赤ちゃんは生後5.6ヶ月頃から離乳食を食べ始めます。
初めは飲み込む練習や、それぞれの食材の味を覚えるための離乳食ですが、次第に少しずつ味つけをして大人と同じ食事を食べるようになっていきます。
今回は、日本人に馴染みのある調味料『みそ』について、いつ頃から離乳食に使えるのか、アレルギーの心配や、気をつけることなどをまとめました。
赤ちゃんの離乳食で味噌はいつから?
赤ちゃんに味噌はいつから使えるの?
味噌は離乳食後期の生後9ヶ月以降に取り入れるのが良いといわれています。
その理由として、みそは塩分が濃いので赤ちゃんの塩分の摂りすぎになってしまうからです。塩分の摂りすぎは、赤ちゃんに悪影響があると言われています。
赤ちゃんの消化器官は大人よりと未熟で発達途中です。塩分を摂りすぎてしまうと肝臓に負担がかかってしまいます。
また、味覚形成の離乳食期に味の濃いものを食べてしまうと、大人になっても濃い味のものしか食べなくなり塩分の摂りすぎになってしまうと言われています。
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味噌は栄養豊富!
味噌は大豆、塩、麹を原料とし、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます。
味噌は発酵していることから、大豆にはない酵母や乳酸菌などの栄養を含み、体内へ栄養を吸収しやすくしてくれます。
大豆の食物繊維が含まれているので便秘解消にも良いと言われていますよ。
赤ちゃんの食事の味付けには嬉しい調味料ですね。
味噌で赤ちゃんのアレルギーの心配は?
味噌の原料は大豆が使われていることが多いです。
味噌は発酵食品で、アレルギーの原因となるタンパク質が分解されているので、大豆アレルギーでも味噌は大丈夫という方もいるそうです。
しかし、年齢が低いと味噌でもアレルギーが出ることがあるので、大豆アレルギーがある赤ちゃんは初めて与える時には注意が必要です。
アレルギーが出た時の症状は
- 口や喉のかゆみ
- じんましん
- 嘔吐、下痢
- 腹痛
- 喘息
- アナフィラキシーショック
などがあります。ひどい時にはいくつも症状が出ることがあるので食後の様子をよく見ておきましょう。
味噌で大豆が入っていないものありますので、大豆アレルギーが心配なら米味噌、玄米味噌などを使うと良いと思います。
赤ちゃんの離乳食におすすめの味噌の種類は?
味噌の選び方
スーパーにいくといろんな種類の味噌が販売されており、たくさんありすぎてどのようなものを選べば良いのか迷ってしまうと思います。
基本的には家で使っているものをつかっていただくと良いと思いますが、できるだけ体に良いものを選びたいという方は、以下の選び方を参考に選んでみてください。
- 添加物が入っていないもの
- 出汁入りでないもの
- 要冷蔵のもの
簡単にいえば、昔ながらの味噌が1番体に良いと言われています。
食品添加物やアルコールなどが入っているものは、酵母菌が死んでしまっているものがほとんどです。酵母の生きている味噌は冷蔵保存でないと保存することができないので、購入するときには要冷蔵の酵母菌の生きているものがおすすめです。
だし入りのものは塩分が濃いものが多いので、何も入っていない無添加のものを使うと良いですよ。
だしいりのものには、化学調味料や添加物が入っている可能性もあるので、スーパーで購入する時には裏面の成分表示を確認してから買ってください。
品質にこだわるなら有機材料を使用している味噌を
さらにこだわって選ぶ場合は、有機大豆、有機米などを使用して作られているものが良いですよ。より安全性も高いと言えるでしょう。
参考:美味しい味噌の選び方
離乳食作りにもおすすめの味噌
味噌は普段の食事でよく使う調味料だと思います。味噌汁などでもよく使うと思います。
大人の健康な食事のためにも、良い味噌を使うと良いですよ
おすすめの味噌を紹介します。
税込:1234円(500g)
原材料は、米・大豆・食塩のみ!塩分控えめで、昔ながらの優しい味で赤ちゃんにもおすすめです。
口コミ
優しい風味で毎日のお味噌汁が楽しみです。無農薬無添加なので
赤ちゃんにも安心して食べさせています。あまりに美味しいので今月2個目です。もともと和食が好きな一家なのですが、このお味噌に出会ってから、お味噌汁を作る回数が増えました。『このお味噌は変なもの(添加物や農薬・化学肥料)が入っていないんでしょ。』と、子供も嬉しそうに食べてくれます。
引用:楽天レビュー
748円(750g)
有機大豆を使用した酵母の生きている生味噌です。甘みがありおいしいと口コミ評価も良いですよ。
口コミ
おいしいお味噌でした。無添加なので子供にも安心して使えるので購入しました。
引用:楽天レビュー
赤ちゃんに与える味噌の量の目安は?
離乳食では味噌汁はどれくらいに薄めるの?
赤ちゃんに味噌を食べさせる時は味噌汁や、煮物などの味つけが多いと思います。
どれくらいの量はだったら良いのかといいますと、大人の味噌汁の上澄みの部分をすくってお湯で3〜4倍に薄めたくらいです。
量でいったらほんの少量です。ほんのり味噌の味がついているくらいがちょうどいいのです。
赤ちゃんの1日の塩分摂取目安量
【赤ちゃんの1日の塩分摂取量】
- 生後9ヶ月〜11ヶ月 … 0.5g程度
- 生後1才〜1才半 … 1.5〜2.0g程度
となっていますので、考えて味噌を使ってくださいね。
ちなみに
みそ 小さじ1 = 塩0.8g
白みそ 小さじ1 = 0.5g
減塩みそ 小さじ1 = 0.2g
と言われています。
味噌を使った離乳食レシピ
離乳食後期:ひき肉となすの味噌煮
材料 (1食分)
ひき肉(牛、豚、合挽き) 15〜20g
なす 15g
ピーマン 5g
味噌 小さじ1/8
片栗粉 小さじ1/2
作り方
1、ひき肉(写真は牛ひき肉)は沸騰させたお湯にいれてよく加熱する。
2、なす、ピーマンは皮を剥いて5mm角くらいに切る。
3、鍋に水(分量外)と野菜をいれて柔らかくなるまで煮る。
4、だし、ひき肉を加えてさらに煮る。
5、味噌を溶きいれる。
6、火を止めて水溶き片栗粉を回しいれ、火を強めてぐつぐつさせとろみをつける。
離乳食後期:ささみときゅうりの白和え
材料
とりささみ 1本
キュウリ 15g
絹ごし豆腐 20g
味噌 小さじ1/2
作り方
1、とりささみを沸騰した鍋に入れ、よく火を通す。
2、絹ごし豆腐も沸騰した別の鍋に入れ、火を通す。
3、キュウリは千切りにして、食べやすい長さ(1cmくらい)に切る。
4、火が通ったささみを手で食べやすい大きさに割きボールにいれ、絹ごし豆腐、きゅうり、味噌と一緒に和えて、出来上がり
離乳食完了期:鮭と白菜のちゃんちゃん煮
材料 (2人分(80gずつ))
生鮭 40g
白菜 35g
人参 25g
しいたけ 10g
だし汁 150ml
味噌 小さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
■ ~水溶き片栗粉~
水・片栗粉 小さじ1ずつ
作り方
1、鮭は下茹でして食べやすい大きさにほぐす
2、人参は2cm幅の薄切り、白菜としいたけは1㎝角に切る。
3、鍋に少量の油をひいて、白菜、人参、しいたけをしんなりするまで炒める。
4、③にだし汁をいれて、蓋をし弱火で5分煮る。
5、④に鮭を入れて軽く混ぜたら、味噌と砂糖をいれ沸々させる。
6、最後に片栗粉でとろみをつけたら完成!!
離乳食完了期:鶏そぼろ
材料
鶏ももミンチ 180gくらい
白ネギ 15㎝くらい
醤油 小さじ1〜1.5
きび砂糖 小さじ1.5〜2
味噌 小さじ1
水 大さじ3
■ 椎茸などキノコを入れても♪(みじん切り)
作り方
1、温める前のフライパンに全ての材料を入れ、馴染ませるようにグルグルと混ぜます。
2、全体が混ざり、馴染んだら火を付けます。
3、弱めの中火(我が家のIHでは3)でフタをします。
4、温まりフツフツし始めたら、お肉が固まらないよう、軽くかき混ぜます。
5、その後もフタをして加熱し、たまにグルグルかき混ぜます。
6、具材に火が通ったら、フタを取り、火力を少し強くして水気を飛ばします。完成
まとめ
- 味噌は離乳食後期の生後9ヶ月以降から離乳食に取り入れましょう。
- 塩分を摂りすぎないように、ほんのり味噌の味がする程度の味付けに。
- 味噌は大豆アレルギーが出ることがあるので
味噌を使うと離乳食の風味も変わりますので、食べムラが出てきている赤ちゃんにも良いと思いますよ。いろんな調理に使えるので、少しずつ離乳食に取り入れてみてください。
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