赤ちゃんの離乳食が進んでくるといろんな調理の仕方ができるようになります。
赤ちゃんも同じ離乳食ばかりだと飽きてしまうので、いろんな調理の仕方をしたり、風味を変えたりすることで食べ物への興味が広がったり味覚も刺激されますよ。
そんな時に油分として使用しやすいのがバターです。
バターを加えることで風味が豊かになりコクも出ますよ!
使える時期や使い方、量などもまとめましたので使用し始める前などに確認されると良いと思います。
赤ちゃんの離乳食でバターはいつから?
赤ちゃんの離乳食でバターはいつから?
バターなどの油分を使い始める時期は、離乳食中期の生後7~8ヶ月頃からです。
離乳食初期の赤ちゃんはまだ食材そのものの味を知りゴックン飲み込む練習をする時期になりますので、油分は与えません。
また消化器官も未熟なので油があるのものは避けた方が良いでしょう。
離乳食中期の生後7か月頃から少量のバターが使えるようになりますが、はじめはごく少量からスタートしましょう。
油の摂りすぎは肌荒れや体調不良につながる恐れもありますので注意が必要です。
バターは生乳から作られているので、油と言っても含まれているのは「乳脂肪」です。乳脂肪は消化がよく、赤ちゃんの離乳食や胃腸の弱いお年寄りなどにも良いと言われています。
バターは初めて使う油分としては離乳食に適していますよ!
塩分が含まれているものもあるので、初めて与える時には『無塩バター』を使用するようにしてくださいね。
バターの栄養は?赤ちゃんにも良い?
バターは生乳を原料にしているので優れた栄養がつまっています。
脂肪分が多いイメージがありますが、バターにはビタミンA、E、Dなどの脂溶性ビタミンが多く含まれています。
ビタミンA:抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を健康に保ちます
ビタミンE:血行を促進する効果があります。
ビタミンD:カルシウムの働きを促進させ、骨や歯を強くするサポートをします
さらに、骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウム、余分な塩分を排出するカリウムなどのミネラルも多く含まれているので赤ちゃんの健康維持に役立ちますよ。
赤ちゃんの離乳食でバターアレルギーは?
バターは生乳から作られているので「乳製品」のアレルギーに注意が必要です。牛乳でアレルギーがある場合は与えないでくださいね。
他にも、脂肪分に反応してアレルギーが起こることもあるので、牛乳が大丈夫でも初めて与える時には慎重に与えるようにしてください。
また、バターは生乳でつくられていますが、「マーガリン」は商品によっては大豆やゼラチンが含まれているものもあります。
その場合は、乳製品や脂肪以外にもアレルゲンになる可能性の成分で『大豆』や『ゼラチン』があるので注意してください。
食物アレルギーの症状は
・口の周りの赤み、かゆみ、腫れ
・湿疹、じんましん
・下痢、嘔吐
・目のかゆみ、充血
など様々です。
食後に何か変わったことがあれば、念のために病院で診てもらうと安心ですね。初めて与える時には、重症化しないように少量にしておきましょう。
赤ちゃんの離乳食バターの量や使い方は?
離乳食のバターの量の目安は?
赤ちゃんの離乳食でバターを使う時の目安量をまとめました。基本的に油分は「少量」使うように心掛けてくださいね!
【バターの1回分の使用量目安】
離乳食中期(7~8ヶ月頃):1回1gまで(小さじ1/2程)
離乳食後期(9~11ヶ月頃):1回3gまで(小さじ3/4程)
離乳食完了期(1~1歳半頃):1回4gまで(小さじ1程)
離乳食のバターの使い方は?
赤ちゃんの離乳食にはバターをどのように使えばよいのでしょうか?
・炒める時の油分として使う
・ホワイトソースを作る時に使用する
・パンやパンケーキなど塗る
などの使い方がおすすめですよ!
バターを使って炒めると、バターの風味でおいしいそうな香りになります。卵との相性がバッチりですよ。
手作りホワイトソースを作る時にもバターを使うと良いでしょう。
ある程度かたさのあるものが食べられるようになったら、トーストしたパンやパンケーキなどにつけてあげると風味が増して美味しいとおもいます。
参考にお試しください!
離乳食中期~ 手作りホワイトソース
材料
小麦粉 大さじ1
バター 大さじ1(13g)
ミルクor牛乳 200ml
作り方
1、耐熱容器に小麦粉とバターを入れて、電子レンジ500Wで1分加熱。加熱後よく混ぜる。
2、1をお鍋に移し中火〜弱火にかけて、ミルクor牛乳を少しずつ加えていく。
3、フツフツした状態で混ぜ続け、とろみがついたら完成。
4、冷めたら製氷皿などに移して冷凍しておく。
赤ちゃんの離乳食で使うバター!おすすめの種類は?
バターは成分や製法によって香りや味わいが異なります。
・有塩バター
・無塩バター
・発酵バター
・非発酵バター
このようにタイプがあり、それぞれ以下のような特徴があります。
有塩バター(加塩バター)
風味をよくし、保存性を高めるために、製造中に食塩を加えています。食塩の含有率は1.5%くらいです。
食塩不使用バター
主に製菓用や調理用に使われます。病気などで食塩を制限している人も利用できます。食塩が入っていないので保存期間は有塩バターに比べると短くなります。かつては 無塩バターといっていましたが、栄養表示の法律改正(平成8年)により、食塩不使用バターとなりました。
非発酵バター
乳酸発酵させないクリームが原料で、クセのないバターです。日本ではこのタイプが主流です。
発酵バター
原料のクリームを乳酸菌によって発酵させて作ったもので、特有の芳香があります。ヨーロッパではこのバターがほとんどです。
引用:一般社会法人 Jミルク
赤ちゃんにはどのバターを使っても大丈夫です。
ただし、1歳頃までは1日の摂取塩分量も少ないのでできるだけ「無塩バター」を使用する方が良いでしょう。
バターを使う量も少ないですし、それほどバターからの塩分は多くありませんができるだけ塩分は控えた方が良いでしょう。
バターの代わりに「マーガリン」は使っていい?
マーガリンはパンなどに付けて食べられる方も多いのではないでしょうか?またバターに比べると安く買えるの手に入りやすいです。
バターとマーガリンは似ていますが、原料が違います。
・バターの原料 ・・・牛乳なので「動物性」
・マーガリンの原料・・・植物油なので「植物性」
マーガリンは大豆などの植物の油分を使用して作られています。「だったら体に良いのでは?」と思われる方も少なくありません。
しかし、近年マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が体にあまり良くないといわれています。体内で消化されにくいので、大人も過剰な摂取は良くないそうです。
赤ちゃんは体も小さく、消化器官も大人に比べると未熟なのでできれば使用しない方が良いと思います。
できるだけ質の良いものを与えるようにしてあげてください。
まとめ
- バターは離乳食中期の生後7~8ヶ月ころから少量与えて良い
- 乳製品のアレルギーになる可能性があるので、初めての時には慎重に
- 1歳頃まではできるだけ塩分を控えるために「無塩バター」を使用しましょう
- バターとマーガリンは成分が違う!マーガリンは使わない方が良い
バターを使うとコクや風味が増しますよ!ちょっと離乳食に変化をつけたいときなどに使ってみると良いと思います。
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