独特の匂いと風味のある野菜のニラ。餃子やレバニラ炒めなど大人の方は大好きという方も多いのではないでしょうか?
栄養はありそうですが、赤ちゃんはいつから食べられ、下ごしらえなどの方法はどのようにすれば良いのかご存知ですか?
しっかり茹でて柔らかくしてあげれば赤ちゃんの離乳食にも使えるので、ぜひ食べさせてあげてください。
赤ちゃんの離乳食でニラはいつから?
離乳食でニラはいつから?
赤ちゃんは離乳食後期の生後9、10カ月頃からニラを食べることができます。
ネットのサイトや育児書などには、離乳食中期から食べられると書かれているものもありますが、ニラは繊維が多くしっかり歯茎で噛めないと食べられません。
また消化もあまり良くありませんので、消化されずにうんちと一緒に出てしまうことも多いようです。
そのそうな理由から、離乳食後期以降に与える方が良いと思います。
ニラは独特の匂いと味があり、好まない赤ちゃんもいるかもしれません。少しずつ与えて、食べるようなら徐々に量を増やすと良いと思いますよ。
スープにしたり、餃子のようにひき肉と合わせたり、卵でとじたりしてあげると食べやすいですよ。
ニラの栄養は?
ニラには、ビタミン類が豊富で、鉄分、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど様々な栄養が含まれています。
疲労を回復させるビタミンB1、エネルギー代謝を促進するビタミンB2、また、ビタミンC、Eには皮膚や粘膜を強くします。
ニラの匂いをもとでもある硫化アリル(アリシン)は、玉ねぎやネギにも含まれており、エネルギーの代謝を高めてスタミナをアップさせる働きがあります。
ニラは緑黄色野菜で、β-カロテンがたっぷり含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAとして働き、鼻や喉の粘膜を保護して風邪の原因菌やウィルスなどが体の中に入ることを防ぐ働きがあります。
赤ちゃんのニラアレルギーは?
ニラは一般的にアレルギーが出にくい野菜と言われています。
しかし食べ物である以上は「絶対に大丈夫」ということないので、初めて食べさせる時には少しだけにしてアレルギー症状が出ていないか確認するようにしましょう。
主なアレルギー症状としては、
・口の周りや唇が赤くなり腫れる
・発疹
・目のかゆみ、充血
・鼻水
・喉の痛み
・下痢、嘔吐
・アナフィラキシーショック
などがありますので、いつもと違う様子があれば病院に連れて行きましょう。
ニラは消化に悪いの?
ニラは食べ過ぎると下痢になる可能性があります。
ニラには食物繊維が、豊富で特に不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は、腸内の水分を吸収して膨らみ、腸を刺激してぜん動運動を促し便秘改善に役立ちます。
しかし、一度にたくさんの量を食べると腸内を刺激し過ぎて下痢になってしまうこともあります。
また、ニラは繊維がしっかりしているので消化されづらいです。赤ちゃんは消化されずにそのままうんちに出てきてしまうことがありますが、うんちに出てきても特に問題はありません。
もう少し細かく刻むか、やわらかく煮てあげるなど見直して与えてみてください。
赤ちゃんの離乳食のニラの下ごしらえ、冷凍方法は?
おいしいニラの選び方は?
新鮮なニラは栄養も多く、おいしいので赤ちゃんの離乳食に使う時には良いものを選んで与えたいですね。ちなみにニラは旬は3〜5月ですよ。
新鮮でおいしいニラは、
・色が濃い目で、葉と茎の色がはっきりわかれているもの
・葉先がピンとのびているもの
・切り口が瑞々しいもの
・しっかりとニラの匂いがするもの
しなびているものや、切り口が古いものは避けましょう。
離乳食のニラの下ごしらえ
ニラはしっかり加熱すると独特の匂いや辛みを抑えられるので、必ずしっかり加熱をして与えるようにします。
離乳食の下ごしらえ
1、ニラを水洗いし、適当な大きさに切る
2、沸騰したお湯でしっかりと柔らかくなるまで茹でる
3、茹で上がったら、赤ちゃんの食べやすい大きさに刻む
その後は、お肉と合わせて肉団子したり、お粥にまぜたり、卵でとじたりして食べやすいように調理してあげてくださいね。そのままだと風味が少し残っているかもしれないので、他の食材と混ぜるようにしてください。
ニラの冷凍保存は?
ニラは生の状態ではあまり日持ちしません。すぐに傷んでしまいますので、使いきれない時には冷凍保存がおすすめです。
ニラの冷凍保存方法は、ニラを水洗いし、適当な大きさにカットします。水気を切ってから、冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫にいれましょう。約1か月ほど保存できます。
解凍は冷凍されたまま、炒め物やスープに入れて調理してください。
赤ちゃんの離乳食用に下ごしらえしたものは、製氷皿などにいれて小分けにして冷凍してください。
解凍は電子レンジか、汁物などにはそのまま入れてしっかりと加熱をして与えてください。1週間を目安に食べきるようにしてください。
ニラを使った離乳食レシピ【後期・完了期】
ニラを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。ぜひ参考に作ってみてください!
離乳食後期:ニラとチーズのチヂミ
手づかみ食べにも良さそうな離乳食。チーズのほどよい塩味でパクパク食べてくれそうですね。
材料
ニラ 1/2袋
卵 1こ
小麦粉 大5
片栗粉 大2
塩 少々
水 適量
粉チーズ 適量
ごま油 適量
作り方
1、にらを細かくみじん切りにし、レンジでしんなりするまでチンする。(800Wで1分くらい)
2、小麦粉、片栗粉、卵、塩を混ぜ、粉っぽさがなくなったら、1のにらを加える。まとまりにくければ、水を足してください。
3、フライパンにごま油(分量外)を熱し、2の生地を流し入れうすくのばす。粉チーズを上からふりかける。
4、こんがり焼き色がついたら、ひっくり返し、両面焼く。
5、手に持てる大きさに切り、ジップロックに入れて冷凍保存する。
離乳食後期:野菜たっぷり水餃子
野菜がたっぷり入っています。ツルツルと食べやすいですよ。
材 料(1人分)
鶏ミンチ 30g
キャベツ 2枚
ニラ 1本
ニンジン(みじん切り)大さじ1
餃子の皮 5枚
しょう油 適量
作り方
1、野菜類はすべてみじん切りにする。
2、餃子の皮と、しょう油以外をボールに入れしっかり混ぜ合わせ。
3、餃子の皮で包む。
4、沸騰したお湯に入れ、浮いてきたらさらに盛り、しょう油を少量たらして出来上がり♪
離乳食完了期:魚とニラのつくね
野菜もたんぱく質もたっぷり摂れるレシピですよ。手づかみ食べにも!
材料
魚 10g
鶏ミンチ 15g
麩 小1個
にら、もやし 各5g
醤油 少々
ごま油 少々
作り方
1、魚は湯煎しさっとほぐします。にらと、もやしは細かく刻みます。
2、ボウルに魚、鶏ミンチ、すりおろした麩、にら、もやしを入れよく混ぜ合わせ、醤油を少々加えて味を整えます。
3、棒状に形を整え、フライパンにごま油を熱しコロコロ転がしながら焼けば出来上がり♪
離乳食完了期:野菜たっぷりニラたま
ニラ以外にも野菜が入っています。出汁で煮ているのでおいしく食べてくれそうですね。
材 料(1人分)
ニラ 2本
人参 5ミリ幅の輪切り1枚
玉ねぎ 5ミリ幅の薄切り1枚
だし汁 80ml
●醤油、砂糖小さじ1/2
卵 2/3個
作り方
1、野菜をみじん切りにする。玉ねぎと人参は耐熱容器に入れてラップをかけ、レンジで1分ほど加熱する。
2、鍋に野菜とだし汁を入れて蓋をし、3分ほど煮る。
3、2に●をいれ、卵を回し入れる。蓋をして火が通るまで加熱したら完成☆
まとめ
- 赤ちゃんは離乳食後期の生後9、10カ月頃からニラを食べられる
- ニラはアレルギーになりにくいが、初めて与える時には少量に
- ニラは消化しづらく、食べ過ぎは下痢になることもある
- ニラは日持ちしないので冷凍保存がオススメ
赤ちゃんが嫌がらなければ、栄養があるので離乳食にも使ってみてくださいね。おやきなど混ぜ込んで焼くのが簡単でおすすめですよ。
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