やわらかい食感と甘い香りが特徴の洋梨は、日本梨と違う美味しさがありますよね。
私は普段はリンゴやバナナなどの果物しか買わないのですが、以前『洋梨』をいただいたことがあります。
あまり食べない果物なので、赤ちゃんに食べさせてよいか迷ったことがありました。
赤ちゃんにはいつから洋梨を食べさせて良いのかという疑問をお持ちの方は参考にご覧ください!
赤ちゃんの離乳食で洋梨はいつから?
赤ちゃんは生後5.6ヶ月からOK!
赤ちゃんは離乳食初期の生後5.6ヶ月頃から洋梨を食べることができます。
馴染みがない果物なので、離乳食が始まっても間もないのであれば、離乳食に向いているリンゴやバナナを食べさせてからの方が良いと思います。
洋梨は独特の甘い香りがあるので、馴染みがあり食べやすい果物を食べさせてからがおすすめです。
洋梨の果肉は柔かいので、赤ちゃんでも食べやすいと思いますよ。
赤ちゃんに食べさるものなのでやわらかいですが加熱して食べさせるようにしましょう。
離乳食後期以降であれば咀嚼力が強くなってきますので、小さく刻んだものや、薄くスライスしたものを食べられるようになりますよ。
咀嚼力には個人差がありますので、赤ちゃんの月齢に合った形状にして与えてくださいね。
形状の目安ですので、参考にしてみてください。
【洋梨の大きさやかたさの目安】
生後5.6ヶ月頃 :すりおろして加熱するか、果汁のみ
生後7.8ヶ月頃 :細かく刻むか、フォークで粗くつぶして加熱する
生後9∼11ヶ月頃 :小さく刻んで加熱
生後1〜1歳半年頃:薄くスライス、一口大の大きさ
加熱は電子レンジが早くておすすめです!
耐熱容器に洋梨を入れて少し水を入れてラップで2分くらい加熱すると柔らかくなりますのでお試しあれ♪
もちろん茹でたり、バターでソテーするのもありですよ。
赤ちゃんに良い洋梨の栄養は?
洋梨とは、西洋なしやラフランスのような日本梨以外の品種の梨のことで、種類もたくさんあります。
洋梨は、全体の約85%が水分で、ビタミン・ミネラルを幅広く含んでいます。
血液の上昇を抑えたり、ナトリウムの排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。
他には、エネルギー源になる炭水化物や葉酸、赤ちゃんの骨や歯を丈夫にするのに欠かせないカルシウムやマグネシウムなどが微量に含まれています。
栄養素は少なめですが、疲労回復に効果のあるアスパラギン酸、消化を促進するプロテアーゼ、咳止めや解熱作用があるソルビトールなどの成分が含まれていますよ!
赤ちゃんの離乳食で洋梨のアレルギーはある?
洋梨でアレルギーが起こる原因は?
洋梨でアレルギー症状が出ることがあります。
原因は、洋梨に含まれているたんぱく質(アレルゲン)が胃で分解されず、小腸から吸収されて血液に乗って体内をめぐりアレルギー症状が現われます。
洋梨は口腔アレルギー症候群が起こる
口腔アレルギー症候群は、口の中の粘膜に食べ物が触れて起こります。
・唇が腫れる
・口の中がかゆくなる
・喉がいがいがする
など食べて5分以内に症状が出ることが多いです。
口腔アレルギーを起こす食べ物は、アレルゲンとなる成分が熱に弱いので加熱をするとアレルギー反応が起きにくくなると言われています。
ですから、赤ちゃんに洋梨を与える時にも加熱をしてから与える方が良いですよ。
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アレルギー以外に気をつけることは?
洋梨は食物繊維が多く、100g中に1.9gの食物繊維が含まれています。
食物繊維が多いと言われる日本梨の約2倍ほど含まれているのです!
一度にたくさん食べすぎると消化不良を起こしたり、便がつまったり、腸のぜん動運動が活発になって下痢になったりすることがあります。
美味しくてたくさん欲しがることもあるかもしれませんが、与える量は常識の範囲内にしておきましょう。
洋梨は離乳食用に冷凍保存できる?
洋梨の冷凍は完熟させてからが◎
洋梨は冷凍できますが、未熟で冷凍してもおいしくありません。
食べ頃に完熟してから冷凍保存することで美味しく食べることができるようです。
完熟しすぎると腐ったようにドロドロになっておいしくないので、たくさんいただいて食べきれない時も冷凍するとよいですよ。
離乳食用に洋梨を冷凍するなら
離乳食用に冷凍することもできますので、以下の方法で冷凍してみてください。
美味しい状態で長く保存することができますよ。
赤ちゃんに与えるものなので、1週間を目安に食べ切る方が衛生的に良いでしょう。
離乳食用に洋梨を冷凍する方法
1、くし切りにして、皮と種と芯の部分を取り除く
2、食べやすい大きさに切り、製氷皿に1食分ずつ入れる
※または、使いやすい大きさに切り冷凍保存用の袋に入れる
解凍は電子レンジでOKです。
加熱することで柔らかく甘みが増し赤ちゃんも食べやすいですね。
赤ちゃんにおすすめの洋梨を使った離乳食レシピ
洋梨を使った離乳食レシピはあまりありません。
基本的には、『梨』と同じように離乳食に使うと良いですよ。
梨と洋梨の大きな違いは「食感」です。
以下のレシピの梨を洋梨に変えて作ってくださいね。
初期:梨と豆乳のパン粥
■材料 (1人分)
パン1つまみ
梨1切れ弱
水小さじ1
豆乳 小さじ1
※豆乳は生後6か月頃からの使用がおすすめです。
■作り方
1、梨、パンをスプーンの背などですり潰す
2、1に水、豆乳をかけて混ぜ、耐熱容器に入れてレンジで温める。(600Wで1分半〜2分)
中期:梨と豆腐のスイーツ離乳食
■材料 (1食分)
絹ごし豆腐10g(時期により量を変更して下さい)
梨汁大さじ1
■作り方
1、梨はブレンダーかミキサーですりつぶして下さい☆
それを豆腐と混ぜたら完成!
後期:梨のおやき風
■材料 (一回で焼ける分 6枚)
梨半分
ホットケーキミックス 大さじ3〜4
■作り方
1、梨の皮をむき、薄く切る
2、シリコンスチーマー等、耐熱容器に入れて、800wで1分。
梨をかき回して800wでもう1分。
3、暑いので、少し冷めてから、梨をみじん切りにする。
4、ボールに梨とホットケーキミックスを入れ、混ぜる。
水分が足りないなと思ったら、梨をチンして出てきた汁を入れる
5、フライパンにクッキングシート敷き、その上に4で作ったのを食べやすい大きさに流し入れ、両面焼く
完了期:洋梨と林檎のふるふるゼリー
■材料 (2人分)
りんごジュース(100%のもの)200ml
洋ナシ(すりおろす)1/2個
アガー 4g
砂糖大さじ1
■作り方
1、洋ナシをすりおろして、容器に分けて入れておく。
2、アガーと砂糖をよく混ぜ合わせてから、鍋に入れる。りんごジュースを加えて火にかける。沸騰したら火を弱め、アガーを溶かす。
3、①の容器にゼリー液を入れる。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
まとめ
・洋梨は離乳食初期の生後5.6ヶ月頃から食べられる
・口腔アレルギーの症状がでることがあるので、初めての時には加熱をしたものを少量与えましょう
・食べ過ぎは下痢や便秘の原因に。
・洋梨は冷凍保存できるので、食べごろのものを冷凍しましょう。
秋が旬なので、おいしいものが手に入った時には食べさせてあげてくださいね。
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