣れたら与えても大丈夫です。
離乳食後期以降で手づかみ食べの練習にもいんげんは取り入れやすい食材です。
喉につまらないように1,2cmほどの大きさに切ってあげたものであれば指でつまめるので挑戦させてみても良いでしょう。
いんげんの栄養は?
いんげんには、ビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB1、B2はエネルギー代謝を良くし、吸収を促すので疲労回復効果があります。
またいんげんには、食物繊維が豊富に含まれていますので、便秘の予防や改善にも効果的です。
いんげんは緑黄色野菜なので、βカロテンも多く含んでいます。体内に入るとビタミンAとして働くので、皮膚や粘膜を健康に保ち免疫力をアップさせてくれます。
赤ちゃんのいんげんアレルギーは?
いんげんはアレルギーが起きやすい食材には含まれていません。
しかし、赤ちゃんはいんげんでアレルギーになる可能性があります。
いんげんはアレルギーになりにくいといわれますが、同じ豆類の大豆やピーナッツはアレルギーになりやすいと言われています。
食物アレルギーの主な症状は、以下のようなものがあります。
・口周りや口の中が赤く腫れる
・発疹
・下痢、嘔吐
・目のかゆみ、充血
・喉が腫れる
・アナフィラキシーショック
などがあります。
初めて食べさせる時には平日の午前中に与え、小さじ1程の少量にして様子を見るようにしましょう。
何か変わったことや心配な様子があればすぐに病院に行くようにしてください。
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離乳食でいんげんの下ごしらえや冷凍保存は?
離乳食におすすめのいんげんの選び方
いんげんの旬は6月〜9月です。
赤ちゃんには、美味しくて新鮮ないんげんを選んで食べさせてあげたいですよね。旬の野菜には栄養も豊富ですよ!
新鮮ないんげんの選び方
- 緑色が鮮やかなもの
- ツヤが良くピンと張っているもの
- できるだけ細いもの
太くて大きいいんげんは筋っぽく固くておいしくなくなっていることが多いので、赤ちゃんには細くて柔らかいものを与えましょう。
冷凍食品のいんげんは離乳食に使える?
出典:http://sylphes2.blog70.fc2.com/blog-entry-810.html
冷凍食品のいんげんは、旬でない時期でも手軽に使えるので便利な食品ですよね。
赤ちゃんも食べることができますので離乳食に使っても大丈夫です。しかし、気をつけなければいけないこともあります。
まずは、海外のいんげんが使われているものは残留農薬がある可能性が0ではありません。
安いものは海外のものが多いので、必ず裏面の成分表をチェックしましょう。
国産のものであれば安心ですが、一度沸騰したお湯でしっかり茹でてから使うようにしてください。
一番良いのは、生のいんげんを買ってきて、自分で茹でて冷凍することです。
また、いんげんの旬で6時〜9月ですので、その時期ごとに旬の野菜を食べさせてあげることが良い栄養をとることができますよ。
いんげんの離乳食の下ごしらえは?
いんげんには筋があるので、赤ちゃんに与える時には茹でる前に取り除きましょう。(サヤインゲンは筋がないものが多いみたいです)
筋の取り方は、枝が付いている部分の先をポキッと折り、そのままスーっと反対側に引いて取り除きます。
いんげんの下ごしらえ
1.沸騰したお湯でやわらかく茹でる(塩は入れない)
2.茹で上がったらさっと水にさらす
3.いんげんの端のかたい部分は切り落とす
4.赤ちゃんの食べやすい大きさに切る
赤ちゃんは塩分はない方が良いので、茹でる時の塩も入れない方が良いと思います。
離乳食初期の赤ちゃんはその後裏ごししてペーストにしましょう中の豆も食べられますよ。
基本的なペーストの作り方です。作る時に参考にしてください▼
いんげんの冷凍保存は?
いんげんは乾燥しやすいので、冷蔵庫に入れる時はラップに包んだり、袋に入れて乾燥を防いで保存しましょう。
冷凍保存もできるので、傷む前にかために茹でて冷凍保存袋に入れて冷凍してください。
離乳食の下ごしらえをしたものも冷凍できます。
その場合は、製氷皿などに小分けに1回分ずつ冷凍するとすぐに使えて便利ですよ。
解凍は電子レンジでしっかり加熱をしましょう。
汁物にそのまま入れて鍋やフライパンなどで加熱しても良いです。
いんげんの与え方は?赤ちゃんにおすすめの離乳食レシピ紹介!
いんげんを与える時の目安の大きさや、おすすめの与え方をまとめましたので参考にしてください。
離乳食初期:ペースト状にする
- お粥に混ぜる
- トマト、じゃがいもなどのペーストと和える
離乳食中期:細かく刻む
- 豆腐で白和えにする
- 白身魚やささみと煮込んでとろみを付ける
離乳食後期:1㎝ほどの大きさに切る
- ごま和え
- そのまま手づかみ食べ
- 卵とじ
離乳食完了期:2~3㎝など食べやすい大きさに切る
- 肉巻き
- 刻んでおやきに混ぜる
- 混ぜご飯の具にする
離乳食初期:いんげん豆腐
材料(1食分)
豆腐(絹ごし)15g
インゲンペースト(※1)10g
作り方
1、豆腐を耐熱容器に入れ、電子レンジで30秒程加熱し、すりつぶす
2、1とインゲンペーストを混ぜ合わせる
離乳食中期:いんげんと大根のすりおろし煮
材料
・大根 1cm厚さの輪切り1枚
・いんげん 1本
・ツナ缶 1/4
・だし汁 適量
・水溶き片栗粉 適量
作り方
1、大根はすりおろす。
いんげん豆は柔らかくなるまで茹でて、細かく刻んでおく!
2、1をだし汁で煮て、ツナの水煮缶を合わせて、さらに一煮立ちする。
3、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。
離乳食後期:いんげんのゴマ和え
材料
・いんげん お好み
・すりごま お好み
作り方
1、インゲンを柔らかくなるまで茹でる
2、一口大に切ってすりゴマを和えて完成
離乳食完了期:和風オムレツ
材料
・ひき肉(鶏、牛、合い挽きなど) 約10g
・玉ねぎ 1/2個
・いんげん 1本
○全卵 1個
○和風出汁 小1~2
作り方
1、卵を溶いて、和風出汁を加える。
(小さじ2の出汁でとてもふわふわになります)
2、玉ねぎ、インゲンをみじん切りにする。フライパンひき肉と野菜を入れてしっかり火が通るまで炒める。(弱火)
3、中火〜強火に火力を変え、フライパンが温まったタイミングで卵を投入。
4、フライパンの中でスクランブルエッグを作る要領でかき混ぜる。半熟になったら真ん中へ集める。
5、焼いてる側が固まってきたらヘラでひっくり返す。
6、卵にしっかり火が通ったら完成!
お皿にあげて食べやすい大きさに切る。
まとめ
- 赤ちゃんは離乳食初期の生後5,6か月頃からいんげんを食べることができる
- 初めて食べる時にはアレルギーに注意
- 冷凍食品のいんげんも赤ちゃんは食べられるが、安全安心なものを選びましょう
- 調理の時には筋をとりしっかり茹で調理しましょう
旬の時期にはぜひおいしくて新鮮ないんげんを食べさせてあげてくださいね。
いろんな離乳食に活躍する野菜なので、下ごしらえして冷凍するのがおすすめです!
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