ヨーグルトは美味しくて体にも良いので赤ちゃんの離乳食にもぜひ取り入れていただきたい食材です。
他の食材にかけたり、混ぜたりするだけで足りない栄養も補いやすく、なめらかで赤ちゃんも食べやすいので忙しい育児にもとても便利に使うことができます。
離乳食でヨーグルトを与えるときに気になるのは、
- アレルギー
- 食べさせる量
- ヨーグルトの種類
などではないでしょうか?
こちらでは、そんな離乳食のヨーグルトの疑問を解決できるような情報をまとめました。
与え方やおすすめレシピも紹介していますので、ヨーグルトを食べさせる前に参考にしてみてください。
赤ちゃんの離乳食でヨーグルトはいつから?
ヨーグルトは、離乳食初期の生後6か月頃の後半から与えることができます。
離乳食に始めて1か月が経過し、飲み込むことに慣れてきた頃から食べさせるのが良いです。
スーパーで売られている赤ちゃん用のヨーグルトも『6か月~』と表記されているので、早ければそれくらいの時期を目安に始めてみても良いです。
ヨーグルトはどろっとしていて、ごっくん期の赤ちゃんにも飲み込みやすくておすすめの食材です。
そのまま与えることができるので、下ごしらえをする手間もかからず簡単に栄養を補えるので離乳食に大活躍する食品ですよ。
そのまま酸っぱくて食べづらいようなら、果物とまぜたり、料理に入れたりして食べさせてあげてください。
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ヨーグルトは牛乳に乳酸菌などを加えて発酵させたものなので、栄養面も牛乳と同じく、タンパク質、脂質、ビタミン、カルシウムなどをバランス良く含んだとても栄養価の高い食品です。
タンパク質
血液、筋肉、臓器のもとになります。アミノ酸の量は牛乳の4倍も含まれています。
脂質
体を動かすエネルギー源で、細胞膜、血液、ホルモンの材料になります。
カルシウム
乳酸菌と結びついて乳酸カルシウムと変化することによって体内に吸収されやすくなっています。歯や骨などを強くします。
ビタミン
皮膚や髪を健康に保つビタミンB2、疲労回復・食欲増進に役立つビタミンB1などが豊富に含まれています。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌もたっぷりと含まれているので、赤ちゃんの腸内環境を良くしてくれますよ。
腸内環境が良くなると、便秘の解消や免疫力アップなど良いことだらけです!
赤ちゃんの離乳食でヨーグルトのアレルギーは?
ヨーグルトは牛乳を発酵させて作っているので、原材料はもちろん牛乳です。
牛乳は食物アレルギーを起こしやすい『特定原材料7品目』に含まれています。
ヨーグルトは牛乳に比べてタンパク質の分子量が小さいため、アレルギーを起こすリスクが低いと言われていますが、初めて食べさせる時には注意が必要です。
牛乳アレルギーの症状は2種類あります。
・摂取してから数分で現れるもの(即時反応)
・数時間もしくは数日経ってから現れるもの(遅延反応)
いずれの反応が見られた場合でも、少量摂取しただけでも激しい反応を引き起こす可能性があるので気をつけてください。
食物アレルギーの主な症状は、以下のようなものがあります。
- 皮膚の赤み、かゆみ
- じんましん
- 眼の充血
- 吐き気
- 下痢
- 嘔吐
- 全身(アナフィアラキシー)
初めて食べる時にはアレルギー反応が出て症状が重篤化しないように、ごく少量にしておきましょう。
また、すぐに病院で診てもらえるように平日の午前中などに食べさせるようにしてください。
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赤ちゃんの離乳食1回に与えるヨーグルトの量や注意点は?
わたしの息子はヨーグルトが大好きでもっと欲しいとよく泣いていました。
好きなものはたくさん食べさせてあげたい気持ちもあると思いますが、栄養バランスや下痢の心配を考えるとヨーグルトの食べ過ぎはよくありません。
赤ちゃん1回に与えるヨーグルトの量の目安
離乳食初期・・・50gまで
離乳食中期・・・50〜70g
離乳食後期・・・80g
離乳食完了期・・・100g
1歳を過ぎたら1日の乳製品(牛乳・チーズなども含む)の摂取の目安は、他のものと合わせて約300gです。
ヨーグルトだけでなく、他のたんぱく質の食材との組み合わせやバランスを考えて与えて下さい。
赤ちゃんがヨーグルトの食べ過ぎると下痢になる?!
ヨーグルトには腸内の善玉菌を増やす効果があります。
善玉菌が増えると腸の中がキレイになり、便秘の人にはとても良い効果ですよね。
しかし、赤ちゃんが大量にヨーグルトを食べてしまうと、腸が活発になり過ぎて下痢になってしまうことがあります。
もし、食べ過ぎで下痢になってしまった場合は、下痢が治るまでヨーグルトを食べるのはやめて、治ってから少しずつ与えるようにして下さい。
食べ過ぎでなく下痢になった場合はアレルギーの可能性もあるので、次に与える時は慎重に与えるようにして下さい。
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赤ちゃんの離乳食におすすめのヨーグルトの種類は?
スーパーにはいろんな種類のヨーグルトが売られていてどんなヨーグルトを買えばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃん用のものもありますが、赤ちゃんの離乳食に向いている市販のヨーグルトは、無糖の生乳100%のプレーンタイプが良いでしょう。
その理由も加えながら、選び方のポイントをご紹介します。
赤ちゃんにおすすめのヨーグルト
- 砂糖や果物の入っていないもの
- ゼラチンの入っていないもの
- ハチミツの入っていないもの
- 原材料は「生乳」のみが◎
砂糖や果物の入っていないもの
砂糖や果物入りの甘いヨーグルトもありますが、赤ちゃんには砂糖の甘さは必要ありません。
特に離乳食初期、中期の赤ちゃんには早くから砂糖を与えない方が良いです。
プレーンヨーグルトの中でも「生乳100%」のものは酸味もまろやかで食べやすいのでおすすめです。
それでも食べづらい場合は、バナナやすりおろしたリンゴなどをヨーグルトなどに混ぜて食べさせてあげると良いですよ。
ゼラチンの入っていないもの
ゼラチンは牛や豚などの動物の皮や骨から精製したたんぱく質から作られています。
ゼラチンでもアレルギーになる場合があるので、1歳頃からゼラチンを与えるのが安心です。
自宅でゼリーなどを作るのであれば、寒天であれば早くから使えますよ。
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ハチミツの入っていないもの
1歳未満の赤ちゃんにはハチミツは厳禁です!
ハチミツには「ボツリヌス菌」が入っている可能性があり、赤ちゃんは体で菌を排出することができず死に至ることもあるのです。
加熱をしてもボツリヌス菌は殺菌できないので要注意ですよ!
詳しくはこちらをご覧ください▼
赤ちゃんにはハチミツを食べさせてはいけない?乳児ボツリヌス症とは?
原材料は「生乳」のみが◎
生乳のみで作られているヨーグルトがおすすめの理由は、生乳は加熱や加圧をしていなため成分が損なわれず、より栄養価が高いからです。
ヨーグルトには、「プレーンタイプ」の他に「無脂肪」「低脂肪」タイプのものがあります。
これらは製造の段階で脂肪分を取り除いているのですが、生乳以外の乳成分を使用して美味しさを調整しています。
ヨーグルト自体が乳製品なのに、原材料に「乳製品」と書かれていることを不思議に感じる方もいらっしゃるかもしれません。ヨーグルトの原材料に使われる乳製品は、粉乳、脱脂粉乳、クリーム、濃縮乳などがあります。粉乳や脱脂粉乳は生乳の成分を安定させるため、クリームや濃縮乳などはヨーグルトの美味しさを増すために加えられているといわれていますが、原材料に「乳製品」としか記載のない場合には、どの乳製品が使われているのかは不明です。
引用:https://trilltrill.jp/articles/692818
プレーンタイプのヨーグルトにも、この「乳製品」を使用して作られているものがあります。(特に安く売られているものが多いです)
赤ちゃんにより栄養価の高いものを食べさせたいなら「生乳100%」のものを選んでください。
手作りのカスピ海ヨーグルト・ケフィアヨーグルトもおすすめ!
家庭で牛乳から手作りするヨーグルトも赤ちゃんにおすすめです。
家で牛乳から作るので安心ですし、売っているプレーンヨーグルトより酸味が少なく食べやすいと思います。
作ってから日数が経っている古いものは与えないように、毎日作り変えてあげると新鮮なヨーグルトが食べられて良いと思います。
離乳食に使うものは、市販のヨーグルトも開封後は2、3日で食べきるようにして下さいね!
カスピ海ヨーグルトのタネはスーパーなどで売っているので買うことができますが、ケフィアヨーグルトはなかなか売っていないみたいなので、こちらのサイトから買うことができますよ。
美容や便秘に良いので、ママも毎日一緒に食べてくださいね。
離乳食ヨーグルトの調理法・保存方法は?
離乳食でヨーグルトは温めた方が良いの?
基本は温めずにそのまま与えて大丈夫です。
しかし、冷蔵庫から出してすぐのものは冷た過ぎて、お腹を冷やす恐れがあります。
気になる方は食べる少し前にヨーグルトを冷蔵庫から出しておいて、常温に戻して食べさせてあげると良いでしょう。
ヨーグルトを温めすぎるとせっかくの乳酸菌が死んでしまいます。(乳酸菌は60℃以上で死んじゃいます)温めすぎには注意して下さい。
離乳食のヨーグルトの与え方や使い方は?
加熱をせずにそのまま食べられるので果物やつぶした野菜などにかけたり、混ぜたりして食べさせてあげると良いと思います。
他には、パンケーキに混ぜたり、水切りヨーグルトを作ってケーキのクリームの代わりに使うこともできます。
ヨーグルトは冷凍保存できる?
ヨーグルトは冷凍しても成分に変化がなく、解凍しても乳酸菌も正常に働くそうです。
しかし、水分が分離して食感が変わってしまうので、解凍しても元の滑らかな食感にはなりません。シャーベットのようにして食べるのなら良いと思いますが、離乳食には冷凍しない方が良いと思います。
早めにそのまま食べるのが1番ですよ。
食べきれない場合は、大人が食べるのが早いです。
赤ちゃんにおすすめのヨーグルト離乳食レシピ
中期:バナナヨーグルトパン粥
■材料
食パン 8枚切1/4
バナナ 1/4
プレーンヨーグルト 50g
■材料
1、バナナを20秒レンジでチンして軽く潰す
2、食パンはトーストして、細かくちぎる。
3、全部混ぜて出来上がり!
後期:ヨーグルト蒸しパン
■材料(一人分)
ホットケーキミックス 大さじ2
ヨーグルト 大さじ1と1/2
■作り方
1、ホットケーキミックスとヨーグルトを混ぜる。3〜4等分して容器に入れる。
2、500Wの電子レンジで1分20秒加熱(出力、量、機種により調節)
完了期:かぼちゃの米粉パンケーキ
■材料
茹でて潰した南瓜 20g
ヨーグルト 20g
米粉 15g
■作り方
1、材料を全て混ぜ合わせる。
2、フライパンにクッキングシートを敷き、①を薄く伸ばす。
3、蓋をして弱火で両面焼く。
4、食べやすい大きさに切ってあげたら完成です。
まとめ
・ヨーグルトは離乳食開始から1ヶ月経ってから(6ヶ月頃〜)
・初めて食べるときは乳製品のアレルギーに注意!
・食べ過ぎは下痢になる可能性があるので、量を守って与えましょう
・離乳食のヨーグルトを買うときは、無糖の生乳100%プレーンヨーグルトが◎
すぐに食べられて健康にも良いヨーグルトは毎日食べたい食品ですね。食べ過ぎに注意して、赤ちゃんに食べさせてあげて下さいね。
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