「アーモンドパウダー」をご存知でしょうか?
アーモンドパウダーは「アーモンドプードル」とも言い、焼き菓子を作るときにに入れるとしっとりと焼き上がり、風味やコクもアップするのでリッチな味わいのお菓子を作ることができるのです。
フィナンシェやパウンドケーキ、クッキーなどいろんな焼き菓子に入っています。
アーモンドなどのナッツ類はアレルギーになりやすいと聞いたことがある方は、いつ頃からアーモンドパウダーを与えて良いのか疑問もあると思います。
今回はいつ頃からアーモンドパウダーを与えて良いのか、食べさせる時にはアレルギーなど注意することはあるのかなどをまとめました。
アーモンドパウダーはいつから食べさせていいの?赤ちゃんにもOK?
アーモンドパウダーとは?
アーモンドパウダーとは、ナッツのアーモンドを粉状にしたもののことをいいます。
アーモンドプードルとも言い、「プードル」はフランス語で粉のことをさしています。
クッキーやケーキ、フィナンシェなどの焼き菓子に使われることが多いので市販の焼き菓子を購入すると、原材料に書かれていることも多いです。
アーモンドパウダーが入っていることで風味やコクがアップし、食感もサクサクしっとりと良くなるのでワンランク上のお菓子を作ることができるのです。
自宅でお菓子を作られる方は家にあるという方も多いと思います。
アーモンドパウダーは赤ちゃんにいつから与えていいの?
自宅で赤ちゃんや小さいお子さんに手作りのお菓子を作ってあげるときに、アーモンドパウダーを使いたいという方もいると思います。
アーモンドパウダーはいつ頃から食べさせても良い、という明確な決まりや目安はありません。
ただし、ナッツ類はアレルギーになりやすいという特徴があるので離乳食が完了する1歳半以降に与え始めるのが無難だと思います。
粉状になっているので1歳頃で与えている方もいるようですが、まだ与えていないのであれば離乳食に取り入れなければいけない食材でもないので、離乳食が完了してから使うと良いでしょう。
粉状になっているので、喉につまってしまう心配はありませんが、アーモンドパウダーを与えるときには注意しなければいけないことがいくつかあります。
注意すること
- アレルギーになる可能性がある
- 脂質が多いので少量にする
順番に詳しくまとめていきます。
アーモンドパウダーのアレルギーは?主な症状やアレルギーが出た場合は?
子供はナッツ類アレルギーになりやすい
ナッツ類の中でもピーナッツは特にアレルギー症状が出やすので、厚生労働省が特定原材料として表示を義務づけています。
(7大アレルゲン:卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに)
ピーナッツは症状が重篤になりやすいことから特定原材料に指定されています。
他にも、以下のようなデータがあります。
出典:http://senoopc.jp/al/nutsallergy.html
ピーナッツの他にも、カシューナッツ、くるみ、アーモンドもアレルギー症状が出やすいことが分かります。
ナッツ類のアレルギーはアレルギーの中でも比較的重篤になりやすく、アレルギーの方は大人になっても食べられない方も多いようです。
アレルギーになりやすいので赤ちゃんの離乳食期には与えない方が多いようですが、ナッツ類はお菓子などに入っていて知らずに与えてしまうというケースもあるので注意が必要です。
1歳から6歳頃まではナッツのアレルギーは起こりやすいので初めて与えるときには注意してください。
出典:https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/food-allergy/type/02/
消費者庁「食物アレルギーに関連する食事表示に関する調査研究事業」
「平成23年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査結果」より一部改変
アーモンドパウダーもアレルギーに注意!
アーモンドが原料になっているアーモンドパウダーもアレルギーになる可能性があります。
食べてからすぐにアレルギーが起こる場合も多いので、食後30分~2時間以内に次のような症状が出ることが多いです。
即時型の食物アレルギーの主な症状
皮膚の症状:かゆみ、じんましん、むくみ、赤み、湿疹
目の症状 :充血、むくみ、かゆみ、涙、まぶたの腫れ
鼻の症状 :くしゃみ、鼻水、鼻づまり
口、口内の症状:違和感、腫れた感じ、のどのかゆみやイガイガ感
消化器の症状:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便
呼吸器の症状:のどが締めつけられる感じ、声がれ、咳、ゼーゼー、ヒューヒュー、息苦しさ
参考:即時型食物アレルギー
重症になると複数の症状が重なり、ぐったりして意識がもうろうとするアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
いつもと違う症状が出ている場合はすぐに病院を受診してください。
アナフィラキシーショックを起こした場合は、命に関わることもありますので一刻も早く救急車を呼んでください。
初めて与えるときには病院の開いている平日の日中に!
アーモンドプードルが入っているお菓子を初めて食べさせる時には、万が一のことを考えて病院の開いている平日の日中にしておきましょう。
初めて与えるときには、欲しがったとしても少量にしておく方が重症化を防ぐことができますので、少しだけにしておいてくださいね。
食後は30分~2時間以内に症状が出ることが多いので、食後は目を離さず様子を見てあげていつもと違う様子がないかどうかを確認してください。
アーモンドパウダーの摂りすぎに注意!与えるときの注意点
アーモンドパウダーの原料であるアーモンドは栄養価が高く健康に良いイメージがありますが、食べ過ぎるは良くありません。
アーモンドパウダーは高脂質、高カロリー
アーモンドには、抗酸化作用があるビタミンEやカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄分などのミネラルが多量に含まれており、体の調子を整えてくれます。
しかし、カロリーや脂質が高いのが特徴です。
アーモンドパウダー100gあたりの栄養成分
カロリー | 598kcal |
たんぱく質 | 18.6g |
炭水化物 | 19.7g |
糖質 | 9.3g |
食物繊維 | 10.4g |
脂質 | 54.2g |
出典:https://konamono.silentdays.info/items/almond-powder/
アーモンドに含まれる脂質は、ほとんどが不飽和脂肪酸のため、摂取しても太りにくく、むしろ中性脂肪や悪玉コレステロールを低下させるなどのうれしい効果があります。
しかし、脂質の多いものは小さい子供には消化に負担がかかります。
一度にたくさん食べてしまうと消化不良を起こしてしまうことも。
アーモンドプードルが入っているお菓子はおいしいのでたくさん欲しがるかもしれませんが、少しにしておくのが良いでしょう。
アーモンドパウダーを使った子供におすすめの料理やお菓子
子供のお菓子や料理はできるだけ脂質や甘さを抑えたものが体のためにはおすすめです。
アーモンドパウダーを使ったおすすめのレシピをいくつかご紹介します。
基本のバニラマフィン
甘さ控えめのマフィンの作り方です。お菓子や朝食などにおすすめです。
材料 (直径7センチ12個分 6個取2枚分)
卵 2個
きび砂糖 80グラム
サラダ油 80グラム/大さじ6
ヨーグルト 100グラム
牛乳 20グラム
バニラオイル 適量
★小麦粉 130グラム
★アーモンドパウダー 30グラム
★ベーキングパウダー 小さじ1
作り方はこちら▼
子供も喜ぶ ほうれん草と林檎のケーキ
ほうれん草とリンゴが入った栄養満点のパウンドケーキです。
材料 (60×125のパウンドケーキ型2〜3個)
無塩バター(マーガリンでも)80g
砂糖 60〜70g
卵 2個
牛乳 60cc
ほうれん草 50〜60g
林檎(5㎜角切り) 100g
ホットケーキミックス 200g
アーモンドプードル 15g
作り方はこちら▼
まとめ
アーモンドパウダーはアレルギーになりやすく、重症化しやすいので初めて食べさせるときには慎重に与えてください。
食べられるようになってもたくさん与えすぎると消化で体に負担がかかることもあるので、食べさせる量には注意をしてくださいね。
お菓子や料理に取り入れるとおいしくなると思いますので、いろんな料理に使ってみてください。
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