豆乳は体に良い飲み物というイメージもあると思いますが、赤ちゃんにはいつ頃から与え始めて良いのでしょうか?
栄養豊富なので離乳食に取り入れたい食材の一つですが、どのように与えれば良いのか、アレルギーの心配もあると思いますので始める前にしっかりと確認してから取り入れると安心ですよ!
おすすめのレシピや豆乳の選び方などもご紹介していますので、離乳食作りの参考にしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食で豆乳はいつから?アレルギーは?
赤ちゃんには、離乳食初期の後半の生後6か月頃から与えることができます。
お粥や野菜のペーストに慣れてから与えるようにしてください。
同じ植物性のたんぱく質である豆腐も生後6か月頃から与えることができるのですが、どちらも「大豆アレルギー」になることもあるので、慎重に与えていく必要があります。
そのままでは赤ちゃんにとって濃いのでお湯などで2倍に薄めてから、小さじ1杯から与えていくようにします。
豆乳は加熱が必要?
豆乳は製造の段階で加熱殺菌されているので、特に加熱する必要はありません。
心配な場合は、加熱して与える良いでしょう。
加熱をすることで殺菌できるので、安心して与えられると思います。
豆乳の栄養は?赤ちゃんにもおすすめ?
豆乳は、大豆が原料になっており、豆腐を固める前の乳液状のもののことを言います。
その搾りかすが「おから」になりますので、豆乳には食物繊維はほとんど含まれませんが、栄養が吸収しやすい状態になっています。
豆乳には、体を作るのに欠かせない植物性のたんぱく質が豊富に含まれています。
ほかには、以下のような栄養も含まれています。
- レシチン:血管を健康に保つ
- イソフラボン:骨の健康維持に大切
- サポニン:中性脂肪の吸収を抑える
- オリゴ糖:腸内の善玉菌のエサになり腸内環境を整える
豆乳は「大豆アレルギー」になることがある!
豆乳を初めて与えるときには「大豆アレルギー」に注意してください。
大豆は3歳までに起こりやすい食物アレルギーの中でも5番目に多いものです。
(1位:卵 2位:牛乳 3位:小麦 4位:落花生 5位:大豆)
食物アレルギーの主な症状は、
- 口元の赤み、かゆみ
- 発疹、蕁麻疹
- 目のかゆみ、目の充血
- 嘔吐、下痢
など様々です。
心配な場合は小児科やアレルギー科などに相談した方が良いです。
アレルギーが心配な場合は、豆乳を始めるのを離乳食中期になってからにすると良いと思います。
初めて与えるときには慎重に少量だけにしておいてくださいね。
離乳食の豆乳は冷凍できる?
豆乳は冷凍に不向き!
豆乳は冷凍すると成分が分離してしまうので、冷凍に向いていません。
ですから、鮮度が落ちないうちに使いきれる量を購入することがおすすめです。
多くは1リットル入りのパックのものですが、ストローがついている少量の200㎖のものなら使い切れると思います。
冷凍は不向きですが、豆乳を使って調理したようなもの(スープ、パンケーキ)などは冷凍できますよ。
ラップや冷凍保存用の袋などに入れて密閉して冷凍することがおすすめです。
冷凍したものは味が落ちない内にできるだけ早く使ってくださいね。
離乳食におすすめの豆乳の選び方は?
赤ちゃんには無調整豆乳を選ぼう!
豆乳にはいくつか種類があります。
- 無調整豆乳
豆乳以外に水以外のものを加えていない、大豆固形分が8%以上のもの
- 調整豆乳
豆乳に砂糖、塩、油脂、香料などを加えて飲みやすくし、大豆固形分が6%以上のもの - 豆乳飲料
調整豆乳に果汁やコーヒーなどを加えた飲みもの
「無調整豆乳」以外はいろんなものが混ざって作られているのです。
中には食品添加物が含まれているものもけっこうありますので、赤ちゃんの体のことを考えると避けたいですね。
スーパーで良く見かける調整豆乳です。
原材料
大豆(カナダ産)(遺伝子組換えでない)、砂糖、米油、天日塩、乳酸カルシウム、乳化剤、糊料(カラギナン)、香料
引用:https://www.kikkoman.co.jp/products/product/K581000/index.html
※赤い文字が食品添加物です
赤ちゃんには、体への負担が少ない無調整豆乳を使ってあげてください!
赤ちゃんにもおすすめの有機大豆使用の無調整豆乳
無調整豆乳の中でも、使われている大豆が違います。
多くは、どこの大豆を使っているか書かれていますので、できれば農薬を使わずに育てた「有機栽培」の大豆を使用したものが安心して与えられます。
有機栽培の大豆を使用しているものには、「有機JASマーク」がついているので買うときの目印になると思いますよ。
おすすめのものをいくつかご紹介します。
価格:334円
200mlの小さいパックもあります。
スーパーなどにも売っているので手軽に手に入ります。
価格:1つあたり 385円
国産の有機大豆100%使用した安心安全の豆乳。
低温殺菌しているので甘みとコクがあり飲みやすいです。
赤ちゃんの離乳食の豆乳の与え方や量の目安は?
離乳食期別の豆乳の与え方
豆乳のおすすめの与え方を離乳食期別にご紹介します。
参考にいろんな離乳食に取り入れてみてください。
離乳食初期
野菜のペーストと豆乳を混ぜた、野菜スープにするのがおすすめです!
人参、かぼちゃ、さつまいも、ほうれん草などいろんな野菜との相性も良いです。
お粥を煮込むときに使って、豆乳粥(パン粥)も食べやすいと思います。
離乳食中期
基本的には、初期の頃と同じような使い方で良いと思います。
後半ごろには、柔らかめの豆乳を使った蒸しパンなども食べてくれると思いますよ!
離乳食後期
豆乳の野菜スープ、豆乳うどんなどがおすすめです。
汁もの以外には、パンケーキに豆乳を使ったり、寒天を使って豆乳プリンなども作れます。
離乳食完了期
1歳になると、飲み物として豆乳を飲むことができます。
あまり飲みすぎると便がゆるくなってしまうこともありますので飲みすぎないように注意しましょう。
料理には、牛乳の代わりに使用するのと使いやすいでしょう。
パンケーキ、プリン、蒸しパン、豆乳クリームなどいろんなものに使えますよ。
赤ちゃんの離乳食の豆乳の量の目安は?
赤ちゃんに豆乳を与えるときには、豆腐と同じ量を目安に取り入れると良いとでしょう。
植物性のたんぱく質を摂ることができます。
初期(6か月頃) | 25㎖ |
中期(7~8か月頃) | 30~40㎖ |
後期(9~11か月頃) | 45㎖ |
完了期(12~18か月頃) | 50~55㎖ |
※目安なので、赤ちゃんの成長や食欲などに合わせて調節してください。
赤ちゃんにおすすめの豆乳離乳食レシピ
初期:ジャガイモの豆乳ポタージュ
■材料
ジャガイモ 中1個
玉ねぎ 4/1個
水 50cc
豆乳 150cc程度
■作り方
1、じゃがいもと玉ねぎは皮をむき、水で火が通るまで煮る。
2、野菜に火がしっかり通ったら豆乳を加えて沸騰しないように気をつけながら弱火で3分くらい煮る。
3、2をブレンダーにかけて滑らかにして完成。
初期:にんじん豆乳粥
■材料 (離乳食中期の場合)
お粥50~80g
にんじん20gくらい
豆乳 大さじ2くらい
■作り方
1、皮を剥いたにんじんをすりおろす
2、耐熱性の器にお粥とすりおろしたにんじんと豆乳を入れて混ぜ混ぜ。
3、レンジで20秒チンッ♪
4、取り出して混ぜ混ぜしたら…
5、もう一度レンジで20秒チンッ♪
6、取り出して混ぜ混ぜ♪にんじんの香りがしてたらOK
中期:ツナとブロッコリー豆乳粥
■材料
おかゆ50g
ツナ適量
ブロッコリー適量
豆乳 小さじ1
■作り方
1、冷凍してあったおかゆ、ツナ、ブロッコリーをそれぞれ解凍する
2、解凍したおかゆ、ツナ、ブロッコリーを一つのお皿に入れ、豆乳を加える
3、軽くラップをかけて、電子レンジで20秒加熱
4、全体をかき混ぜて、完成!
離乳食後期:鮭と野菜の豆乳うどん
■材料 (1食分)
ゆでうどん 1/4玉
サーモンのお刺身 1切れ
野菜(にんじん・大根・玉ねぎ・ブロッコリー)各10gくらい
豆乳 大さじ1〜
■作り方
1、ぜーんぶお鍋に入れて弱火でゆっくり煮込むだけ
2、各食材、冷凍ストックしておけばもっと楽ちん
ぜーんぶお皿に入れてレンジで1分半
3、うどん1玉と豆乳300gで煮込めば完成
完了期:豆腐と人参のホットケーキ
■材料 (小サイズ25枚)
ホットケーキミックス 150g
無調整豆乳(牛乳) 150cc
絹豆腐100g
人参中1/2
■作り方
1、人参をすりおろします。
2、ボウルに材料全てを入れて、こなっぽくなくなるまで混ぜます。
3、フライパンを熱し、ごく少量の油をひき、弱火でスプーン1杯分位の大きさで焼いていきます。
4、両面焼き、中まで火が通ったら完成です。
まとめ
豆乳は栄養が豊富なので離乳食にも使っていただきたい食材ですが、大豆アレルギーには注意して慎重に始めるようにしてください。
赤ちゃんには「無調整豆乳」を選んで離乳食にもいろいろ取り入れてくださいね。
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