お味噌汁や酢の物など、和食に欠かせない海藻のわかめ。
体に良さそうなイメージがあり、赤ちゃんにも食べさせてあげたいと思う方もいらっしゃると思います。
では、わかめはいつから赤ちゃんは食べることができるのでしょうか?
いろんな種類がありますが、赤ちゃんにおすすめの種類や下ごしらえの方法などもまとめましたよ。
離乳食づくりの参考にご覧ください!
赤ちゃんの離乳食でわかめはいつから?与えるときの注意点
赤ちゃんの離乳食でわかめはいつから?
赤ちゃんは離乳食中期の生後8ヶ月頃からわかめを食べることができます。
わかめは繊維が多く噛み切りにくく、消化しづらいのでやわらかく煮てからすりつぶすか、細かく刻んでから食べさせましょう。
お粥にまぜたり、うどんの具材にしたり、お味噌汁の具材として与えると食べやすいと思いますよ。
【離乳食のわかめの大きさの目安】
- 7~8か月頃 :すりつぶすか、細かく刻む
- 9~11ヶ月頃 :小さく刻む(1,2cmくらい)
- 12~18か月頃:食べやすい大きさに切る(一口大)
※目安ですので、赤ちゃんの成長に合わせて大きさを調整してください。
わかめの栄養は?赤ちゃんにおすすめ?
わかめには食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果的です。
その他には、体内の余分な塩分を排出してくれるカリウム、骨を作る働きのあるマグネシウムなども含まれています。
また、わかめにはフコイダンという成分が含まれており、これは海藻のネバネバ成分で免疫で大切な役割を持っているナチュラルキラー細胞を活性化させます。
これによって免疫力がアップします。
別名「ヨード」とも呼ばれるミネラルの一種のヨウ素も含まれていて、体の代謝や自律神経のリズムを安定させて精神面と肉体面を健康に保つ働きをしてくれます。
離乳食でわかめを与える時に気をつけることは?
ミネラルや食物繊維の多いわかめですが、赤ちゃんに与えるときには以下のことに注意をして与えましょう。
- 下痢や便秘
- アレルギー
わかめの食べ過ぎは下痢や便秘になる?!
わかめは海藻類で繊維がしっかりしているため、消化にはあまり良くないと言われています。
赤ちゃんの胃は大人と比べて未発達で消化不良になりやすいので、わかめがそのままウンチに出てきてしまうこともあるようです。ウンチに出てきても特に問題はありませんが、次に食べさせる時にさらに細かく刻んだり柔らかく煮るなど調理を見直すと良いでしょう。
わかめには食物繊維がたっぷり含まれているので、一度にたくさんの量を食べ過ぎてしまうと腸を刺激しすぎて下痢になってしまう可能性もあるようなので、食べさせる量は考えて与えてください。
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初めて食べる時はアレルギーに注意!
わかめは比較的アレルギーが出づらい食材ですが、何でも初めて食べる時には注意が必要です。
わかめでアレルギーになったことがある方もいらっしゃるようなので、絶対に大丈夫とは言いきれませんので、初めは小さじ1にして様子を見るようにしましょう。
アレルギーの症状としては、
・口の周りや舌、唇が赤く腫れたりかゆくなる
・じんましん
・嘔吐、下痢
・喘息
などの症状もあるようなので気をつけてください。
わかめでアレルギー症状が出た場合、他の海藻類でもアレルギー反応がでることがあるので注意してください。
食後に異変があれば念のために病院で診てもらう方が安心ですよ。
ちなみに、息子はひじきでアレルギー症状が出たことがあります。海藻でもアレルギー症状はでることがあるので注意です!
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離乳食におすすめのわかめの種類は?それぞれの下ごしらえ方法
スーパーで買えるわかめには、『生わかめ』『乾燥わかめ』『塩蔵わかめ』の3種類がありますが、いずれも離乳食につかうことができますよ。
それぞれの特徴をまとめました。
生わかめ
海で獲れた生の鮮度のよいわかめです。鮮度が良い分、賞味期限が短いので早めに使いきりましょう。
スーパーなどでは、トレイなどの容器に入れて鮮魚コーナーなどに売られていることが多いです。
乾燥わかめ
生わかめを乾燥させて保存性を高めたものです。長期保存が可能なのがメリットで、使用する前に水でしっかりもどしてから使います。
国産のものを使用するとより安全です。(海外産のものも売られています)
塩蔵わかめ
生のわかめに塩を加えることで保存期間が長くなります。冷蔵で保存し、生わかめより長く保存できるうえ、生わかめの食感楽しむことができます。
塩分が多いので、使用する前にはしっかり水に浸して塩抜きをして使用します。
乾燥わかめよりも、生わかめや塩蔵わかめの方が煮込んだ時にトロトロになりやすいです。
食べ始める頃は、できれば生わかめを選んで与える方が良いと思いますよ。
しっかり煮込んでとろとろになったものを離乳食として食べさせてあげてください。
離乳食のわかめ!種類ごとの下ごしらえ・調理法
わかめの種類ごとにそれぞれの下ごしらえ方法を紹介します。
生わかめ
使う前にはしっかり水で洗いましょう。
先のやわらかい部分のみ離乳食に使用してください。茎の部分には歯ごたえがあり離乳食には向いていません。
乾燥わかめ
使う前に水に浸して、しっかり戻してから適当な大きさに切ってやわらかく調理してください。
塩蔵わかめ
一度水で洗って塩を洗い流してから、水に浸して塩抜きをしっかりしてください。
先のやわらかい部分のみ刻んで調理します。
わかめは味噌汁やうどんの具材として使う場合は下茹でをする必要はありません。
酢の物や和え物などで使用する時には、一度沸騰したお湯で茹でてしっかり加熱してから調理するようにしてくださいね。
簡単な下ごしらえ方法を動画にしました。参考にご確認ください▼
離乳食でわかめは冷凍保存OK
わかめは冷凍することが可能です。乾燥わかめは乾燥したまま保存しますが、多く水でもどしてしまった時は冷凍することもできます。
離乳食用に冷凍するなら、一度やわらかく煮てから細かく刻んで製氷皿にいれて冷凍するのがオススメです。解凍するときは電子レンジか、鍋で汁物と一緒に加熱すると良いでしょう。
1週間を目安に使いきるようにしてくださいね。
わかめの量の目安は?赤ちゃんにおすすめのわかめ離乳食レシピも紹介!
わかめを離乳食に使うときにはどれくらいの量を与えると良いのでしょうか?
大体の目安があれば食べ過ぎを防げると思います。
わかめについては具体的に量の目安などは決まっていません。
しかし、多くの離乳食レシピを見てみると1食あたりの量が
- 小さじ1杯
- わかめペースト10g
ほどのものが多かったです。
だいたいこれくらいの量を目安にして、赤ちゃんの食欲などにも合わせて調節してあげると良いと思います。
それでは、離乳食期別におすすめのレシピをご紹介します。
離乳食中期:しらすとわかめのごはん
材料
お粥(月齢に合わせて) お好みで
わかめ お好みで
しらす お好みで
だし汁 お好みで
作り方
1、塩抜きしたしらすとよく戻したわかめをそれぞれみじん切りする。
2、月齢に合わせたお粥としらすとわかめとだし汁を混ぜて軽くチンして馴染ませる。
離乳食中期:鮭と大根ワカメのトロトロ和風
材料 (大さじ5ほど)
鮭フレーク 大さじ1
大根 5g
乾燥ワカメ 1切れ
出汁 20cc
水溶き片栗粉 小さじ1
作り方
1、一口小に切った大根を柔らかく茹でる。
鮭フレークは湯通しして塩を抜く。
2、出汁を鍋に入れて具材を入れる。
乾燥ワカメ一切れを指でねじり刻み粉々にしながら鍋に振り入れる。
3、ワカメがふやけたら水溶き片栗粉を入れてとろみを付けたら出来上がり☆
離乳食後期:手掴み!!納豆の落とし焼き
材料
納豆 50g(1パック)
乾燥わかめ 1g
しらすorちりめんじゃこ 5g
小麦粉 小さじ2 (6g)
水 小さじ2 (10ml)
油 適量
作り方
1、わかめは水で戻して細かく刻んでおく。納豆も細かく刻んでおく。
2、小麦粉、水を混ぜ、1としらす(orちりめんじゃこ)を混ぜあわせる。
3、油を薄くひき、弱火で焼いていく。
4、ひっくり返して火が通ったら完成!!
離乳食後期:わかめとしらすのだし煮
材料
乾燥わかめ ひとつかみ
しらす 小さじ1
お豆腐 少々
和風だし 50cc
作り方
1、わかめを戻して、粗みじん切りにする
しらすは熱湯で塩抜きする
お豆腐は小さめの角切りにする
2、お鍋にだしを入れて、1の具を入れてさっと煮る。煮過ぎてしまうとわかめがべちゃっとしてしまいます。
3、お豆腐に火が通ったら、お醤油をほんの少し入れて味を調整して出来上がり!!
離乳食完了期:わかめ入り卵焼き
材料
乾燥わかめ 小さじ1/3(0.3g)
全卵(溶き卵) 1/3個
大根(おろしたもの) 小さじ1
だし汁 大さじ1
油 少々
作り方
1、わかめは水でやわらかく戻し、細かくきざむ。
2、溶き卵、だし汁に1.を入れて混ぜ、油で焼く。
3、大根おろしを添える。
離乳食完了期 わかめ炒飯
材料
カットわかめ 小さじ1
ごはん 大さじ5
人参 10g
玉ねぎ 10g
油 小さじ2/3
作り方
1、カットわかめは水で戻し、粗みじんにきざむ。人参、玉ねぎは、粗みじんに切る。
2、フライパンに油をひき、人参、玉ねぎ、わかめの順に入れて炒め、水(大さじ1)を加え、ふたをして水けが少なくなるまで蒸し煮する。
3、ごはんを入れて炒め合わせる。
まとめ
・わかめは離乳食中期(8ヶ月頃)から食べられる
・食べ過ぎると下痢や便秘になることもあるので注意!
・初めて食べる時はアレルギーに注意
・冷凍保存も可能
適量たべると便秘解消に効果的な食べ物で、免疫力も高めてくれます。
赤ちゃんの体調を整えるのに良い食材なので、ぜひ食べさせてあげてくださいね。
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