ホタテは他の貝類にはない肉厚感があり、甘みや旨みがあり子どもにも人気な食材です。
加熱するとさっくりとした食感で子どもにも食べやすいですが、赤ちゃんにはいつ頃から与えても良いのでしょうか? ホタテのアレルギーも気になるところ。
缶詰のホタテの貝柱はいろんな調理に使いやすい便利な食材ですが、缶詰の使用もOKなのでしょうか?
今回は赤ちゃんの離乳食でホタテを使う前に知っておきたい情報をまとめました。
赤ちゃんの離乳食でホタテはいつから?
離乳食でホタテはいつから?
赤ちゃんは離乳食後期の生後9ヶ月以降からホタテを食べることができます。
貝類はアレルギーが起こりやすく、消化がしづらいので早くから与えることはしないようにしてください。アレルギーが心配なら1歳以降に与える方が良いでしょう。
ホタテを与えるときはやわらかい貝柱の部分のみを与えます。
それ以外のヒモの部分などは噛み切れずに喉に詰まってしまう恐れがあるので与えないようにしてください。
ヒモの部分は歯が生えそろってからにしてください。(2歳頃からがおすすめです)
加熱があまいと食中毒などになってしまうこともあるので、新鮮なものを必ずしっかり加熱して食べさせてあげましょう。
加熱したホタテは裂けやすいので手でほぐしたり小さく切って食べやすい大きさにしてください。スープやご飯に混ぜると美味しく食べられますよ。
ホタテの栄養は?
ホタテはたんぱく質の割合が多く、コハク酸やグルタミン酸などのアミノ酸が多いので旨みがたっぷりなんです。タウリンが豊富で、疲労回復や体力増進効果がありますよ。
他にも、丈夫な赤血球の生成に欠かせない亜鉛や血液を作るサポートをする葉酸やB12も含まれています。
全体的にビタミン・ミネラルをバランスよく含んだ食材です。
初めて赤ちゃんにホタテを与えるときにはアレルギーに注意!
赤ちゃんはホタテでアレルギーになる可能性があります。
同じ貝類ではアワビがアレルギーになりやすい食材に含まれていますが、ホタテでもアレルギーになったことがある事例が報告されています。
症状は、
・口の周りが赤くなる、腫れる
・目のかゆみ、充血
・発疹
・嘔吐、下痢
・喉のかゆみ
などが起こることがあります。
初めて食べさせるときには、平日の昼間に少量与えて、様子を見るようにしてください。何かあればすぐに病院にいけるようにしておきましょう。
離乳食にホタテの缶詰や冷凍食品は使える?
ホタテの缶詰や冷凍食品は離乳食に使える?
出典:http://www.shun-fruits.com/fish-hotate/hotate-1.html
ホタテの水煮の缶詰や、冷凍食品のホタテでも赤ちゃんの離乳食に使うことができます。
貝柱のみになっているものも多く、下処理をする手間が省けるので便利ですよ。
加工されているものを使う場合も、貝柱のみをしようしてヒモの部分などは使わないようにしてください。
缶詰の出汁もうまみがたっぷりなので少量であれば味付け程度に使用しても良いと思います。
離乳食にホタテの缶詰や冷凍食品を使うときの注意点
使用するときには注意することもあります。
ホタテの水煮缶は「水煮」であっても薄い塩味で茹でられたものがほとんどです。そのまま汁も与えてしまうと塩分の摂り過ぎになってしまいます。
貝柱も味が濃いようなら一度さっと茹でるほうが安心ですよ。お汁は味付け程度に少しだけ使うようにしてください。
冷凍食品のホタテは、解凍後の加熱をしっかりしましょう。お湯で茹でるとしっかり中まで火が通りますよ。
離乳食でホタテを使うときの下ごしらえや冷凍方法は?
離乳食のホタテの下ごしらえ
貝殻つきのホタテを離乳食に使うときには必ず新鮮なものを使い、下処理が必要です。
貝殻つきのものもありますが、貝柱のお刺身を使うと新鮮な上処理の必要がないので便利ですよ。
ホタテの下ごしらえ
- 殻と殻と間にヘラを挟み、貝柱をちぎってしまわないように、殻からそっと取り除きます
- 殻から取ったホタテを貝柱、ヒモ、内臓に分けます
- 黒い「ウロ」の部分も必ず取り除きます
- 取り出した貝柱のみ水でしっかりと洗い流し、その後焼いたり茹でたりしてください。
ホタテの「ウロ」の部分は、肝臓のような働きを持つ器官で、カドミウムやヒ素などの有害物質が蓄積されやすい部分なので、赤ちゃんには与えないように必ず取り除いてくださいね。
離乳食のホタテの冷凍方法
ホタテは生のままでも冷凍できますが、離乳食用に冷凍するのであれば、下処理をして茹でてから冷凍するほうが便利ですよ。
茹でてから冷凍したものは1ヶ月ほど保存できますが、赤ちゃんに与えるものなのでできるだけ早く調理に使うほうが良いでしょう。
茹でたものは冷凍保存用の袋に入れて保存してください。
茹でてほぐしたものを冷凍するときは、製氷皿に入れて1回分ずつ小分けしておくと便利ですよ。
解凍するときには、冷蔵庫で自然解凍するか、汁物にそのまま入れたり茹でたりします。
電子レンジで加熱しすぎると硬くなって赤ちゃんが食べづらくなってしまうことがあるので注意が必要です。
ホタテを使った離乳食レシピ【後期・完了期】
離乳食後期 :ホタテのチャウダー
手づくりのホワイトソースでミルク風味なので赤ちゃんも大好きな味だと思います。野菜もたっぷり摂れますよ。
材料
ホタテ(生食用) 1個
人参 野菜は合わせて 30g
ピーマン
玉ねぎ
牛乳 80mlくらい
小麦粉 小さじ2
マーガリン 小さじ2
粉ミルク 30ml分
作り方
1、野菜は柔らかく茹でておく。小麦粉・マーガリン・牛乳でホワイトソースを作る。
★あまった場合は冷凍保存。
2、①のホワイトソースに粉ミルク・茹でた野菜・小さく切ったホタテを加え、煮る。
離乳食後期:ホタテ入りほうれん草バター
バターで炒めるだけの簡単レシピです。醤油でよい風味で食べやすいと思いますよ。
材 料(1人分)
ホタテ・ほうれん草ひとつかみ
バター5g
しょうゆ2〜3滴
作り方
1、材料をすべて炒めます。ほうれん草とホタテにしっかりと火が通ったらOKです。
離乳食完了期 :炊飯器でホタテのピラフ
炊飯器で炊くので簡単に作れます。野菜やホタテのうま味が凝縮されていておいしいですよ!
材料
米 2合
玉ねぎ 1/2個
人参 1/2本
コーン(缶) 適量
ベビーホタテ 小さめ1パック
コンソメ顆粒 小さじ1程度
野菜スープの素 小さじ1〜2程度
バター 少量
作り方
1、米は水で研いで、ザルにあげておく。
2、お釜に1の米を入れ、分量通りの水を注ぎ、みじん切りにした玉ねぎ、人参とベビーホタテ、水気を切ったコーンを加えます。
3、野菜スープの素(BF)とコンソメ顆粒を入れ、軽くかき混ぜて炊飯スイッチを押します。
4、炊き上がったら、風味付けにバターを加え、かき混ぜます。
離乳食完了期:ホタテの野菜スープ
ホタテのうまみが美味しいスープです。にんじんなどの野菜を増やしても良さそうですね。
材料
手作り応援「野菜スープ」 1包(2.3g)
※野菜スープでOK
帆立て貝柱(刺し身用) 10g
チンゲン菜(葉先) 10g
溶き卵 大さじ1杯
作り方
1、帆立て貝柱は細かく切り、チンゲン菜は1cm幅に切りやわらかくなるまでゆでます。
2、なべにたっぷりのお湯で(1)をやわらかくなるまでゆでます。さらに沸騰したお湯の中に溶き卵を入れ、かるくかき混ぜます。
3、2をザルにあけ、40mlのお湯で溶いた手作り応援「野菜スープ」に加えます。
まとめ
・赤ちゃんは離乳食後期の生後9ヶ月頃からホタテを食べられる。アレルギーの心配があれば1歳以降に与え始めましょう。
・ホタテはアレルギーになる可能性があるので、初めての時には少量にしましょう。
・ホタテの水煮缶や冷凍食品も離乳食に使えるが、塩分に注意!
・下処理はしっかりと、貝柱の部分のみ!
おいしい出汁がでて赤ちゃんも好きな味だと思いますので、少しずつ慣らして食べさせてあげてくださいね。
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