赤ちゃんの離乳食が進んでくるとタンパク質の食材も少しずつ増えてきます。
始めは豆腐や白身魚などを食べることが多いですが、チーズなどの乳製品も食べられるようになります。
チーズの中でも赤ちゃんの離乳食に向いているといわれているのが「カッテージチーズ」なのです!
カッテージチーズを普段あまり食べない方は離乳食でもあげ方や量なども分からないと思います。
こちらでは、離乳食のカッテージチーズの量、あげ方、おすすめレシピなどをまとめています。
ぜひ、離乳食作りの参考にしてくださいね。
赤ちゃんの離乳食にカッテージチーズはいつから?アレルギーは?
赤ちゃんの離乳食でカッテージチーズはいつから?
赤ちゃんは、離乳食中期の生後7~8ヶ月頃からカッテージチーズを食べることができます。
離乳食初期でのたんぱく質は、まずは消化に良い豆腐や白身魚などから始めます。
他の育児書には、離乳食初期でも食べられると書かれているものもありますが、赤ちゃんは母乳やミルクで乳成分を摂取しているので、積極的に食べ物から乳製品を与える必要はないとされています。
カッテージチーズは乳製品になりますので、アレルギーの心配もあります。
豆腐や白身魚などを食べ慣れた離乳食中期に入ってから始めるのが良いとされていますよ。
カッテージチーズとは?栄養は?
カッテージチーズとは、生乳から乳脂肪分を取り除いた、脱脂乳を原料にして作られるチーズのことです。
乳を固めて水分を除いただけのチーズなので、水分が約80%もあり、見た目は木綿豆腐のようにポロポロとしており、爽やかな酸味でくせのない味が特徴のチーズなので離乳食にもよく登場します。
発酵させていないので、臭みもほとんどなく食べやすいチーズですよ!
脂肪分を除去していても、たんぱく質やカルシウムなどはそのまま残されているので栄養価は高いです。
カッテージチーズには、たんぱく質、カルシウムの他にもビタミン類が豊富に含まれているので、赤ちゃんの皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力を高めてくれる働きがあります。
離乳食でカッテージチーズのアレルギーは?
離乳食で赤ちゃんに初めてカッテージチーズを与える時には、乳製品のアレルギーに注意が必要です。
初めて与える時には、念のために少量の小さじ1程度を、病院の開いている平日の昼頃に与えるようにしてください。
- 口の赤み、かゆみ
- 発疹、じんましん
- 目の充血、かゆみ、
- 嘔吐、下痢
などの症状があればアレルギー反応をおこしている可能性があるので、症状が続くようなら病院を受診しましょう。
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離乳食のカッテージチーズの1回の量は?あげ方のポイントは?
離乳食のカッテージチーズの1回の量は?
カッテージチーズの量をどれくらいにすれば良いのか分からない方が多いようです。(私がそうでした…)
チーズは塩分が多いイメージがありますよね。
カッテージチーズの場合は、自宅で手作りをすると無塩のカッテージチーズが作れますが市販のものには塩分が含まれていることが多いです。
市販のチーズをたべさせるなら、食べ過ぎると塩分の摂りすぎも気になります。
基本的には食べる量は、たんぱく質として量を考えていくと良いでしょう。
1回の離乳食のたんぱく質の量の目安
魚 | 肉 | 豆腐 | 卵 | 乳製品 | |
---|---|---|---|---|---|
中期(7~8ヶ月頃) | 10~15g | 10~15g | 30~40g | 卵黄1個~全卵1/3個 | 50~70g |
後期(9~11ヶ月頃) | 15g | 15g | 45g | 全卵1/2個 | 80g |
完了期(12~18ヶ月頃) | 15~20g | 15~20g | 50~55g | 全卵1/2~2/3個 | 100g |
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」を参考に作成
カッテージチーズは「乳製品」に含まれます。
その離乳食にたんぱく質のものがカッテージチーズだけなら多く与えても良いですが、他のたんぱく質の食材と組み合わせる場合は量を調節する必要があります。
いきなりたくさん与えるではなく、少しずつ慣らしていく方が良いので、始めは5gくらいから食べ始めると良いと思いますよ。
多くても15gくらいにしておくと大丈夫だと思いますよ。
離乳食のカッテージチーズのあげ方は?食べやすくするポイントは?
形状は?
初めてカッテージチーズを食べさせる時には、裏ごししてあげることでなめらかな食感になり食べやすくなります。
離乳食中期から食べることができる食材ですので、まずは裏ごししたものを食べさせてみて、徐々にそのままの形状にもっていくと良いと思います。
加熱は必要?
カッテージチーズは基本的には加熱せずに食べられます。
赤ちゃんの離乳食でも加熱せずに与えて大丈夫だとされていますのでそのまま使ってください。
苦手そうな時は?
カッテージチーズは酸味が少なく、臭みもないので他のチーズに比べると食べやすいと思います。
しかし、赤ちゃんの中には酸味が苦手な子もいます。
そういった場合には、甘みのある野菜や果物と和えたりすると食べやすくなりますよ。
(かぼちゃ、さつまいも、りんご、バナナなどおすすめです)
離乳食のカッテージチーズ市販のおすすめは?手作りも簡単!
離乳食のカッテージチーズの市販のおすすめは?
スーパーに行くと何種類かカッテージチーズが販売されています。
スーパーで売られているものは、ほとんどに食塩・保存料が含まれています。
食品添加物についてはそこまで神経質にならなくても大丈夫で、すぐに体に影響がでるわけではありません。
しかし、赤ちゃんにはできるだけ与えたくないという方もいると思います。
そういった方は自宅で簡単に手作りすることができますので、手作りのものを食べさせてあげることをおすすめします。
簡単カッテージチーズの作り方
材料(出来上がり20g分)
牛乳 100cc
お酢 小匙1
作り方
1、牛乳を沸騰する手前まで加熱(沸騰すると膜ができるので注意)。
2、酢を回し入れ、さっとかき混ぜる。
3、キッチンペーパーを敷いた茶こしに入れて自然に水が切れるまで放置。
4、最後に茶巾絞りして水分を切り、すぐに使わない場合はラップなどに包んで冷蔵庫で保存。
実際に作って動画にしてみました!参考に作り方をご確認ください▼
手作りのカッテージチーズは保存料が入っていないのでできるだけ早く食べ切ってください。
一度にたくさん作っても冷凍には向いていないので、数回で食べ切れる量を作る方が良いでしょう。
【手作りカッテージチーズの保存方法】
手作りのカッテージチーズは臭いが付きやすく、水分も多く菌も繁殖しやすいのが特徴。
密閉容器に入れて冷蔵庫で2~3日ほどなら保存することができるようです。
スプーンですくって使う時には、清潔なスプーンを使用して菌が混入しないように気をつけてください。
カッテージチーズを使った赤ちゃんにおすすめ離乳食レシピ
離乳食中期:さつまいもバナナのカッテージチーズ
■材料
サツマイモ5ミリ位のスライス3~4枚
バナナ5ミリ位のスライス5枚
カッテージチーズ 離乳食スプーン1さじ程度 お好みで
■作り方
1、サツマイモ、バナナはスライスして、熱湯に入れて香りが立つ位にゆでる。
2、1の、さつまいもは月齢に合わせた大きさのサイコロ状に刻む。バナナはすり潰しペースト状に。
3、2を、混ぜ合わせる。カッテージチーズを上に乗せる。
離乳食中期:ブロッコリーチーズリゾット
■材料(中期の場合)
7倍がゆ大さじ3~
ブロッコリー小さじ2
カッテージチーズ 小さじ1
■作り方
1、7倍がゆを用意する
2、ブロッコリーを加熱し、穂先をみじん切りする
*キッチンばさみで切ると楽です♪
3、カッテージチーズは裏ごしする
*裏ごし済のタイプがおすすめ♪
4、おかゆに2と3を混ぜて完成♪
離乳食後期:丸ポテ
■材料(8個分)
じゃがいも大1
カッテージチーズ 10g
人参1.5cm分
片栗粉 適量
とろけるチーズ1/4枚
ケチャップ適量
青海苔適量
■作り方
1、じゃがいもは皮をむき半分に切りラップに包んで500wで約4分加熱する。人参は皮をむき茹でる。
2、1のじゃがいもをボールに出し潰す。人参は5mm角に切り混ぜる。
3、2にカッテージチーズと片栗粉をまぜ8等分に分け、丸める。
4、丸めたポテトの4個の上にケチャップをちょんとのせ、チーズをちぎってのせる。残りの4個は青海苔をのせる。
5、トースターでこんがり焼き色がつくまで焼く。(今回はグリルで焼きました)出来上がり♪
離乳食後期:カッテージチーズとジャムサンド
■材料(1食分)
食パン5枚切り1枚
カッテージチーズ 大さじ1
ヨーグルト小さじ1
イチゴジャム(砂糖不使用)少々
■作り方
1、5枚切りの食パン1枚の耳を切り落として半分に切り、厚みも半分にする。
10枚切りだと2枚を半分に切る。
2、カッテージチーズ(あれば裏ごしタイプ)とヨーグルトを混ぜ合わせる。
3、4枚になった食パンの2枚に2を平らにぬる。
4、残りの2枚にジャムを少量薄くのばす。
5、カッテージチーズをぬった上にジャム面を合わせて、一口サイズに切り分ければ完成。
離乳食完了期:ひじき入り手づかみ鶏つくね
■材料(12個分(2cm大))
鳥挽肉80g
カッテージチーズ(レシピID:3206309)20g
人参1.5cm
ひじき小匙1
玉ねぎ(すりおろし)小匙1
片栗粉 小匙1/2
■作り方
1、みじん切りにした人参を水に浸してレンジでチン。
2、ひじきを水で戻して茹で、みじん切りにする。
3、1と2と鶏肉・カッテージチーズ・片栗粉をボールに入れて混ぜ、2cm大の大きさに丸める。
4、キッチンペーパーに油を浸してフライパンに塗り、つくねをそれぞれ離して乗せ両面をこんがりと焼き色がつくまでじっくりと焼く。
まとめ
- カッテージチーズは離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から食べられる
- 乳製品のアレルギーの心配があるので、初めての時には慎重に
- 食べる量は、5gくらいからスタート!多くても15gほどにすると良い
- 赤ちゃんには手作りのものが安心でおすすめ
カッテージチーズは簡単に手作りすることができますよ!
離乳食にも使いやすくて栄養価も高いので、ぜひ離乳食に取り入れてみて下さいね。
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