夏野菜一つである『なす』ですが、年中スーパーで買うことができる身近な野菜ですね。
旬の時期のものは、みずみずしくて美味しいですね。炒め物、煮物など使える料理も多くて、調理するとやわらかくなり離乳食にも使えそうですよね。
なすは「アク」が強いと言われていますが、赤ちゃんの離乳食にはいつから使うことができるのでしょうか?
調理法や冷凍方法などもあわせてご紹介していきます。
赤ちゃんの離乳食でなすはいつから?
赤ちゃんの離乳食でなすはいつから?
赤ちゃんは、離乳食初期からの生後5~6か月頃からなすを食べることができます。
加熱するとやわらかくなるので、ペーストにもしやすいですよ!
なすはやわらかくて食べやすいので離乳食初期から与えることができますが、はじめの頃は皮や種があると飲み込みづらくなるのでしっかり取り除いてあげてください。
赤ちゃんの消化器官は未熟でうまく消化することができませんし、舌触りがよくありません。種は裏ごしすると簡単に取り除けますよ。
また、アクが強いのでしっかりアクを取ってから調理して与えましょう。
アクがあるとえぐみがでて食べづらくなりますので、アクが心配な方は離乳食中期から与えるとよいと思います。
離乳食のなすの形状や大きさの目安
赤ちゃんの成長にあわせて形状や大きさを調節してあげてください。
- 5~6ヶ月頃 :茹でてすりつぶし、お湯や出汁でのばす(皮・種はとる)
- 7~8ヶ月頃 :茹でて、小さな角切りにする(5㎜程度)
- 9〜11ヶ月頃 :食べやすい角切りにする(1㎝角)
- 12~18ヶ月頃:赤ちゃんの食べやすい大きさに切る
(やわらかいので大きくても大丈夫)
なすの栄養は?
なすの主成分は糖質で、比較的多くのカルシウムや鉄を含んでいます。90%以上が水分で、他の野菜に比べると低たんぱく、低カロリーで栄養は少なめです。
その他には、ビタミンA・B1・B2・Cなども含まれています。皮膚や粘膜を強くしてくれるので、免疫力アップにもつながりますよ!
なすに豊富に含まれているアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用や目の疲れを改善してくれる効果がありますよ。
夏野菜は、体を冷やす効果がありますが、なすが特にその効果が強いようです。暑い夏の日には体を冷やし、のぼせを防いでくれますよ。
初めてなすを食べる時には赤ちゃんのアレルギーに注意!
なすはアレルギーになりやすい食材には含まれていませんので、それほど心配する必要はありませんが、まれに口腔アレルギーが起こり、口の周りが赤く腫れたり、痒くなることがあります。
食べ物である以上はアレルギーになる可能性もあるので、初めて与える時は平日の午前中に少量だけ与えて様子を見てあげましょう。
口腔アレルギーは、他にも
・目のかゆみ、充血
・蕁麻疹、発疹
・下痢、嘔吐
なども起こることがあるといいます。
何か変わったことがあれば心配だと思いますので、念のために病院で診てもらいましょう。
離乳食でなすの皮や種は食べていい?いつまで取り除く?
赤ちゃんはなすの皮や種を食べても大丈夫?
なすを切ると中には、小さな種があります。離乳食の時にこの種や周りの皮はどうすればよいのでしょうか?
基本的には、種も皮も食べてしまっても問題はありません。
ただし、消化器官が未熟な赤ちゃんが食べると消化されずに便と一緒に出てきてしまいます。便に出てきてしまっても特に、体調がよくないなど心配する必要はありませんよ。
飲み込むときに種や皮があると飲み込みづらくなるので、食べるのが上手になるまでは取り除いてあげる方が良いでしょう。
りにゅすよくでなすの種と皮はいつまで取り除く?
種について
なすの「種」は目立たないものであれば離乳食中期から離乳食に使いましょう。
大きく育ちすぎているなすは、種も大きくなって食べずらいのでそういった場合には種のない部分を使用する方が良いと思います。
皮について
なすの「皮」は身の部分と違い飲みこみにくいので、離乳食後期から与えるようにしましょう。
離乳食中期の頃でもすりつぶした皮であれば食べられますが、無理に食べさせる必要はないと思います。
離乳食のなすの下ごしらえ・冷凍保存方法は?
離乳食ではなすのアク抜きをしましょう!
なすを切ってそのまま置いておくと、切り口が黒くなってきますよね。それは「アク」が強いからなんですよ。
アクをしっかり抜かないと、赤ちゃんは苦みやえぐみを感じて食べづらくなってしまいます。
大人でも、アクを摂取しすぎるのは体に良くないと言われています。大人の調理の時にもなすのアク抜きを行うほうが良いですよ。
なすのアクの抜き
- ピーラーで皮をむいてから茹でやすい大きさに切ります(薄い輪切りや角切り)
- 切ったらできるだけ早くたっぷりの水の中に入れて10分ほどつけましょう。
- その後は、やわらかくなるまでしっかり茹でて加熱してください。
離乳食のなすの加熱方法
加熱の方法は、鍋でお湯で茹でるか、電子レンジで加熱する方法があります。使用するなすの量などに応じて使いわけると良いでしょう。
鍋で加熱する方法
1、皮をむき、切ってからアク抜きをする
2、鍋に水を入れて沸騰させる
3、沸騰したお湯でやわらかくなるまで茹でる
少量の場合は電子レンジで加熱する方が早く加熱できますよ。
電子レンジで加熱する方法
1、皮をむき、切ってからアク抜きをする
2、耐熱容器に切ったなすを入れて、ふんわりラップをする
3、やわらかくなるまで加熱する
*この時に水分がないとカラカラになってしまいますので、水分を小さじ1くらい加えて加熱するのがおすすめです
離乳食のなすの冷凍保存方法
離乳食用になすを冷凍する時は、アク抜きをして加熱したものを冷凍するようにしてください。
やわらかく茹でてから月齢に合った大きさに切って小分けにして製氷皿などに入れて冷凍すると調理の時に茹でる手間がはぶけて、忙しい時など便利ですよ。
離乳食の度に茹でるのって意外と時間がかかりますし、面倒ですよ。
加熱するときには、電子レンジか汁の中に凍ったまま入れて加熱してください。
なすを使った離乳食レシピ【初期・中期・後期・完了期】
なすはいろんな料理に使うことができる食材です。参考に作ってみてくださいね。
離乳食初期:焼きなす粥
焼いて香ばしくなっていてお粥に混ぜてあるので食べやすいと思いますよ。
材料(1回分)
焼きナス 1切れ
10倍粥 大2
作り方
1、焼きナスは、包丁で細かくなるように、切る。
2、10倍粥の中に入れる。よく混ぜ、出来上がり!
離乳食中期:なすとオクラのとろとろ
オクラがはいっていてトロトロで食べやすいレシピですよ。
材料(1食分)
なす 中サイズ4分の1本
オクラ 1本
作り方
1、なすは皮を剥いて柔らかく茹でる。
オクラも柔らかく茹で、ヘタと種を取り除く。
2、茹で上がったら、両方細かくきざむ。
3、切ったなすとオクラを混ぜ合わせて出来上がり☆
*BFの和風だしを多めのお湯で溶いて、ほんのーり味付けをすることもあります。
離乳食後期:鶏ひき肉と野菜のみそ炒め煮
たんぱく質やビタミンも摂ることができるレシピです。出汁のうま味で美味しいですよ!
材料(10食分(20g/食))
鶏挽肉 100g
茄子 小1本
にんじん 1/3本
玉ねぎ 1/4個
煮干し出汁 適量
味噌 少々
砂糖 少々
作り方
1、鶏挽肉は熱湯をかけ油をおとす
2、野菜は全てみじん切り
茄子は数分間水に浸してザルにあげる
3、鍋に油を熱し、鶏挽肉を炒め野菜を炒める
4、3に出し汁(煮干し出汁)を加え、柔らかくなるまで煮る
5、出し汁が少なくなれば砂糖と味噌で味付けする
離乳食完了期:なすのはさみ焼き
手づかみ食べにも良さそうなレシピですよ。肉のうま味でパクパク食べてくれそう!
材料(1人分)
鶏ひき肉 20g
充填絹ごし豆腐 10g
茄子(皮は剥いておく)1/3本
水 少量
サラダ油 少量
作り方
1、ひき肉と豆腐を混ぜる。4等分にして丸める。茄子ではさむ。
2、フライパンにサラダ油をひき、①を並べる。弱火で表面を焼き、焦げ目がついたら、水を入れ蓋をして蒸し焼きにする。
3、ひき肉に火が通れば出来上がり。
まとめ
・なすは離乳食初期の生後5~6か月頃から食べられる。
・アクがあるので、しっかりアク抜きしてから調理しましょう
・初期の頃は皮や種を取り除きましょう。皮は離乳食後期頃から様子を見て与えましょう
・なすは冷凍も可能!下ごしらえしたものを冷凍しましょう
旬のなすは栄養も豊富でおいしいですよ!アク抜くを忘れずにしっかり下ごしらえして離乳食にも使ってみてください。
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