鮭は刺身や焼き魚などでよく食べられ魚の一つ。
赤ちゃんの離乳食にも使いたいと思っている方も多いと思いますが、いつ頃から使うことができるのでしょうか?
また、鮭の水煮缶や鮭フレークなど便利な食材もありますが、そういったものはいつから赤ちゃんに与えてもよいのかもまとめました。
離乳食で鮭を使う前に読んで参考にしてください。
赤ちゃんの離乳食で鮭はいつから?
離乳食で鮭は生後7,8か月頃から
赤ちゃんは離乳食中期の生後7,8か月頃から鮭を食べることができます。
鮭の身はオレンジ色で赤身魚のように思う方も多いようですが、赤身魚ではなく白身魚に分類されます。
本来、白身魚は離乳食初期の頃から食べることができますが、鮭は白身魚に比べて脂肪分が多いので、5、6ヶ月頃の離乳食では与えません。
白身魚に慣れた7、8ヶ月頃の離乳食中期から使えますが、トロなど脂の多い部分は避けましょう。
はじめは、しっかり沸騰したお湯で茹でて余分な脂分を落としてから、ほぐしてとろみをつけたりお粥に混ぜて与えるのが食べやすいですよ。そのままでは少しボソボソとして食べにくいかもしれないので、できるだけ飲み込みやすいように調理してあげてください。
塩鮭は塩分が多いので離乳食には向きません。塩分が含まれていない生鮭か、刺身用の切り身を使うと新鮮で少量でも調理がしやすいですよ!
【かたさや大きさの目安】
7、8ヶ月頃 :茹でて細かくほぐし、水分を加える
9〜11ヶ月 :茹でて小さめにほぐす
1歳〜1歳半頃:茹でてやや大きめにほぐす
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鮭の栄養は?
鮭には消化吸収の良い良質なたんぱく質が含まれており、カルシウムを吸収しやすくするビタミンDも豊富に含まれています。
脂肪分もEPAやDHAなど不飽和脂肪酸が中心のため、美味しいうえに健康に良い食材です。DHAは脳の細胞を活性化させ、学習や記憶能力を向上する働きがあるので赤ちゃんに嬉しい栄養素の一つですね。
鮭に含まれるEPAやDHAは血中のコレステロールを抑えて血液の流れを良くし、動脈硬化や血栓、高血圧を予防します。
ほかにも、鮭には栄養素の代謝を促すビタミンB群や、抗酸化の力で細胞を守るビタミンEが多いのもうれしい特長です
離乳食で鮭のアレルギーに注意!
鮭はアレルギーが起こる可能性があります。
表示が推奨されている『特定原材料に準ずるもの20品目』に鮭も含まれていますので、初めて食べさせる時には注意が必要です。
アレルギー症状が起こるのは、魚の筋肉に含まれる「パルブアルブミン」という成分がアレルギーを引き起こすからで、鮭、マグロ、かれい、鯛などの魚に多く含まれています。
主な食物アレルギーの症状は、
・目の充血
・顔の赤み、じんましん
・発疹
・まぶたの腫れ
・下痢、嘔吐
・アナフィラキーショック(重篤な場合)
などの症状が出たりするようです。
食後にいつもと違う様子があればアレルギーの可能性があるので、赤ちゃんの様子をしっかりみてあげて、心配な場合にはすぐに病院に行くようにしてください。
初めて食べる時には、アレルギー反応によって重篤な症状が起こらないように少量与えるようにしましょう。 (小さじ1程度の少量)病院の開いている、平日の午前中に与えるようにしてください。
離乳食に鮭の水煮缶や鮭フレークは使っていいの?
鮭の水煮缶は離乳食に使える?
鮭の水煮缶は、鮭の身を薄い食塩水で茹でたもので身は柔らかくなっており、しっかり加熱もされています。
骨や皮を取り除いて茶こしなどに入れ、熱湯を回しかけて塩分を抜けば離乳食に使えます。
「タンパク質の食材がない」って時には役に立つと思いますが、毎日のように食べさせることは良くないと思います。1番はやはり生の鮭を使うことです。特に、離乳食中期の頃はできるだけ塩分の入っていないものを使う方が良いと思いますよ。
鮭の水煮缶はそのままでは塩分が濃くなってしまうので使用する時には、必ず塩抜きをするようにしてください。
離乳食後期くらいになれば塩などの調味料がほんの少し使えるようになりますので、味付け程度に鮭の水煮缶を使うと良いと思います。
鮭フレークは離乳食に使える?
スーパーなどで売られている鮭フレークは大人が食べてもしっかりと味がついていますので、赤ちゃんにとっては塩分がとても濃くなっています。
市販の鮭フレークはできるだけ離乳食に使わない方が良いでしょう。
塩分を摂りすぎると、赤ちゃんの腎臓に負担がかかってしまいますし、ずっと濃い味付けのものばかり食べていると薄味のものを食べなくなってしまいます。
もし使用する場合には、必ず塩抜きをしてください。お湯に浸しておくだけでも塩分が少なくなります。短時間茹でるのも良いと思います。
塩抜きしたものは、少しずつ味付けを始める離乳食後期頃からお粥や野菜などに混ぜて使うと良いですよ。
手づくり鮭フレークを作ろう!
時間のある時に、生の鮭を買って茹でてほぐして冷凍しておくと鮭フレークが簡単に作れます。
少し手間はかかりますが、つくっておけば離乳食に使いまわせて便利ですよ。赤ちゃんのためにも塩分には気をつけて手作りしてあげると良いと思います。
手作り鮭フレークの作り方
- 鍋にお湯を沸騰させる
- 鮭を5分以上しっかり茹でて加熱する
- 加熱できたら、皮と骨を取り除く
- 水気を切って、好みの大きさにほぐす
月齢に合わせて、少量の塩を入れたり、出汁醤油などで味付けしても良いですね。作ったものは、冷凍保存できますので、1食分ずつ製氷皿に入れて冷凍してください。
離乳食の鮭の下ごしらえは?冷凍できる?
離乳食の鮭を選ぶポイント
離乳食用に鮭を買うときには、新鮮で塩分の含まれていないものがおすすめです。
おすすめは、サーモンのお刺身です。
お刺身がない場合は、塩がついていない生鮭を選んでください。
離乳食の鮭の下ごしらえ
鮭は一度下茹でしたものを使うと魚の生臭さや余分な脂が取り除けます。臭みが気になるときには、茹でる前にさっと水で洗ってキッチンペーパーで水気を吸い取ってから茹でると少しは臭みがとれます。
お湯で茹でるか、電子レンジで加熱しても良いですよ。
お湯で茹でる場合
1、鍋にお湯を沸騰させる
2、鮭の切り身をお湯の中に入れて茹でる
3、しっかりと火が通れば、あげて水気を切る
4、赤ちゃんが食べやすいように、すりつぶすか小さく切る
※骨や皮は丁寧に取り除きましょう
お湯を沸かすのが面倒、という方は電子レンジでも加熱ができますよ!
電子レンジで加熱する場合
1、耐熱容器に鮭と水を少量(大さじ1程)入れる
2、ラップをして500wで30秒ほど加熱
3、しっかり火が通っていればOK
(身が厚いものは火が通りにくいので、時間を足して加熱してください)
長く茹でると栄養が流れてしまったり、身がパサパサして食べにくくなってしまうので気をつけてください。片栗粉をつけてから茹でるとパサパサし過ぎるのを防げますよ。
鮭の「血合い」の部分は離乳食に使っても良い?
鮭の皮の近くに茶色い部分があると思います。この部分を『血合い』といいます。
この血合いの部分も栄養があるので食べても問題ありません。
苦みがあって苦手な赤ちゃんもいますので、はじめは取り除いてあげる方が食べやすいです。少しずつ混ぜて食べさせてあげると良いでしょう。
離乳食の鮭は冷凍保存OK
鮭は生でも加熱してからでも冷凍できます。
生の場合は、切り身の水分をキッチンペーパーで取ってから、しっかりとラップで包む(ぴったりと)その後に冷凍保存用の袋に入れ冷凍します。
使う時には冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍してからしっかりと加熱して、骨や皮などを取ってからフレーク状にしてから製氷皿に入れて冷凍すると、調理の時にさっと使えて便利ですよ。
離乳食用に下ごしらえした鮭も冷凍することができます。煮汁などがあれば一緒に冷凍すると解凍したあとにパサパサすることを防げますよ。
ペースト状にしたものや、細かくほぐしてから製氷皿などにいれて1回分ずつ冷凍するのがオススメです。
解凍は電子レンジでしっかり熱を通すようにするか、鍋で温めるようにしましょう。1週間を目安に食べきりましょう。
鮭を使った離乳食レシピ【中期・後期・完了期】
鮭を使った離乳食のレシピを紹介します。いろんな食材と合わせやすいので、参考に作ってみてください。
離乳食中期:鮭と白菜のとろとろおじや
野菜も食べられるお粥です。とろっとして食べやすいですよ。
材料 (6食分)
大根 1㎝
白菜大 1枚
鮭(ツナの水煮でも可)中1匹(1缶)
お粥 適量
作り方
1、沸騰させたお湯に鮭を入れ、5分ほどしっかり火を通す。
2、白菜は葉の柔らかい部分だけを切ってみじん切りに。
3、大根は皮を向いて小さな角切りに。もっと小さくしても食べやすくて◎
4、大根を切ったら耐熱皿に入れ、水をヒタヒタに入れ、ラップをせずにレンジで500w3分で茹でる。
5、おかゆに①、②、④の材料を入れ、昆布だし2gを大さじ1のお湯で溶いて入れる。
6、白菜がしんなりしたら火を止める。他の具材は火が通っているのでそこまで煮なくても大丈夫です。
全て弱火で混ぜたら完成です☆
離乳食中期:鮭のとろとろ煮
じゃがいものとろみで中期になったばかりの赤ちゃんにも食べやすいレシピです。
材料 (1人分)
生鮭 10g
大根 20g
じゃがいも 20g
かつお昆布だし 300ml
作り方
1、じゃがいもは皮をむいて水につけ、アクを取って、おろし器ですりおろす。大根は1cmの厚さに切る。鮭は、骨と皮を取り除く。
2、かつおと昆布でとっただしで、大根・鮭の順に煮る。
3、しっかり火が通ったら、いったん取り出し、みじん切りにする。 鍋の煮汁の量を100~150mlに調整する。
4、鍋に材料を戻して、じゃがいもを加え、弱火で混ぜながら煮る。じゃがいもは生のため、しっかり火を通す。
離乳食後期:鮭のクリーム煮
余っている野菜をたくさん入れて作りたいレシピ!栄養満点ですよ。
材料 (1回仕込み分)
生鮭 1切れ
ありあわせの野菜のみじん切り 大さじ9
オリーブ油(サラダ油でも) 小さじ1
薄力粉 大さじ1/2
牛乳 200cc
塩 小さじ1/4
作り方
1、小鍋にオリーブ油を入れ、野菜のみじん切り(今回は玉ねぎ、人参、ブロッコリー各大さじ3)を軽く炒める。
2、弱火にして薄力粉を加え全体に混ざったら、牛乳を少しずつ入れる。強火にして沸騰させる。
3、生鮭を加える。途中かき混ぜながら弱火で10分煮る。(5分程したら鮭を取り出し、骨と皮を丁寧に除いてほぐし鍋に戻す)
4、塩を加えて味付けする。(加減してください)
離乳食後期:鮭と豆腐のハンバーグ
野菜や豆腐が入っていて栄養満点で手づかみ食べにもおすすめのレシピです。
材料
鮭 15g
玉ねぎ 10g
小松菜 5g
豆腐(絹) 20g
片栗粉 大さじ1
作り方
1、①鮭は皮と骨をとって細かくほぐす。
2、②玉ねぎと小松菜は柔らかく茹でて
みじん切りにする。
3、③1.2.豆腐.片栗粉を混ぜ合わせ
少小判型に成形する。
4、④フライパンに油を薄くひいて
弱火で焼く。
離乳食完了期:鮭のちゃんちゃん焼き
野菜がたっぷり!味噌と出汁の風味でおいしいですよ。
材料 (8食分)
生鮭 2切れ(120g)
キャベツ 140g
じゃがいも 1個(100g)
しめじ 80g
えのき 80g
にんじん 100g(1/2本弱)
水 100CC
☆ベビーフードの和風だし 小さじ1
☆みそ 小さじ1/3
☆水 大さじ1
作り方
1、生鮭は、皮・骨を取り除き、カットする。
野菜類も、カットする。
2、鍋にキャベツを敷き詰めていく。
3、その上に、それ以外の食材を適当に入れる。
4、水100CCを入れ、蒸し煮にする。
5、だいたい柔らかくなってきたら、☆の合わせ調味料を加え、少し煮詰めて出来上がり。
離乳食完了期:やさしい鮭のムニエル風
手づかみ食べにもおすすめ!鮭の美味しさがわかるので、新鮮な鮭をつかってくださいね。
材料 (1人分(余ったのは冷凍しました))
鮭(生鮭) 1切れ
片栗粉 大さじ1〜2
塩 小さじ1/3〜1/2
オリーブオイル 適量
作り方
1、鮭をお子さんに合わせて食べやすい大きさに切ります
2、片栗粉に塩をまぜ、切った鮭に薄くまぶします
3、オリーブオイルをひいたフライパンで焼きます
4、両面に焼き色がついたら出来上がり
まとめ
・鮭は離乳食中期の生後7,8か月頃から食べられる
・アレルギーになる可能性がある食材なので、初めての時には慎重に。
・鮭の水煮缶や鮭フレークは塩分が濃いのでできるだけ使わない方が良い。水煮缶であれば塩抜きをしたら離乳食に使っても良いでしょう
栄養もあり使いやすい魚ですので、いろんな調理の方法で離乳食に取り入れてみてください。
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