お味噌汁などによく入っている『麩』
水分を含むとふわふわで赤ちゃんにも食べやすそうな食材ですが、いつ頃から与えて良いかご存知でしょうか?
麩は味がないから栄養がなさそうと思っている方もいるかもしれませんが、赤ちゃんに嬉しい栄養もたっぷり含まれていますよ!
離乳食の麩についてまとめましたので、参考にしてください。
赤ちゃんの離乳食で麩はいつから食べられる?
離乳食で麩は生後5,6か月頃からOK
赤ちゃんは、離乳食初期の生後5~6ヶ月頃から食べることができます。
初期の頃は、乾燥した状態ですりおろしてから出汁などで煮ると簡単にやわらかく加熱することができます。麩は消化にも良いので、5,6か月頃の未熟な赤ちゃんの胃にもやさしいですね。
麩は味にクセの少ない食材なので、いろんな食材と合わせやすいです。
出汁にはもちろん合いますし、ミルク風味にしたり、果物と合わせたりもできるので、食べられるようになると離乳食に大活躍する食材だと思います!
ふわふわで食べやすいので、食べさせ過ぎないように与える量には注意してくださいね。
麩の栄養は?
麩の原料はグルテンです。
グルテンとは、小麦粉に含まれる植物性のタンパク質のことをいいます。グルテンには「グルタミン酸」が多く含まれ、脳の発育や活性化に有効な神経伝達物質の材料になり、脳力アップにつながります!
エネルギー源になる、炭水化物や脂質、糖質代謝や疲労回復に効果があるビタミンB1も豊富に含まれています。
意外にも、ナトリウムやカリウム、マグネシウム、ミネラル類が含まれており、タンパク質もたっぷりで消化に良いので離乳食にピッタリの食材なのです!
麩で赤ちゃんの小麦アレルギーに注意!
麩の原料には小麦粉のグルテンが使われているので、小麦アレルギーに注意が必要です。小麦は三大アレルゲンの一つで、アレルギー症状が出やすいので初めて食べさせる時には慎重に。
症状としては、かゆみ、じんましん、目の腫れ、嘔吐、呼吸困難、アナフィラキシーショックなど重篤化するものもあります。
初めて麩を食べる時には、平日の午前中など病院の開いている時間帯に合わせて少量食べさせて様子を見るようにしましょう。
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赤ちゃんの離乳食におすすめの麩の種類は?
スーパーにいくと様々な種類の麩が売られています。初めて買う方はどの種類を買ったら良いのかわからないと思いますので、参考にしてみてください。
麩には、主に以下のような種類があります。
- 生麩
- 焼き麩
- 揚げ麩
- 乾燥麩
の4種類があります。
離乳食には「焼き麩」「乾燥麩」がおすすめ!
離乳食には、一般的によく家庭でも使われる「焼き麩」や「乾燥麩」がおすすめです。
生麩は弾力があって赤ちゃんは食べられません。揚げ麩は油を使っているので離乳食では避けましょう。
焼き麩、乾燥麩と言っても種類はいろいろあります。
出典:daiei
車麩、花麩などもあり離乳食に使うことができますが、おすすめは小さめサイズの「小町麩」や「おつゆ麩」です。
こちらはすりおろして使うときにもつかいやすいですよ!
できれば、着色しいないものが良いと思います。野菜が練り込まれているものなども使って大丈夫です!
離乳食の麩の調理方法・冷凍方法は?
離乳食の麩の下ごしらえと加熱方法
麩の調理はとっても簡単です。電子レンジを使っても加熱ができますよ。
離乳食の麩の下ごしらえ
離乳食初期は加熱の前にすりおろしておくとトロトロに調理できますよ。
7,8か月以降は、手で細かく砕いてから煮るか、水やお湯でもどした麩を食べやすい大きさに切ると良いでしょう。
離乳食後期なら、小さい麩ならそのままの大きさでも食べられると思いますよ。
麩の加熱には
- 鍋で煮る
- 電子レンジで加熱する
2つの方法があります。
鍋で煮る方法
- 鍋に水やだしを入れて温めます
- すりおろした麩や、水で戻した麩を鍋に入れてひと煮たちさせます
電子レンジを使う方法
- すりおりおした麩や水で戻した麩と一緒に少量の出汁などを耐熱容器に入れる
- ラップをふんわりかけて500wで30秒ほど加熱してください。
※麩の量にもよると思うので、加熱が足りない場合は数10秒すつ足して加熱してください。
また、麩はいろんな離乳食に使えるので、肉団子やお焼に入れたり、卵とじにしたりできます。いずれの調理の時もしっかり加熱するように気をつけましょう。
麩の冷凍保存方法は?
麩は常温で長期保存ができる食材です。賞味期限は長いですが、一度開封したら、乾燥に弱いのでしっかり密封してできるだけ早く使う方が良いでしょう。
麩はまとめて水にもどすよりも、使う時に使う分だけもどす方が長く保存できるのでおすすめです。
麩を使って作った離乳食が多くて保存したい時には、冷凍保存することが可能です。小分けの容器や製氷皿にいれて一食分ずつ保存すると使うときに便利ですよ。
1週間以内に使いきりましょう。
麩を使った離乳食レシピ
麩を離乳食に取り入れたいけど、どのような調理をすればよいか迷っている時などに参考に作ってみてください。
離乳食初期:麩のとろとろ煮
材料
麩 1つ
だし汁 大さじ4~5
作り方
1、麩の種類にもよりますが、今回使用したこちらの麩は大きめなので1つで1食分になります。
2、離乳食初期ならすりおろして細かく、中期なら手でちぎって飲み込めるぐらいの大きさにする。
3、お鍋にだし汁と麩を入れてとろとろになれば完成!
レンジならばラップをして500W2~3分で完成!
離乳食初期:大根と人参と麩のやわらか煮
材料
大根すりおろし 85g
にんじんすりおろし 20g
焼き麩 5個
だし汁 50cc
作り方
1、大根、人参、焼き麩はおろし金ですりおろす
2、だし汁でコトコト煮る
3、やわらかくなったら完成☆余った分は小分けして冷凍。
離乳食中期:お麩とブロッコリー
材料
お麩 2つ
ブロッコリー 10g
だし汁
大さじ2弱
作り方
1、お麩をおろし器で粉々にし、だしでふやかす。
2、柔らかく茹でたブロッコリー(またはレンジで30秒加熱)の花蕾の部分をみじん切りにし、①に混ぜる
3、レンジで10秒チンしたら、出来上がり♪
離乳食後期:お麩グラタン
材料
お麩 6つくらい
カボチャ 40g
豆腐 20g
小松菜 20g
BFホワイトソース 30g
とろけるチーズ 1/2枚
作り方
1、お麩を水で戻し、食べられる大きさにカットし耐熱皿へ詰め、ホワイトソースをかける
2、カボチャ、豆腐、茹でた小松菜を混ぜ、耐熱皿へのせる
3、 最後にとろけるチーズをカボチャを混ぜたものの上にのせる
4、トースターでチーズに焼き色がつくまで焼く(我が家は1000Wで6~7分でした)
※タラ、ささみなどを入れてもおいしいそうです
離乳食完了期:焼き麩のフレンチトースト
材料
焼き麩 10個
牛乳 70cc
砂糖 小さじ1/4
卵黄 1個(または全卵1/2)
バター 小さじ1/4
作り方
1、牛乳に砂糖を溶かしてから、焼き麩を5分ほど浸します。
2、といた卵黄を1に絡めます。
3、フライパンを熱し、バターを入れて、とけたら2を入れます。
4、中火で、卵に火が通るように、側面も転がしながら焼きます。キツネ色になるまでこんがり焼いたら出来上がりです 。
まとめ
- 麩は離乳食初期からOK
- 初めて与える時には小麦アレルギーに注意!
- 離乳食には「小町麩」(焼き麩)がオススメ
- 調理した麩は冷凍保存も可能
栄養豊富で消化にも良い麩は離乳食にピッタリ食材ですよ。いろんな食材と合わせて食べさせてあげてくださいね。
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