可愛いわが子が生後6か月頃になったら、そろそろ離乳食を始める時期ですね。
どんな物をどのように調理してあげたら良いか、初めてのお母さんは悩むのではないでしょか。
特に野菜は、種類も多く下処理が必要な場合もあり、調理方法について学んでおくと役に立ちます。
また、安全な野菜を選ぶにはどんなことに注意したらよいでしょうか。
この記事では赤ちゃんにも安心してあげられる野菜選びについてまとめてみました。
離乳食に使う野菜はどうやって選ぶ?
離乳食を開始してだんだんお粥に慣れてきたら、消化がよく栄養価の高い野菜をお粥と一緒に少しずつあげていきます。
では、どんな野菜が赤ちゃんには食べやすいのでしょうか?
離乳食に使う野菜を選ぶ時には以下のことを意識して選ぶと良いでしょう。
- 甘みのある野菜
- 味にクセがなく、苦みのない野菜
- 柔らかく潰しやすい野菜
- 栄養価の高い野菜
離乳食におすすめの食材
まずおすすめの野菜は、甘みの強いニンジン、かぼちゃ。
離乳食は薄味が基本で、特に初期は調味料で味付けすることがないため、自然の甘さがある野菜が赤ちゃんに好まれます。
ニンジンとかぼちゃはカロテンやその他のビタミンを豊富に含んでいて栄養価がとても高く、くせがなく舌触りも滑らかで離乳食にはとても使用しやすい野菜です。
調理の時にも、やわらかく茹でる潰すのもとても簡単です。
次におすすめの野菜はトマト。
こちらも抗酸化物質やビタミンをたくさん含んでいて栄養価が高い野菜として知られていますね。
茹でて皮をむく下処理が必要ですが、甘さとほんのり感じる酸っぱさがあり、赤ちゃんは新鮮なおいしさを感じることができるでしょう。
おかずをトマト味に調理するなどベースとしても使用できるので、長い間重宝する野菜です。
離乳食の彩りもよくなるのでおすすめです。
大根やカブもクセがなく、ほんのり甘さがありおすすめの野菜です。
葉先ではなく白い根の部分を柔らかく茹でて使用しましょう。
こんな野菜は注意して使おう!
なお、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜も栄養価は高いのですが、アクが強く、苦みを嫌がる赤ちゃんがいます。
柔らかく茹でて水に浸してアクをよく抜いてから葉先の部分を使用しましょう。
また、ごぼうなどの繊維が多い根菜類は食物繊維が多いため、消化器官が未熟な赤ちゃんには負担が大きいため、離乳食が進みだんだん慣れてきてからチャレンジしてみましょう。
赤ちゃんは、舌にある「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じる感覚器官が、大人の1.3倍多いというデータがあるようです。
大人よりずっと敏感に苦みや酸味、甘みなどを感じることができるのですね。
赤ちゃんの様子をよく見て少しずつ野菜の種類を増やしていきましょう。
離乳食に使う野菜はオーガニック(有機)が良い?
オーガニック(有機)野菜とは?
普段、私たちが何気なく買って口にしているスーパーの野菜ですが、わが子がこれから食べる野菜となると、一度立ち止まって考える必要があるかもしれません。
野菜には一般的にスーパーで売られている野菜の他、オーガニック(有機)で作られた野菜というものがあります。
オーガニック野菜とは、以下のように説明されています。
栽培中はもちろんのこと、種まき、または植え付け前の2年以上農薬・化学肥料不使用の畑で栽培され、かつ認証機関に「有機JAS認証」を受けた農産物
引用:大地を守る会
と決められてます。
一方、日本の一般的なスーパーで売られている野菜は、見た目を綺麗にして均一化するためや、流通期間を経てスーパーで何日間も置いていてもすぐに腐らないようにするために殺虫剤、カビを防止するための薬、除草剤など生産過程ではたくさんの農薬が使われているのが現状です。
実は、日本は年間60万トン農薬を生産し「農薬大国」と呼ばれるほど、世界の中でも特にたくさんの農薬を使用している国と言われています。
体に良いからと野菜をたくさん食べているのに、残念ながら一緒にたくさんの農薬も口に入れているということなのです。
目に見えないものだからこそ気づきにくく、とても怖いものでもあると言えます。
気を付けなければならないのは、栄養価の高いとされる緑黄色野菜の中でも特に小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、たくさんの農薬が使われていることによって、その野菜にもともと含まれている成分と農薬が結合し、発がん性が高まるといわれています。
こちらの画像は、農薬を落とすスプレーやパウダーを使用して農薬を落としているものです。
見た目にきれいな野菜でも、実はこんなにも残留農薬やワックスなどがついているのです。
最近では、こういった農薬を洗い流せるスプレーや水に溶かして使用するパウダーなどが販売されています。
ホタテの貝殻を原料にして作られているので安心安全で、それほど高くない値段で使用できるとあって、小さいお子さんがいる方や、アレルギー体質の方などはよく利用されているようですよ。
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離乳食に取り入れたい!オーガニック野菜の良いところ
まだ体が未熟な赤ちゃんにはできるだけ農薬を避け、体に良く安心して食べさせられる食材を選んであげたいですよね。
オーガニック野菜は、味の濃さや甘さが強いと言われています。
スーパーのピーマンは苦くて食べられない子供が、オーガニックで作られたピーマンは甘くておいしいと喜んで食べるということはよく言われている話です。
またオーガニック野菜は、皮や茎まで栄養がたっぷり詰まっていると言われています。
皮や茎の硬い部分は大人が食べ、中身の柔らかい部分を赤ちゃんの離乳食用に調理すれば野菜を余すことなく消費することができます。
日本では、オーガニック野菜が通常の野菜より少し割高で売られているため、なかなか一般的にならないのが現状です。
しかし、一般的なスーパーの野菜よりオーガニック野菜は栄養価が高いとされていますので、実際は少量食べるだけでも栄養は十分に摂れているということになります。
そう考えると値段は少々高くても、安全なオーガニック野菜を選んだ方が賢い選択と言えるでしょう。
離乳食に使う野菜はどこで買うのがおすすめ?
農薬を落とすくらいなら、はじめから栄養価の高いオーガニック野菜を買いたいと思っている方も多いと思いますが、どこで購入することができるのでしょうか?
買える場所やおすすめをご紹介します。
インターネット通販を利用すると買いに行く手間なし!
オーガニック野菜は主にインターネット通販サイトで購入することができます。
- 大地を守る会
- らでぃっしゅぼーや
- 無農薬野菜ミレー など
こちらはオーガニック野菜の宅配として有名なサービスでご存知の方も多いのではないでしょうか。
産地直送で届けてもらえる品もあり、野菜のとれたてのおいしさを感じることができるのではお店を通さないインターネットの宅配サービスが最も魅力的な点であると言えます。
また、種類も豊富で旬の野菜や珍しい野菜を入手できるという点も、人気の理由のひとつであると言えるでしょう。
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大地を守る会
旬の美味しい食材を厳選! 大地宅配の「お試し野菜セット」
らでぃっしゅぼーや
らでぃっしゅぼーや 有機・低農薬野菜、無添加食品の宅配サービス
無農薬野菜ミレー
スーパーでオーガニック野菜は買える?
無添加食品が多く売られていることで有名な高級スーパー「成城石井」の生鮮食品コーナーでもオーガニック野菜を購入することができます。
そして、生協の宅配でも一般の野菜と共にオーガニック野菜が売られています。
幼い子を連れて頻繁にスーパーに買い出しに行くのは大変ですよね。
週一回でも宅配を利用すれば重い食材を自宅まで配達してくれますし、手軽にオーガニック野菜を購入することができるのでこちらもおすすめです。
また、最近では種類は限られていることが多いですが、一般的なスーパーでもオーガニック野菜のコーナーが設けられていることが増えてきました。
お近くのスーパーにもあるかもしれませんので、ぜひ探してみてください。
その際、野菜の袋に記載されているオーガニックの認証を受けているJASマークのご確認を忘れずに。
JASマークが無い場合はオーガニック野菜と記載されていても、有機野菜の基準を満たしていない場合もありますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「3歳までの食経験が、一生の味覚を決める」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
赤ちゃんや子供は味覚が敏感で、そしてこれから味覚を育てていく大切な時期でもあります。
幼いころから農薬を使用しないオーガニック野菜を食べさせることで野菜本来の味を知り、本物のおいしさに触れることが大切です。
そうした食経験が、大きく成長した後も添加物にまみれた現代の食事を遠ざける本能を育て、健康な体を維持していける賢さへと繋がっていくのかもしれません。
長い目でわが子の成長と幸せを願う。
それこそが、まさに本当の「食育」なのではないでしょうか。
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