赤ちゃんが初めて食べる離乳食として多くの方が『おかゆ』から与え始めます。
おかゆは日本人の主食のごはんから作るもので、これから毎日食べていくものになりますので、基本の作り方や保存方法、月齢ごと食べる量などの目安を知っておくと良いと思います。
月齢ごとにどのように、おかゆを与えていくと良いのか進め方の目安が分かるようにまとめました。
離乳食のおかゆの進め方は?いつまで裏ごしが必要?
赤ちゃんにおかゆを与えるのはいつから?
赤ちゃんは一般的には生後5ヶ月頃から離乳食を開始すると言われていますが、成長には個人差がありますので以下の条件がOKなら離乳食を開始してください。
- 首のすわりがしっかりしている
- 支えてあげると座れる
- 食べ物に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少ない
離乳食を開始する時には、赤ちゃんの体調や機嫌が良い日にしてくださいね。
おかゆは離乳食初期の初めての離乳食に向いている食材で、消化も良くお米の甘みが赤ちゃんも食べやすくおすすめです。
10倍粥をなめらかにすりつぶしたものを与えてみてください。(10倍粥は米1:水10の量で作ったお粥のことです)
最初は10倍がゆをすりつぶしたものから始めましょう。離乳食が進むにしたがって、7倍がゆ、5倍がゆとおかゆの水分を減らしていきます。1歳~1歳6カ月ごろの離乳食では、大人より少しやわらかめに炊いたご飯が食べられるようになります。
急に水分を減らすと飲み込めずにむせたりするので、少しずつ水分を少なくして作って与えていきましょう。
離乳食ではいつまでお粥を裏ごしする?
離乳食を始めたばかりの頃は、やわらかい10倍粥でも裏ごしをした方が良いでしょう。(必ず裏ごししないといけない、という決まりはありません)
裏ごしの目的としては以下のようなことが考えられます。
- 赤ちゃんがゴックンと飲み込みやすくするため
- より消化をよくするため
今まで母乳やミルクなど液体した飲んだことがない赤ちゃんにとって、固形の食事は食べるのが難しいのです。離乳食初めの頃は飲み込む練習のためにもトロトロにした裏ごししたおかゆが適しています。
いつまで裏ごしするのか、明確に決まりはありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、お粥の形状については以下のように書かれています。
米がゆは乳児が口の中で押しつぶせるように十分に煮る。初めはつぶしがゆとし、慣れてきたら粗つぶし、つぶさないままへと進め、軟飯へと移行する
形状については、以下のようになっています。
離乳食初期の生後5、6ヶ月頃まではすりつぶした方がよい、となっていますが「裏ごし」については記載されていません。
上手に裏ごししたお粥がゴックンできるようになれば、すり鉢などですりつぶしたお粥にステップアップして良いと思います。
だいたい離乳食を始めて2週間ほどすれば飲み込むことにも慣れてくると思いますので、赤ちゃんの様子に合わせて裏ごしをせずにつぶしたものを与えてみてください。
裏ごししてあげた方が消化に負担がかかりませんよ。離乳食を始めると赤ちゃんの便の形状も少しずつ変化していくことが多いです。今までゆるめだったのに、固形っぽいうんちになってもそれほど心配する必要はありません。
便秘になったり、固すぎて出ないような場合はもう少しお粥の水分量を増やしてみると良いと思います。
離乳食のおかゆの量の目安は?
離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)のおかゆの量
最初は赤ちゃん用のスプーンに小さじ1さじからスタート!
徐々に2さじ、3さじと増やします。
離乳食初期が終わる頃の量の目安は、10倍がゆを小さじ6杯程度(約30g)
出典:和光堂
離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)のおかゆの量
1回に7倍がゆを50~80g
大人の1/4~1/3くらいが目安です。
離乳食初期で、約30gほどは食べられるようになっているので少しずつお粥の量も増やしていってみてください。
ただし、お子さんによって食べる量には差があると思いますのでお子さんの様子によって量を調節してあげてください。
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)のおかゆの量
1回に5倍がゆを90g、または軟飯80g
大体子供用のお茶碗に半分くらいの量になると思います。
離乳食完了期(生後12~18ヶ月頃)のおかゆの量
1回に軟飯を90g、またはご飯を80gが目安です。
おかゆの量は離乳食後期と同じですが、他の食材の量を増やしていきます。
赤ちゃんの離乳食のおかゆの形状や作り方
おかゆを作る時は、
- お米から作る方法
- 炊いたご飯から作る方法
がありますのでご紹介します。
離乳食のおかゆの形状の目安
おかゆのかたさや形状については、以下を目安にしてください。
赤ちゃんのおかゆを作るときのやわらかさの目安
- 離乳食初期(5~6か月頃) ・・・10倍がゆ
- 離乳食中期(7~8ヶ月頃) ・・・7倍がゆ
- 離乳食後期(9~11ヶ月頃) ・・・5倍がゆ
- 離乳食完了期(12~18ヶ月頃)・・・3倍がゆ(軟飯)
離乳食初期のはじめの頃は、10倍粥をすりつぶしてペースト状にしてから与えるようにしてください。
お米からおかゆを作る方法
お米と水の割合は以下の通りです
・5~6か月頃 ・・・米1:水10
・7~8ヶ月頃 ・・・米1:水7
・9~11ヶ月頃 ・・・米1:水5
・1歳~1歳6か月頃・・・米1:水3
おかゆの作り方
1、といだお米と水を上の割合で入れます。
2、30分~1時間位浸します
3、弱火で40分ほど加熱します(蓋をしたまま)
4、その後15分ほど蒸らします
ご飯からおかゆを作る場合
お米と水の割合は以下の通りです
・5~6か月頃 ・・・米1:水5
・7~8ヶ月頃 ・・・米1:水3~4
・9~11ヶ月頃 ・・・米1:水2
・1歳~1歳6か月頃・・・米1:水1
おかゆの作り方
1、といだお米と水を上の割合で入れます。
2、20分くらいふっくらとなるまで加熱します(蓋をして)
最近は電子レンジでおかゆが作れるものや、炊飯器に入れて大人のご飯と一緒に炊ける道具もあるので活用すると良いですね。
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赤ちゃんの離乳食のおかゆの保存方法は?冷凍方法は?
おかゆの常温保存はNG!
おかゆは水分が多く傷みやすいので常温保存はできません。
大人なら大丈夫かもしれませんが、赤ちゃんは抵抗力が弱いので常温で置いておいたものはあげない方が良いでしょう。
冷ましておくつもりで置いておいてうっかりそのままにしてしまったものなどは、大人が食べるようにしてください。
常温で置いておける時間は1時間程度になります。夏場は特に傷みやすいので気をつけましょう。
冷蔵保存は?
おかゆを冷蔵保存する場合は、その日の内ならOKです。
翌日に食べるなら冷凍保存する方が鮮度が落ちていないのでおすすめ。
きれいなスプーンでタッパーやお皿に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れましょう。食べ残しは冷蔵庫内でも菌が繁殖する可能性があるので、保存せず処分する方がよいですよ。
食べる時には電子レンジなどで加熱してから与えましょう。
おかゆの冷凍保存方法
おかゆを保存するなら基本は冷凍保存がおすすめです。
おかゆは少量では作りにくいので、多めに作って製氷皿やカップ、小さいタッパーなどにいれて保存すると良いでしょう。粗熱が取れたら冷凍庫にいれて保存してください。
食べる時には、電子レンジで加熱しても良いですし、鍋に入れて加熱しても良いです。加熱で水分が抜けてしまった場合は少し水分を足してください。
赤ちゃんに食べさせるものなので1週間を目安に食べ切るようにしてください。
まとめ
おかゆは離乳食の基本になる食材ですので、赤ちゃんが好きになってくれると良いですね。
おかゆの裏ごしについては、いつまで裏ごしするという決まりはありませんが飲み込むのが上手になる開始して2週間ほどを目安にしてみてみると良いと思います。
赤ちゃん一人ひとり食べる量や形状の好みも異なると思いますので、お子さんの食べる様子や便の硬さなどを見ながら離乳食を進めていってくださいね。
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