刺身の代表とも言える『まぐろ』
寿司でも人気のネタで子どもも好きな子が多いようです。
生の魚を食べられるのは3歳頃からと言われていますが、離乳食ではいつ頃からまぐろを与えて良いのでしょうか?
心配なアレルギーや下ごしらえの方法、参考になるレシピも紹介しますのでまぐろを離乳食に取り入れる前に確認してくださいね。
赤ちゃんの離乳食でまぐろはいつから?
離乳食でまぐろはいつから?
赤ちゃん、離乳食中期の生後7,8ヶ月頃からまぐろを食べることができます。
まぐろは赤身魚で、白身魚よりも筋肉量が多いので加熱すると身がかたくなってしまいます。舌でつぶせるようになる離乳食中期からであれば食べられますがそれまでは控えましょう。
必ずしっかりと火を通して、食べやすい大きさにしてから与えます。
そのままでは食べづらい時には、水分を加えて加熱して片栗粉でとろみをつけて与えると良いと思います。
離乳食で食べる魚の順番について
赤ちゃんの離乳食に使える魚は魚の身の色によって食べるられる時期が異なります。
白身魚・・・生後5,6ヶ月頃
赤身魚・・・生後7,8ヶ月頃
青魚 ・・・生後9、10ヶ月頃
食べさせる順番があるのには3つの理由があります。
①加熱時の身の食感
②脂質と塩分の量
③アレルギー・食中毒への注意
この理由により、最初はやわらかく淡泊な味わいの白身魚からがオススメなのです!
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赤ちゃんには赤身の部分を使おう!
マグロを言っても、いろんな部位がありますよね。
大人にとっては、やわらかくおいしい『トロ』ですが、脂質が多いので赤ちゃんの未熟な体に負担をかけてしまうので与えないようにしてください。
赤ちゃんには赤身のあっさりした部分を調理して食べさせてあげましょう。
まぐろのたたきは添加物がいっぱい?
購入したマグロのたたきも赤ちゃんに与えるのはやめた方が良いです。
スーパーなどで売られているマグロのたたきには、変色を防ぐために酸化防止剤が使われていたり、油を加えて作られているものが多くあります。(成分表示を見ると入っている添加物が書かれていると思います)
こまかくなっていて使いやすいですが、まぐろのたたきを離乳食に使いたい時には、生のお刺身を買って自分でたたくと安全ですよ。
まぐろの栄養は?赤ちゃんの脳の活性化に◎
まぐろには良質なたんぱく質がたっぷり含まれています。たんぱく質は健康な臓器や筋肉を作るうえで欠かせない栄養です。
また、魚にはDHAやEPAも多く含まれており、これは主に魚介類に含まれている不飽和脂肪酸の一種です。EPAは血液をサラサラにしてくれ、DHAは記憶力や物を考える能力をが向上し、脳が活性化します。両方一緒に摂ることで相乗効果が出て、精神の安定の効果もあるそうですよ!
他にも、ビタミンDやビタミンE、ナイアシン、ミネラル、鉄、亜鉛が豊富です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、ナイアシンは血行を促進します。
赤ちゃんにまぐろを食べさせる時に注意することは?
まぐろで赤ちゃんのアレルギーの心配は?
まぐろは比較的アレルギーになりにくい食材ですが、まれにアレルギー反応が出ることがあります。
初めて食べる時には魚介類のアレルギーに注意が必要です。
アレルギーの症状としては、『口腔アレルギー症候群』といって、食べた後に口や口のまわりが赤くなったり腫れたりします。他にも、湿疹、目のかゆみや充血、鼻水、下痢、嘔吐、喉の腫れ
などの症状が出たりするようです。
食後にいつもと違う様子があればアレルギーの可能性があるので、赤ちゃんの様子をしっかりみてあげて、心配な場合にはすぐに病院に行くようにしてください。
初めて食べる時には、アレルギー反応によって重篤な症状が起こらないように少量与えるようにしましょう。
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まぐろの水銀の心配は?
まぐろには水銀が含まれていることをご存知でしょうか?
妊娠中には水銀が胎児に影響してしまうのでマグロ等の大型の魚を食べることを控えるようにしている方が多かったと思います。赤ちゃんには大丈夫なのでしょうか?
厚生労働省による見解では、水銀含有量の高い魚をかたよって多量に食べることを避ければ、普通に食べる分には特に問題ないとされています。
まぐろなどの大型の魚は、アジやイワシなどの小さめの魚よりも食物連鎖により水銀が蓄積されやすいので、毎日のように与えることはあまり好ましくありません。
赤ちゃんは多量に食べることはないと思いますが、いろんな食材を与えてあげる方が健康にも良いので、魚ばかりになってしまわないようにバランスを考えてあげましょう。
離乳食のまぐろの下ごしらえ、冷凍方法は?
赤ちゃんの離乳食 まぐろの下ごしらえや調理法は?
離乳食でまぐろ等魚を与える時には、新鮮で少量がつかいやすく骨もない刺身の切り身を使うと下ごしらえも簡単なのでオススメです!
【まぐろの下ごしらえ】
1、鍋にお湯を沸騰させる
2、まぐろの切り身をお湯の中に入れて茹でる
3、しっかりと火が通れば、あげて水気を切る
4、赤ちゃんが食べやすいように、すりつぶすか小さく切る
お湯を沸かすのが面倒、という方は電子レンジでも加熱ができますよ!
【電子レンジで加熱する方法】
1、耐熱容器にまぐろと水を少量(大さじ1程)入れる
2、ラップをして500wで30秒ほど加熱
3、しっかり火が通っていればOK
(火が通っていなければもう少し加熱してください)
まぐろの調理法としては、離乳食中期の頃は茹でた後に身をすりつぶしてお粥や汁物に混ぜると食べやすくなります。そのままでは少しパサついて食べづらいので、とろみをつけると食べやすいですよ!
離乳食後期になると歯茎でカミカミできるようになってくるので、大きくほぐした身を他の食材と和えたり、そのままでも食べることができるようになってきます。
まぐろの保存方法、冷凍保存はできる?
まぐろは生ものなので、買って来たら当日に調理して食べるのが1番です。冷蔵庫のチルド室なで保存しても翌日には食べるようにしましょう。
生の魚は傷みやすく、刺身から出てきた汁によって傷んでしまい美味しくなくなってしまいます。もしすぐに食べない場合には、キッチンペーパーで包んでからラップをしてチルド室で保存するのが良いでしょう。
まぐろは冷凍できますが、冷凍すると味が落ちてしまうようです。1番は生のまま調理して食べることですが、やむをえない場合は傷んでしまう前に冷凍してください。
冷凍方法
マグロの切り身をしっかりとラップで包む(ぴったりと)その後に、冷凍保存用の袋に入れる
1週間ほど保存できるので、早めに食べましょう。
離乳食でまぐろを調理し、たくさん作った後には加熱したまぐろも冷凍することができます。煮汁などがあれば一緒に冷凍すると解凍したあとにパサパサすることを防げますよ。
解凍は電子レンジでしっかり熱を通すようにするか、鍋で温めるようにしましょう。1週間を目安に食べきりましょう。
まぐろを使った離乳食レシピ
まぐろを離乳食に取り入れたいときに参考に作ってみてください。
離乳食中期:まぐろととろとろ野菜
材料 (1食分)
玉ねぎ 10g
さつまいも 10g
まぐろ(刺身を使用)10g
かつお出汁 20cc
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
作り方
1、玉ねぎとさつまいもは柔らかくなるまで茹でる。
まぐろはさっと茹でる。
2、玉ねぎ、さつまいもは細かいみじん切りにする。
まぐろは小さくほぐす。
3、鍋にかつおだし、ほぐしたまぐろ、みじん切りにした野菜を入れて、コトコトなるまで煮込む。
4、水溶き片栗粉を入れて、とろみをつけたら完成☆
離乳食後期:まぐろハンバーグ
材料 (6個分(2回分))
☆マグロ(刺身用)2切れ
☆豆腐30g
☆好きな野菜適量
片栗粉 小さじ1
作り方
1、☆を全部入れてすり鉢ですりつぶす。
※少し残っていても大丈夫です。
2、片栗粉を入れて混ぜる。
3、スプーンですくって焦げ目がつくまで両面をフライパンで焼く。出来上がり
離乳食完了期:まぐろスティック
材料
マグロ 刺身柵100㌘
醤油 小匙1
ダシ汁(顆粒出汁を水溶き) 小匙1~2
片栗粉 小匙2
すりごま(無くてもOK) 小匙1
サラダ油かオリーブ油 適量
作り方
1、マグロを一センチの拍子切りにします
2、醤油、出汁をまぜたタレに1のマグロを5分位漬け込む
3、2のタレマグロに片栗粉をまぶす
4、サラダ油かオリーブ油を敷いたフライパンを熱して中弱火で焼く。片面焼けたらひっくり返してね!
火が通ればゴマをまぶして完成
まとめ
- 赤ちゃんは離乳食中期の生後7,8か月ころからまぐろを食べられる
- 普通に食べるぶんには水銀の心配はないが、食べ過ぎは避けましょう
- 離乳食には新鮮で骨がない刺身の切り身がオススメ
- 傷みやすいのでその日のうちに調理が◎味が落ちるが冷凍も可能
まぐろには赤ちゃんに嬉しい栄養がたっぷりはいっているので、美味しいそうな刺身が手に入ったら、赤ちゃんにも食べさせてあげてくだいね!
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