青魚には赤ちゃんの成長に欠かせない良い栄養がたっぷりと含まれています。
離乳食に青魚を取り入れて赤ちゃんの栄養を補いたいと考えている方も多いと思いますが、いつ頃から食べさせても良いのでしょうか?
心配なのが魚のアレルギーだと思いますが、赤ちゃんに青魚を食べさせるときにおすすめの魚の種類や食べさせる順番、おすすめレシピなどをご紹介したいと思います。
青魚を始める前に確認してくださいね!
離乳食で青魚はいつから?
青魚とは、食用の魚の中でも「背の青い魚」のことを言います。
離乳食で青魚を食べられるのは、離乳食後期の生後9か月頃からが良いと言われています。
※魚名をクリックしていただくと、それぞれのページにリンクしています。
初期 | 中期 | 後期 | 完了期 | |
---|---|---|---|---|
かれい | ○ | ○ | ○ | ○ |
たら | ○ | ○ | ○ | ○ |
鯛 | ○ | ○ | ○ | ○ |
しらす | ○ | ○ | ○ | ○ |
まぐろ | × | ○ | ○ | ○ |
かつお | × | ○ | ○ | ○ |
さわら | × | ○ | ○ | ○ |
鮭 | × | ○ | ○ | ○ |
さんま | × | × | ○ | ○ |
アジ | × | × | ○ | ○ |
いわし | × | × | ○ | ○ |
ぶり | × | × | ○ | ○ |
さば | × | × | △ | ○ |
離乳食で魚を食べさせる順番
魚は以下の順番で食べさせましょう!
- 白身魚:離乳食初期(生後6か月頃)から
- 赤身魚:離乳食中期(生後7,8か月頃)から
- 青魚 :離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)から
白身魚は、魚の中でも身が柔らかく脂肪も少なく淡泊な味わいです。
赤ちゃんの消化器官にも負担が少なく、飲み込みやすいので離乳食が始まってから1ヶ月くらい経ってから始めてください。
赤身魚は白身魚に比べると、加熱すると身が締まって固くなってしまいます。
パサついて食べづらくなるので、舌で押しつぶせるようになる離乳食中期頃から食べさせましょう。
実は、青魚のほとんどは赤身魚です。
背の色が青いので「青魚」と言われて分けられています。
青魚は赤ちゃんの成長に欠かせない栄養が豊富
青魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
これらは脳の働きを活発にし、記憶力をよくする働きがあります。粉ミルクなどにも加えられている成分で、赤ちゃんの成長には欠かせない栄養です。
離乳食で青魚を食べさせるなら何がおすすめ?食べさせる順番は?
青魚には以下のような種類があります。
- あじ
- サンマ
- いわし
- ぶり
- さば
赤身魚のマグロ、カツオなどを食べてからであれば青魚を始めて行っても大丈夫です。
さば以外であれば、どの順番で始めてもOKです。
小骨の多い魚である、『いわし』は下処理が大変です。
個人的には、ぶり、あじ、サンマが与えやすいと感じています。
鯖(さば)はアレルギーになりやすい
青魚の中でも、鯖だけは完了期の生後1歳以降になってから与え始めるのが良いでしょう。
鯖は、厚生労働省の指定するアレルギー物質を含む『表示を奨励する特定原材料』の食品19品に含まれています。
鯖などの青魚、赤身魚は食物アレルギーに似た「ヒスタミン食中毒」なりやすいのです。
食後30分~1時間ほどでアレルギー症状があればヒスタミン食中毒の可能性が高いです。
主な症状には、以下のようにものがあります。
- 口の周りの赤み、かゆみ
- 蕁麻疹
- 下痢、嘔吐 など
魚が傷むとヒスタミンが増えてしまい、加熱しても、冷凍してもヒスタミンはなくならないので傷んでしまった魚は食べないようにしてください。
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青魚を使ったおすすめ離乳食レシピや与え方
青魚は鮮度が落ちやすいので新鮮なものを選びましょう
青魚はスーパーでもよく見かける魚ですが、鮮度が落ちやすいのが特徴です。
青魚は鮮度が落ちるとヒスタミンが多くなってアレルギー症状が出やすくなってしまうので、できるだけ新鮮なものを購入して調理するようにしてください。
刺身で食べらてるようなものが1番良いと思います。
生でも食べられるくらい新鮮なものは安全性が高いですね。
離乳食でおすすめの青魚の与え方は?
画像引用:https://kosodate.pal-system.co.jp/recipe/recipe_530/
青魚を離乳食に使うときには、魚を焼いたり、煮たりしてしっかりと加熱をしたものを離乳食に使いましょう。
または、生の状態のものをたたいてからつみれにして
- つみれ汁
- つみれバーグ
などにするのもおすすめです。
そのままだと身が硬くなって食べづらいので、豆腐や卵などのつなぎを入れて作るとふんわり食べやすいつみれになりますよ。
青魚を使ったおすすめ離乳食レシピ
青魚を使ったおすすめ離乳食レシピをいくつかご紹介します。
他の青魚に変えて作っていただいても大丈夫なので、参考にして作ってみてください。
あじのつみれ汁
参考:パルシステム
材料
あじたたき身 15g
片栗粉 小さじ1/4
だし汁 1/2カップ
大根 10g
ほうれん草(葉先) 3g
しょうゆ 少々
作り方
1、包丁で細かくたたき、片栗粉を入れてよく混ぜ、小さく丸めてゆでる。
2、小鍋にだし汁を入れ、薄いいちょう切りにした大根を入れて、やわらかく煮る。
3、2.に1.、やわらかくゆでてみじん切りにしたほうれん草、しょうゆを入れ、ひと煮立ちさせる
豆腐であじつみれ
材料
鯵のお刺身 3切れ35g
玉ねぎ 1/4個
豆腐 150g
味噌 小さじ1/4
片栗粉 大さじ1.5杯
作り方
1、お刺身の鯵を包丁でたたきミンチ状にする
2、玉ねぎはみじん切りで1分ほどレンジで加熱
3、豆腐はキッチンペーパーをひいて1分レンジで加熱。
注※水気をしっかりきりましょう!
4、1.2.3の材料と味噌と片栗粉を入れてまぜまぜ!
5、一口大ずつ弱火でじっくり焼く
まとめ
青魚は、離乳食後期の生後9か月頃から与え始めましょう。
赤身魚を食べさせてから、鯖以外で与え始めてください。
青魚には大切な栄養がたっぷり含まれていますので、少しずつ離乳食に取り入れていってみてください。