ゼラチンを使ったゼリーはプルンとおいしくて大人も子供も好きな方が多いです。
赤ちゃんにも食べやすそうな触感ですが、いつ頃からゼラチンを使ったゼリーなどのおやつを与えても良いのでしょうか?
また、アレルギーの心配も気になりますね。ゼラチンを離乳食に使う時に気をつけることやおすすめレシピもご紹介しますので、作る時の参考にしてください!
赤ちゃんの離乳食でゼラチンはいつから?
赤ちゃんは生後1歳頃からゼラチンOK!
赤ちゃんは、離乳食完了期の生後1歳頃からゼラチンを使ったゼリーなどを食べることができます。
プルンとしていて食べやすいので、もっと早くから食べられそうですが、アレルギーの心配があること、消化器官がしっかり整ってから食べさせた方が良い食材なので、市販の赤ちゃん用ゼリーも『1歳~』となっているものがあります。
最初は味を薄めにして、柔らかめに作ったゼリーを、小さくして食べさせてあげることがポイントです。
慣れてきたら少しずつ味のバリエーションをつけたり、ゼリーらしい感触がわかるようにかたさを調節したりしてあげるといいですね。
ゼラチンは、動物性のタンパク質から作られているので、豚肉、牛肉を食べ慣れてから与えた方が良いと言われています。
動物性のタンパク質を消化吸収するのは、早い時期だと赤ちゃんの体に負担がかかってしまいます。
お肉自体は離乳食後期の生後9か月頃から与えることができますので、少しずつ離乳食に取り入れていくと良いでしょう。
ゼラチンを使ったゼリーは食べやすいので、
- 食欲がない時の栄養補給
- 口やのどが痛い時の水分補給
- 熱が出ている時の食事
などにも良いのですよ。
ジュースや果物を固めるだけでなく、野菜やスープも固められるので、食事の一品もしても良いですよ!
寒天なら生後9か月頃からOK
ゼラチンのように水分を固めるものとして『寒天』があります。
寒天は海藻から作られているので、ゼラチンに比べアレルギーになる可能性が低く、消化する負担も少ないので、ゼラチンで作ったゼリーを与える前に寒天を使ってみることをおすすめします!
ゼラチンはプルンとした食感ですが、寒天は少し固めになりますので、表示されている水分よりも多めで作ると赤ちゃんが食べやすいですよ。
寒天についてはこちらに詳しくまとめています。
ゼラチンってどんなもの?栄養は?
【ゼラチンとは?】
ゼラチンは、人間の体内にも含まれているコラーゲンを加熱抽出した、動物性タンパク質です。
ゼラチンの原料には牛骨、牛皮、豚皮が使用されていますが、コラーゲンは線維を形成しているため、そのままでは水に溶けませんが、長時間、水と加熱すると、ある温度で水に溶けるようになります。これが 「 ゼラチン 」 です。
ゼラチンには、たんぱく質やアミノ酸、食物繊維などが含まれています。
ゼラチンに含まれるタンパク質は、セレニウム、リン、銅と結合して骨を強化し、骨の健康を促進します。コラーゲンやケラチンが豊富に含まれているので、健康的な爪、髪、肌、歯などをつくることができますよ。ゼラチンを定期的に摂取すると、便秘などの消化器官の機能や健康が改善され、腸の健康を改善します。
ゼラチンには、グリシン、プロリンというアミノ酸が含まれています。それぞれの働きは、
グリシン:炎症の症状の軽減に深く関わっているため、新しい皮膚を生成し、傷の治りを早めます。
プロリン:免疫機能の改善と深く関わっており、ゼラチンを食べれば、感染症や疾患の症状を緩和する体内機能を改善します。
赤ちゃんのゼラチンアレルギーはある?気をつけることは?
赤ちゃんはゼラチンでアレルギーになる可能性がある!
ゼラチンは動物性たんぱく質のため、アレルギーを起こす可能性があります。初めて与えるときには、少量にとどめて様子をみた方が良いでしょう。
症状としては、肌に湿疹があらわれ、腹痛・下痢や嘔吐などの症状が現われることもあると言われいます。
ゼラチンの原料である牛肉・豚肉では、アナフィラキシーショックのように重症になることはないそうです。
何か異変があればアレルギーの可能性もありますが、下痢や腹痛だけであれば食あたりや消化不良だけの可能性もありますので、様子を見て心配であれば病院でみてもらうようにしてください。
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赤ちゃんにゼラチンを与える時に気をつけることは?
ゼリーはプルンとして食べやすいので、たくさん食べてしまうことがあると思います。
手作りのものであれば甘さを調節することができますが、市販のものは割と甘くなっているものも多く、食べ過ぎると糖分を摂りすぎてしまう可能性があります。
【赤ちゃんの砂糖摂取目安】
1~2歳の砂糖の摂取量は、1日15gまでです。
これは、小さじ5杯程度になります。
甘いものを食べ過ぎると食事への影響が出ることもありますので、適度に与えるように心掛けてください。
また、市販のゼリーを食べさせる時にもう一つ心配なことが、『食品添加物』です。
食品添加物は食べてすぐに何か起こるということはありませんが、食べ続けることで発がん性があったり体に良くないと言われているものもあるので、赤ちゃんにはなるべく使用したくないと思っている方も多いでしょう。
市販のゼリーを与える時には「赤ちゃん用」のもので、成分表示を確認してどんなものが含まれているのか見てから購入すると安心できると思います。
大人が食べるようなゼリーは、赤ちゃんには甘いことが多いので避ける方が良いでしょう。
赤ちゃんにおすすめのゼラチンを使ったレシピご紹介!
赤ちゃんにゼラチンを使ったゼリーを食べさせるなら、やっぱり手作りが1番です!
手作りゼリーなら、使用する材料や量を目で確認できますし、わが子の成長に合わせて、柔らかさや味の濃さを調節できます。
いくつかレシピごご紹介するので作ってみてください!
無調整豆乳プリン
材料(4人前ぐらい)
無調整豆乳 400cc
水 50cc
砂糖 大さじ2
ゼラチン 5g
作り方
1、水50ccにゼラチンを溶かしておく。
2、豆乳400ccと砂糖大さじ2(甘めが良ければ大さじ3)を鍋で温める。
3、沸騰する直前で火を止めてゼラチンを入れる。
4、容器に入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成
スイートポテトプリン
材料(5個分)
さつまいも 100g(皮をむいて
粉ミルク 160cc
粉ゼラチン 5g
水 大さじ2
作り方
1、さつまいもをレンジでチンしてマッシュする。
2、粉ミルクを作り、さつまいもを加えてブレンダーで滑らかにする。
3、水にゼラチンを振り入れレンジで10秒ほど加熱し溶けたら②に加える。
4、器に入れ冷やし固めて出来上がり!
リンゴゼリー
材料
リンゴ 1個
粉ゼラチン 5g
水またはぬるま湯 200ml~300ml
★砂糖 10g
作り方
1、皮をむいたリンゴをすりおろします。1個のリンゴもすりおろすと少量に。
2、お鍋に水を入れ分量外のお湯で溶かした粉ゼラチンを入れる。
3、荒熱を取ったお鍋にすりおろしたリンゴを入れる。★お砂糖は入れなくてもOKです。
4、型に入れて冷やし固める
※固めがお好きならお水は200ml,やわらかく仕上げたければ300mlと調整してみてください。
まとめ
- 赤ちゃんにゼラチンを使ったゼリーを食べさせるなら生後1歳以降が◎
- ゼラチンより寒天の方が負担が少ないので、寒天から食べさせてみましょう
- アレルギーになる可能性があるので、初めての時には少量に!
- 市販のものは添加物や甘さに注意。手作りがおすすめです!
おやつやおかずのとしていろんなものを固めて食べさせてあげてくださいね!
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