赤ちゃんの離乳食が始めるのは生後5、6か月頃。
母乳やミルク以外の食べ物に慣れて飲み込み練習をする時期にあたります。
お粥から始めるのが日本では一般的ですが、お粥になれたら野菜や果物なども始めてみましょう。
果物は自然な甘みがあり好きな赤ちゃんが多いので、きっと喜んで食べてくれると思いますよ!
離乳食初期で与えられる果物の種類や与えるときの注意点、量の目安などをまとめました。
果物を始める前に参考にしてみてください。
果物は離乳食初期から与えられる?食べられる果物の種類は?
果物は離乳食初期からOK!
果物の中には離乳食初期の生後5か月頃から与えることができるものもありますので、お粥や野菜に慣れてから開始しましょう。
昔は離乳食を始める前に果汁を飲ませる育児をされていた家庭も多かったようです。(私の母の時代はそうしていたようです)
現在では、まずは主食のお粥に慣れ、数種類の野菜を食べなれてから果物を開始するのが良いと言われています。※1
厚生労働省の「授乳・離乳ガイド」によると、
りんごの場合は、離乳食初期で約5割、離乳食中期で約8割の方が食べさせていました。
みかんの場合は、離乳食初期で約2割、離乳食中期で約5割の方が食べさせていました。
果物は急いで進める必要はありません。
果物はビタミンが含まれますが、糖分も多いので、離乳食でビタミンを摂取するのは野菜からが理想的だと思います。
※1 離乳食前から果汁を与えない方が良い理由は以下の通りです▼
離乳の開始前に果汁を与えることについては、果汁の摂取に
よって、乳汁の摂取量が減少すること 1)、たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、
カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量低下が危惧されること 1),2)、また乳
児期以降における果汁の過剰摂取傾向と低栄養や発育障害との関連 3),4)が報告
されており、栄養学的な意義は認められていない。引用:厚生労働省
離乳食初期から食べられる果物の種類は?
果物の中には甘みがあり食べやすい果物も多くありますが、酸味や渋みがあるもの、固い果物などもあります。
離乳食初期から食べられるとされている果物は以下のものです。
(クリックしていただくとそれぞれの果物のページにリンクしています)
どれもやわらかく甘みもある食べやすい果物です。
バナナは輸入物が多いと思いますが、国産の旬の果物を食べさせてあげるのが1番です。
旬のものは栄養価も高いのでおすすめです。
果物はゆっくりスタートが良い?
離乳食で果物を始めるときには、
- 「甘いものを食べたら他の食べ物を食べなくなるのでは?」
- 「アレルギーは大丈夫?」
という心配がある方もいると思います。
離乳食の早いうちから甘い果物や果汁を始めることで、確かに赤ちゃんが果物ばかり欲しがったり、他の食材を食べなくなることもあるようです。
そういったことを心配してか、育児書によっては離乳食初期からOKと書かれているものや、離乳食中期になってからが良いと書かれているものもあります。
果物は、自然の甘みがあり果糖が含まれているので、糖分の摂りすぎを気にされる方もいるかもしれませんが、離乳食初期の量であれば心配する必要はないでしょう。
また、味は濃いものは白湯などで薄めて与えることで甘みも薄まります。
離乳食初期でも始めたばかりの頃はお粥や野菜を食べなれていく時期だと思いますので、離乳食を開始して1ヶ月ほど経ったころなどに食べやすいリンゴやバナナなどから始めてみてはいかがでしょうか?
生後5か月から与えるのは絶対だめ!などの決まりはありませんので、赤ちゃんの離乳食の進み具合を見て少しずつ食べさせてあげてください。
果物はアレルギーの心配があるものも!
初めての種類の果物を食べさせるときにはアレルギーに注意しましょう。
南国のフルーツ(マンゴー、キウイ、パイナップルなど)は酵素が強く、アレルギーも出やすい果物として良く知られています。
しかし、離乳食初期から食べられる果物の中にもアレルギー症状が現れるものもあります。
果物を食べると口の中のかゆみ、唇の腫れなどの症状が出ることがあります。
花粉症との関係性も高いと言われており、果物を飲食して5分以内に口の中や唇にかゆみや違和感がでることから、「口腔アレルギー症候群」とも呼ばれています。
主な症状は、
- 口の中やのどにかゆみ
- 唇が腫れる
- 喉がイガイガする
- 吐き気
- じんましん
などが起こると言われています。
初めて与えるときには、必ず加熱をしたものをごく少量与えるようにしてください。
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果物を離乳食初期で与えるときは加熱が必要?
画像引用:https://www.city.tsuyama.lg.jp/kosodate/index2.php?id=5542
果物は本来は生でも食べられる食材です。
しかし、離乳食初期の間では加熱をしましょう。
加熱をした方が良い理由は
- アレルギーになりづらくなる
- 消化しやすくなる
- 甘みが増す
などがあります。
加熱をすることで、果物の成分が変化してアレルギーになりづらくなります。
そして、温めることで胃に優しく消化しやすくなるのです。
離乳食中期頃から少しずつ生で与えてみて大丈夫そうであれば生のまま果物を与えていくと良いと思います。
果物の加熱の方法は?
離乳食初期では、食べる量が少量なので電子レンジで加熱するのが手軽です。
たくさん下ごしらえして冷凍しておきたい方は鍋やフライパンなどでも加熱しても良いでしょう。
一般的な加熱の方法をご紹介します。
- 果物を裏ごししたり、すりおろしたりする
(皮や種を取り除きます) - 耐熱容器に入れて500wで30秒ほど加熱する
- しっかりと冷ましてから食べさせましょう。
家庭の電子レンジに合わせて秒数を調節してください。
必要であれば、白湯などを混ぜて果物を薄めて与えてください。
離乳食初期で果物を与えるときの量の目安は?
果物の量については、離乳食初期が終わるころには
野菜+果物を合わせて約15g
ほどにしておきましょう。
野菜と合わせるので、思っているより少量と思っておきましょう。
始めは、他の食材と同じようにスプーン1杯からはじめ、少しずつ量を増やしていってください。
離乳食初期で果物の食べ過ぎには注意する
果物の食べ過ぎはよくありません。
甘いので、赤ちゃんがよく食べてくれることもあると思いますが、だからといってたくさん与えるのは良くありません。
果物の糖分を摂りすぎると赤ちゃんのカロリー摂りすぎの心配があります。
母乳を飲む量が少なくなって必要な栄養やエネルギーを摂取できなくなってしまう恐れもあるようです。
目安量を守って果物を与えてくださいね。
まとめ
離乳食初期から果物は食べることができますが、離乳食開始から1ヶ月後からゆっくりと始めてみてください。
アレルギーや与えすぎには注意をしてすすめていってくださいね。
他の食材と混ざると果物の甘みで食べやすくなると思いますので、いろんな離乳食作りに活用していきましょう。
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