豚肉は脂身が美味しく、家庭でもいろんな料理に活躍する食材だと思います。
部位によってかたさや食感も違いますが、豚肉はいつから離乳食に使えるのでしょうか?
赤ちゃんに豚肉を与える時の下ごしらえ方法や、レシピなど離乳食作りに役立つ情報をまとめましたよ。
初めて豚肉を与える前にも確認のために参考にしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食で豚肉はいつから?
赤ちゃんの離乳食で豚肉はいつから?
赤ちゃんは、離乳食後期の生後9〜11ヶ月頃から豚肉が食べられるようになります。
たんぱく質の食材はアレルギーになることが多いので、以下のようなものから与えるのが一般的です。
【離乳食初期】豆腐
【離乳食中期】白身魚 → 鶏肉(ささみ、胸肉)→ 鶏肉(もも肉など)
【離乳食後期】豚肉 → 牛肉
豚肉は、鶏肉が食べ慣れてから与えるようにしましょう。
豚肉や牛肉は加熱をすると固くなやすく、鶏肉に比べて脂肪も多いので離乳食後期以降に与えるのが良いのです。
赤ちゃんの消化器官は大人よりも未熟なので、脂の多いものは消化に負担がかかってしまいます。
できるだけ赤身の部分を調理して与えるようにしましょう。
脂身と赤身が霜降り状になったお肉は、やわらかくても離乳食には向きません。
また、お店で売られているひき肉は、脂肪分が多いので離乳食には使わない方が良いでしょう。
少し面倒ですが、赤身のお肉を買って小さく切ってひき肉を作ると、赤ちゃんにも安心して使えますね。
調理の時には、できる限り脂身を取ってから加熱して与えます。
茹でて余分な脂を落としてから細かく刻んで食べさせてあげてください。
そのままだと食べづらいとおもいますので、おかゆやじゃがいもに混ぜたり、とろみをつけると良いかもしれないですね!
豚肉の栄養は?
豚肉はたんぱく質やビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は、疲労回復効果や、皮膚・粘膜の健康を維持する効果があります。
含有量は牛肉や鶏肉の約10倍です!
その他にも脳の活性化をする「アラキドン酸」や、睡眠障害を改善する「トリプトファン」なども含まれています。
ナイアシン、ビタミン類、葉酸、鉄、亜鉛なども含んでいますのでバランス良く栄養を摂ることができます。
赤ちゃんは豚肉でアレルギーになる?
豚肉はアレルギーになりやすい食材には含まれていません。
しかし、赤ちゃんは豚肉を食べてアレルギーが出ることがあるようです。
鶏肉や牛肉に比べ、比較的発症しにくいアレルギーですが、状態によっては重篤化することもあるので注意しましょう。
豚肉の赤身の部分に多く含まれるある種のタンパク質が、豚肉アレルギーの原因になっています。
豚肉アレルギーは食べてから3~8時間ほどしてから症状が現れます。
かゆみや吐き気、体調が悪いようならアレルギーの可能性があります。
初めての時は、必ず病院が開いている時間を考えて食べさせるようにしてくださいね。
加熱するとアレルギーになりにくいので、しっかり火を通して少量与えて様子を見てください。
赤ちゃんの離乳食ではどの豚肉の部位がおすすめ?
赤ちゃんには脂が少ない赤身の部位がおすすめ!
離乳食後期頃の生後9~11ヶ月頃に豚肉を与えるのであれば、できるだけ脂身の少ない赤身の部分を食べさせてあげましょう。
おすすめの部位は以下のものです。
赤ちゃんにおすすめの部位
- 豚レバー
- 豚もも肉
- 豚ロース
おすすめは、しゃぶしゃぶ用などの豚ロースです!
薄くて火の通りも早いので、離乳食作りに適しています。
豚ひれ肉、豚バラ肉などは脂身が多いので、離乳食完了期の1歳頃から与えると良いでしょう。
赤ちゃんの豚ひき肉はいつからOK?
豚ひき肉は、初めから細かくされているので離乳食づくりには便利なお肉です。
しかし、スーパーに売られている豚ひき肉は赤身肉に脂肪も一緒に挽いているものがほとんどで、離乳食後期の赤ちゃんには脂が多いことも。
豚ひき肉や、牛肉との合い挽き肉は離乳食完了期の1歳頃からの使用がおすすめです。
(離乳食後期からひき肉を使っても良いと書かれているサイトもありますが、私は1歳ころからの使用が良いと思います!)
離乳食後期頃にひき肉でハンバーグなどを作りたいなら、赤身の部分をフードプロセッサーなどで細かくして自家製のひき肉を作ると脂肪分の少ないひき肉になりますよ。
赤ちゃんの脂の摂りすぎは下痢や腹痛の原因になることも
赤ちゃんに脂身を食べさせない方が良いのは、大人に比べて消化器官が未熟だからです。
脂の多いものは消化に負担をかけます。
一度に多くの脂を摂ると、大人であっても胃もたれを起こしたり消化不良で下痢になる方もいます。
赤ちゃんも同じで、一度にたくさんの脂を摂取すると消化不良で腹痛や下痢を起こす可能性があります。
脂の摂りすぎを防ぐためにも、赤身のお肉を使ったり、下ごしらえの時に下茹でしたり、炒めた時に出る油を拭き取るなどを行うとよいですね。
離乳食の豚肉下ごしらえ、与え方、冷凍方法は?
離乳食の豚肉の下ごしらえは?
かたまり肉より、薄切り肉の方が使いやすくて火も通りやすいのでオススメです。
調理の前に必ず脂身を取り除いて、一度ゆでるとさらに脂分を取ることができます。
あまり長時間茹でると、お肉のうまみがなくなってパサパサした触感になってしますのでサッとでOKです。
茹でてから月齢に合った大きさに切って炒めたり、和えたりすると良いでしょう。
1歳頃になったら、そのまま野菜と炒めたり、煮込んだりするとお肉の旨味で美味しい味付けになりますよ。
赤ちゃんにおすすめの豚肉の与え方
まず、大きさの目安をまとめました。
かたさと大きさの目安
- 9~11ヶ月頃・・・茹でて包丁で細かく刻み
- 12~18ヶ月頃・・・茹でて小さく切るか、ほぐす
豚肉は美味しい旨味がでますので、野菜と煮込んだり炒めたりするのがおすすめです。
以下のような調理や与え方が良いと思いますよ!
- うどんと煮込む
- 炊き込みご飯
- 野菜と煮込む
- 肉巻き
- 手作りミートソース
- ハンバーグ
など野菜との相性がバッチリです!
とにかく使いやすい食材ですよ。
取り分け離乳食では、しゃぶしゃぶや鍋料理の豚肉などを与えることもできますよ。
豚肉の冷凍保存の方法は?
豚肉は生のままでも、加熱してからも冷凍することができます。
生の場合は、脂肪分を取ってから、少量ずつラップで包んでおくと調理の時に脂肪を取る手間がはぶけますよ。
茹でてから月齢に合った大きさに切ってから、小分けに容器に入れるか、製氷皿に入れて冷凍すると、忙しいときにはすぐに使うことができますね!
赤ちゃんに与えるものは、冷凍してから1週間ほどで使ってしまった方がおいしさも保たれますし、安全です。
解凍は電子レンジか、そのまま炒めたり煮たりしてください。
赤ちゃんにおすすめの豚肉離乳食レシピ
離乳食後期:塩麻婆豆腐
■材料(2食分)
豆腐1/4丁
豚バラ肉カレースプーンに1山程度
長ねぎ2cm
サラダ油少量
水50cc
塩少量
片栗粉 小さじ1/2程度
■作り方
1、豆腐は5mm角、豚バラ肉と長ねぎはあらみじん切りにし、フライパンにサラダ油を入れてまずは豚肉を炒める
2、豚肉に火が通ったら、長ねぎを加えて炒める
3、長ねぎがしんなりしたら水を入れてひと煮立ちさせ、塩と豆腐を加える
4、豆腐に火が通ったら、少量の水でといた片栗粉を加えて混ぜ、とろみがついたら出来上がりです
離乳食後期:だし香る焼きうどん
■材料 (1回分)
茹でうどん60g~
豚肉(赤身)20g
玉ねぎ、人参、キャベツ(お好きな野菜)各15g
★和風だし汁 50~60cc
★醤油小さじ1/2
鰹節少々
ごま油 少々
■作り方
1、うどんを食べやすい柔らかさまで茹でる。その間に、豚肉・玉ねぎ・キャベツをみじん切り、人参は薄く短冊切りにする。
2、肉と野菜をごま油で炒め、油が回ったら★の調味料を入れ、柔らかくなるまで煮る。(水分が飛んでしまったら、都度水を足して)
3、柔らかくなったら【1】のうどんを入れて炒め、強火にして焦げないように水分を飛ばす。
4、器に盛って、鰹節をふりかけたら出来上がり★
離乳食完了期:野菜と豚肉の味噌炒め
■材料 (約10食分)
豚ひき肉100g
人参1/3本
玉ねぎ1/4玉
白菜の葉先(キャベツでもOK)好きなだけ
☆味噌小さじ2
☆砂糖小さじ1
☆みりん 小さじ2
☆水100cc
■作り方
1、まずは野菜を月齢に合わせて切ります!!
2、人参は火が通りにくいので、先にレンジで温めます♪
人参を洗って600wで3分しました。
3、少量のオリーブオイルで豚ひき肉を焼いていきますー!
フライパンでも小鍋でも大丈夫ですが。少し深さのあるもので(o^^o)
4、お肉の色が変わったら切っておいた野菜も入れて焼いていきます♪
5、白菜がしな〜っと馴染んできたら、☆調味料☆を混ぜて入れます!!
6、10〜15分くらい弱火で煮ます!
7、汁がなくなってきて、味・色が味噌に染まっていれば完成
豚肉の鉄火煮
■材料 (3回分)
豚肉50g
にんじん30g
大根80g
a) みそ小さじ2
a) 砂糖小さじ1
a) しょうゆ・みりん小さじ1/2
だし汁 適量
ネギ適量
■作り方
1、豚肉、大根、にんじん共に1cm弱幅に切る。
2、a) の調味料を鍋で煮立てる。
3、2が煮立ったら、豚肉を炒める。
4、肉の色が変わったら、大根・人参をいれ軽く炒める。
5、かぶるぐらいのだし汁を入れ、具材が柔らかくなるまで煮る。
ネギを散らして盛る。
まとめ
- 豚肉は離乳食後期からで、赤身の脂の少ない部分からスタート!
- おすすめ部位は薄切りのロース肉
- 生肉も、調理後も冷凍保存はOK
- アレルギーになることもあるので、初めては慎重に
家庭でも登場することの多い豚肉は、離乳食にも使いやすいのでいろんなメニューに取り入れて使ってみて下さい!
脂の摂りすぎにだけは注意してあげてくださいね。
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